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MacBookの通院

朝方、配信でドラマを見ていて、ちょっと疲れたのでパソコンを閉じた。
目薬を差してから、もう一度、液晶を上げるとブラックアウト。
初めてのことでため息が出た。
かたわらのiPhoneで検索すると、電源ボタン長押しとあるので、試してみると復旧。
やれやれと思って、またしばらく鑑賞。
その後、同じことが何度か起きて、やがてそれでは立ち上がらなくなり、次の段階へと進んだ。それもダメになり、やがてうんともすんとも言わなくなった。

そのまま起きていて、アップルケアに電話した。
すぐに繋がったのはいいのだが、指示通りあれこれしたものの、「これはApple Storeのジーニアスに行ってください」と言われてしまった。
予約を午後に取り、ため息を深くつく。

このMacBookは呪われているのか……。

昨年の事故で損傷し、部品を交換してもらって、またすぐ壊れ……入院した悪夢を思い出す。

渋谷に行く=Appleへ行く、になっている。

結果、お店に着いてパソコンを開くと、起動した。
しかし、原因がわからないのにそのまま帰るのもなんなので、診断してもらうが、原因はわからず。

今、こうしていてもまたブラックアウトするかもしれない不安は解消しなかった。

担当が交代の時間らしく、別の人にチェンジ。

要するに……新しいのを買えば不安はなくなりますよ……とのことだった。

新しい機能やなんやかやが付属した機種が華々しくデビューしたばかりだ。
三年半前は最前線だった機種の寿命は短い。
儚いものだ。

そういうものに世の中が踊らされているような気にもなるし、そういうものなのかなとも思う。

渋谷を出て、最寄駅に着き、改札を出ると土砂降りだった。

新しくしたリュックは撥水機能が効いている。
財布とiPhoneをリュックに放り込み、雨の中に出た。

早く帰ってジャックにおしっこさせなくてはならない。
一回一回のおしっこがジャックの命を繋いでいるのだ。
体内の毒素を出してしまえ、そう念じながら地面に置くのだ。

今夜はブラックアウトしないだろうか……しないといいな。

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