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新規投資のご報告|米国Zūm

米国時間2019年2月28日付けにて、弊社DNX Ventures(旧Draper Nexus)が新たに3号ファンドより出資しましたZūmの資金調達に関するプレスリリースが配信されましたことをご報告いたします。
>> プレスリリース(英語)


Zūmって?

Zūmは、スクールバスに代わる通学用配車サービスを提供する米国のスタートアップです。
アメリカにおける主たる通学方法は各学校が手配するスクールバス。しかし、数限られたスクールバスが、生徒の家を巡回して送迎することから非常に時間がかかり非効率な上、学校にとってもスクールバス運営には大きな費用がかかっていました。

Zūmは、こうしたアメリカのスクールバス事情に対し、審査に通った一般ユーザーが運転手となり自家用車で子どもたちの送迎を担う配車サービス(ライドシェアサービス)を提供。これまで保護者向けにしたB2Cサービスを提供していましたが、最近学校向けのB2Bサービスに移行、更なるサービスの浸透・急成長が期待されています。

サンフランシスコでスタートしたサービスは、現在ロス、オレンジカウンティ、サンディエゴへと広がり、直近ではダラス・シカゴへの展開も予定しています

学校・保護者それぞれに合わせたUIを提供、アルゴリズムを活用してドライバーと利用する子どもたちの行き先などを最適化した効率良いルートを作成


4,000万米ドル(約44億円)のシリーズCの資金調達に際し、今回リードインベスターを勤めるBMWのCVC・BMWiVenturesや、既存株主であるSequoia Capital、Spark Capitalとともに弊社からも出資いたしました。

実はDNX、Zūmの創業メンバーがHero Ciry(DNX アメリカオフィスが入居しているシェアオフィス)で一緒だったことから、創業期からメンタリングをするなど関係性の深かったメンバーです。
CEOのRitu NarayanはYahoo!、eBay、Oracleの出身者。また、Senior Vice PresidentのMichael Brownは元UBER APAC(日本を含むアジア圏)のRegional General Manager(地域統括部長)を務めていた人物。子ども向け通学用配車サービスの成功に向け、業界の知見を深くもつ魅力的な役者/チームが揃っています。

B2CからB2Bへビジネスを大きく転換するタイミングで、弊社のB2B領域での投資経験や、投資先 Nautoへの投資やその後の支援などで培ってきたMaaS(Mobility as a Service)領域の知見を提供できると考え、今回の投資に至りました。


Zūmの今後の躍進にご期待ください!


(文・上野なつみ)

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