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言葉の再定義と非対称性

いつまでたってもKarinさんが個別記事を作らないので、こちらで話題を先出しします。

マグロナちゃんやねこますさんが『おじさん』という属性をポジティブに利用しようとするのって、『女子高生』をブランド化するのと同じくらいじゃあくなものを感じる……みたいな話を、9月頭くらいに持ち掛けられたのだ。

参考記事
https://note.mu/do_like_her/n/n9e81c9e867d3

これに対する私の意見としては、自分の『おじさん』性をポジティブに作り替えて使う分には問題はない。むしろクリエイティブだから積極的に応援したい、といった所。

少女革命ウテナが『永遠』『花嫁』を、ニンジャスレイヤーが『ニンジャ』『カラテ』を、プリパラが『アイドル』を……それぞれ自分の言葉で自分の文脈で定義しなおしたように、自身の『おじさん』性や『女性』性を再定義することはきっと良いことだ。

……という話をKarinさんに伝えたら、

最初はオリジナリティのあった『おじさん』性が、周囲のファンによって大量消費の雑なアイコンにされてくのっておぞましいよね。

……と言われた。


非対称性について

大量消費自体は仕方なくない???

バーチャルYoutuberの『バーチャル』が一番わかりやすい例だと思うから、『おじさん』の代わりにそれを使って説明するよ。

キズナアイの『バーチャル』、のらきゃっとの『バーチャル』、鳩羽つぐの『バーチャル』、ノーラン・キダの『バーチャル』、微糖カイジの『バーチャル』……これらはそれぞれきちんとした意図をもって使われていたり、或いは"敢えて拘らずに"使われていたりするんだろう。別にそれは問題ではない。

大量消費が仕方ないのは、視聴者側が『バーチャル』という言葉を使う時、どうしても「あのへんの人たちの共通項」として『バーチャル』を使わざるを得ないからだ。必然的に避けようもなくニュアンスを削ぎ落した言葉になってしまう。これも摂理であって、問題ではない。


一番の問題点

問題なのは、個々人に対して雑なニュアンスのまま接する輩だ。

こちらは『バーチャル』の例より、説明しやすい例がある。
私自身も当事者だけど、『バイセクシャル』なんてあってないような言葉で、

・異性への恋愛感情の有無
・同性への恋愛感情の有無
・異性への性欲の有無
・同性への性欲の有無
 ➡何をもって恋愛、性欲とするか

……は言うまでもなく。
そもそも異性と同性という区別自体があまりないケースも多々あり。

身体的なもので言えば「華奢な人は男性でも好きになるけど、ゴツい人は女性でも駄目」とか、精神的なもので言えば「乙女チックな男子は苦手だけど、粗暴な女子は好きになる」とか……

もちろんそれ以外の基準で好きになったりならなかったり……精神的なもので言えば「乙女チックな男子は苦手だけど、粗暴な女子は好きになる」とか、もちろんそれ以外の基準で好きになったりならなかったり……
突き詰めると単なるフェチズムの暴露大会になる。
……だがそれがいい。

人が『バイセクシャル』を自称するとき、それが直接的に意味する内容だけでもこれだけのニュアンスが込められている。

親しくないうちならまだしも、何度か説明してもなお『バイセクシャル』=「男性にも女性にも恋愛感情と性欲が向く人」くらいの雑な認識で接してくる輩、そういうアホな輩が一番の問題なのだ。

言葉の認識が大まかなのはいい。でも具体的な人と接するときに、相手がどういうニュアンスでその言葉を使っているか(或いは敢えて拘らずに使っているか)に無神経な奴、気に入らね~~~~~~~~~~~!!(おわり)


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