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琉球王朝時代の保養所「識名園」で過ごすのんびり時間②

識名園は琉球王朝時代の趣を味わい、当時の外交での「おもてなし」を感じ取ることができる歴史的にも価値がある場所です。

さらに、那覇の喧騒から切り離されたような自然豊かな庭園は、「癒しポイント」が巧妙にデザインされた空間になっています。

まさに、識名園は「癒し」を求めに沖縄へ来てくれた方々へおすすめしたい場所です。

散歩しながら過ごすのんびり時間

石垣に囲まれた御殿への道

琉球王朝時代の歴史にロマンを感じながら、自然豊かな識名園の石畳を歩いていると、不思議と忙しい日常から解き放たれたような感覚になります。

気がつくと、ただただ、目の前の景色を噛み締めているのです。

日常にはない「歴史ロマン」と「木漏れ日」や「鳥のさえずり」とかが、たまに距離を置きたくなる日常生活を、少しの間だけ忘れさせてくれるのかもしれません。

御殿の中から

忙しい日常を「ほんの少しの間だけでも忘れる」ということに対し、ネガティブな意見を持っている人もいます。

「現実逃避だ」
「悩んでいることがあるなら根本的な解決にならない」
なのだとか。

しかし、こうも考えられると思います。
「日常生活を忘れられるほどに魅力がある」

識名園には、日常生活を「ほんの少しの間だけでも忘れる」ほどに惹きつけられるものがあります。

それは、訪れた人の「現実逃避」ではなく、識名園という「歴史ロマン」と「癒し」のエンターテインメントに「どっぷり浸かった」ということ。

琉球王朝時代の趣を残す建築や、中国的な「絵」になる庭園はまさにエンターテインメントです。

御殿の小窓から眺める六角堂

かつて、識名園の整備に携わった人々や、戦後の復興に携わった人々、現代において景観の維持に携わる人々が作り上げたエンターテイメントなのです。

識名園を訪れると、御殿の縁側に腰掛けて、のんびりと目の前の庭園を眺める人たちを目にします。

御殿の縁側からの風景

当時、国王も識名園で過ごす際は、同じようにのんびりと過ごしていたのでしょうか?

当時の様子に思いを馳せながら、豊かな自然と美しい景観を味わう。
識名園はそんな場所です。

琉球王朝時代の保養所としての役割を果たした識名園。
現代においては、王族でもなんでもない私たちが、国王たちが過ごした御殿の縁側で、のんびりとした時間を過ごすことができます。

とても贅沢な時間の過ごし方かもしれませんね。

全てが「絵」になる識名園の風景

御殿と六角堂

識名園は、いろんな場所が「絵」になる撮影スポットだらけです。

どの場所から御殿へカメラを向けても貫禄がある。
カメラ撮影が苦手な人でも大丈夫です。

「素敵だな」と思った瞬間にシャッターを切れば、絵葉書のような一枚を撮影することができます。

帰路から見える御殿の裏手
石畳でできた番屋へ続く道

ちなみに六角堂は、どの角度から撮影しても様になります。

六角堂と石橋

きっと、庭園を設計した当時の担当者が、「どこから何を眺めても、美しいと感じるように」とデザインしたのかもしれません。
(↑これは私の完全なる妄想ですが、本当だとしたらすごい!)

識名園は琉球王朝時代の趣を残す建物もさながら、自然も豊かです。

正門とガジュマル

南国的な植物が、石畳の道や赤瓦屋根とマッチしていて、独特な雰囲気があります。

「木」のトンネルの石畳の道

放っておいたら、建築物をどんどん侵食していきそうな植物たちと、現代に残る歴史の面影が形作る識名園の世界観が魅力です。
日本にいて、日本ではない感じがします。

ラピュタっぽい雰囲気の石の階段1
ラピュタっぽい雰囲気の石の階段2
ラピュタっぽい雰囲気の石の階段3

ちなみに。
運が良ければ、識名園の看板猫「みーちゃん」にも出会えるかも?
カメラを向けても微動だにせず、マイペースな猫ちゃんです。

識名園の看板猫「みーちゃん」

▼識名園の基礎情報や見どころは、前回の記事で詳しく紹介しているので、興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。




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