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映画「哀れなるもの」を観たんです


映画「哀れなるもの」

を観てまいりました。

超久しぶりの洋画です。


日本映画扱いですが、ヴィム・ヴェンダース作品としてだと1ヶ月前。


俳優も外国人と言う洋画のなると、なんとウェス・アンダーソン作品で4ヶ月前でした!

なんたる日本映画とアニメばかりのワタクシもラインナップ!


今年はもう少し洋画も観ましょうかね…。

映画「哀れなるもの」はそんなコトを思わせてくれるほど

パワフルな作品

でした。


まあ、言っちゃうと、

一流アートでやりたい放題の変態映画

なんですけどね。


変態アート映画なんですけど、

先ずは

ヴェネツィア国際映画祭でグランプリにあたる金獅子賞を受賞。

ココまではアート映画の範疇。

それが

第81回ゴールデングローブ賞 主要2部門:作品賞(ミュージカル・コメディ部門)・主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)エマ・ストーンを受賞!


かつ

第96回アカデミー賞®️で作品賞、監督賞(ヨルゴス・ランティモス)、主演女優賞(エマ・ストーン)助演男優賞(マーク・ラファロ)、脚色賞、撮影賞、編集賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞、美術賞の11部門にノミネート

されたと言う。


超超メジャーな商業映画じゃんコレ!


そのおかげで日本でも

興収1億円突破の大ヒットスタートを記録!


とか…。



こんなにも変態映画なのに…。恐るべきアカデミー賞効果です。



ってことで、監督の

ヨルゴス・ランティモス

について調べてみました。


ヨルゴス・ランティモス(Γιώργος Λάνθιμος、Yorgos Lanthimos、1973年5月27日 - )は、ギリシャ出身の映画監督である。

Wikipediaより


いやはや、この聞き慣れない感じの名前はギリシャ人でした。



作品は

Ο καλύτερός μου φίλος My Best Friend(2001年) - 監督(共同)


Κιν
έττα Kinetta(2005年) - 監督・脚本


籠の中の乙女 Κυν
όδοντας(2009年) - 監督・脚本
* カンヌ国際映画祭ユース賞・「ある視点」賞受賞


アルプス Alpies(2011年) - 監督・脚本・製作
* ヴェネツィア国際映画祭金オゼッラ賞(脚本賞)受賞


ロブスター The Lobster(2015年) - 監督・脚本・製作
* ヨーロッパ映画賞脚本賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞脚本賞、カンヌ国際映画祭審査員賞受賞



聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア The Killing of a Sacred Deer(2017年) - 監督・脚本・製作
* カンヌ国際映画祭脚本賞受賞


女王陛下のお気に入り The Favorite(2018年) - 監督・製作
* ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(審査員大賞)、ヨーロッパ映画賞作品賞・監督賞・コメディ映画賞、英国アカデミー賞英国作品賞受賞


哀れなるものたち Poor Things (2023年) - 監督・製作
* ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞、ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)・主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞

Wikipediaの情報をまとめました


スゴイ!
ほぼほぼ受賞作品!


ワタクシが彼の名前を聞いたのは「ロブスター」でした。

その時、既に「変態映画」と言う注釈が付きで教わった記憶があります。

「ロブスター」ロサンゼルス映画批評家協会賞脚本賞を受賞しているコトから、この時ハリウッドにロックオンされたコトがわかります。


しっかし、その

変態っぷり

映像美と言い、ストーリー展開と言い


ワタクシが

変態天才監督と呼んでいる韓国人映画監督パク・チャヌクに匹敵するかそれ以上


と言えるかもしれないと感じております。


さて、変態天才監督の世界を一流の芸術にまで昇華させるために重要なもの

俳優?美術(セットと衣裳)?音楽?


そして

カメラワーク?



まあ全部ですが、今回は特にカメラワークが気になったので、

撮影監督の
ロビー・ライアン

について探ってみました。

アイルランドで生まれ、14歳の頃から撮影監督を志す[2]。ダン・レアリー・インスティテュート・オブ・アート、デザイン&テクノロジー(英語版)の卒業生である[3]。

アンドレア・アーノルド[4][5]やケン・ローチ監督の映画によく参加している[6][7]。2018年にはヨルゴス・ランティモス監督作『女王陛下のお気に入り』の撮影を務め、第91回アカデミー賞撮影賞にノミネートされた。

Wikipediaより



ヨルゴス・ランティモス監督とは、前作『女王陛下のお気に入り』からの付き合いになる模様です。


今回の「哀れなるものたち」では、やたらと覗き穴から覗いているようにシーンがあって、あれはどう言うことなのかな?って気になったんです。


で、調べたところ、インタビュー記事を発見。



この記事、とてもおもしろいです。一読オススメします。


更に〜気になったのが

エマ・ストーン演じるベラの衣裳。


とにかく可愛い!


大きな大きなパフスリーブの上着とショートパンツ

ワタクシの体型には似合わないけれど、スレンダーのエマ・ストーンにはとても似合っている。だから着ないけどね…。(着る気だったんかい?!)

ショートパンツと思っていたら、どうやらおしゃれな下着らしい?

ロングスカートを穿かずに下着姿なのは、彼女は未完成な証拠…?

そんな可愛らしい衣裳をデザインした

ホリー・ワディントン

にインタビューした記事を発見。

なんだか中途半端なイメージのインタビュー。もっともっと彼女の言葉も聞いて(読んで)みたかったかも…。取り敢えず、置いときます。



そして、最後に

音楽。


最初、ワタクシはフィリップ・グラス?なんて勘違いをしましたが、全く違う人でした。

ジャースキン・フェンドリックス

と言う作曲家と言うか、ミュージシャンでした。因みに、この名前は芸名らしい。

Wikipediaより


驚く勿れの28歳か29歳!!!

そんなジャースキン・フェンドリックスの僅かなインタビューを発見。

記事の中にもあるけれどキャリア短い。

手がけるジャースキン・フェンドリックスは、2020年にファーストアルバム『Winterreise』をリリースした奇才中の奇才。ランティモスはそのアルバムを聴き、今回の映画で作り出そうとしていた世界観に通じるものを感じ、彼に音楽を依頼したという。

Brutusより



英語のWikipediaにもキャリアとしては(日本語版がない!)、

attended the University of Cambridge.[4] (ケンブリッジ大学に通った)

In 2018, he wrote the score for a performance of the play Ubu Roi by Alfred Jarry at the Victoria and Albert Museum.[7](2018年、ヴィクトリア&アルバート博物館での舞台”Ubu Roi”(アルフレッド・ジャリー作)の上演の為に作曲)

In December 2018, he collaborated with Black Midi on the song 'Ice Cream', which appeared on a charity Christmas compilation, created by Brixton musicians.[8](2018年12月、クリスマスチャリティー活動の一環で、ロンドンのロックバンド〈ブラックミディ〉と「アイスクリーム」と言う曲でコラボ出演)

In 2020, he released the album Winterreise which was critically acclaimed.[5][6][9][10][11][12](2020年、ファーストアルバム『Winterreise』をリリース、高評価を得る)

ぐらいしか出ていない。それが、この映画の音楽部門で次々に映画関係ではノミネートされている。

きっと「運命変わっちゃった!」って彼自身も思っているかな?なんて想像してしまう。

何か他の監督の作品でも彼の名前を見るようになるのか?

かなりエキセントリックな曲調だったから…どうかなぁ〜とか思いながら、楽しみに待っていましょう。


まあ、今回はこんな感じですかね。

それにしてもパワフルで、それだけにもう一回観るとしても、ワタクシ的には時間が必要かな。でも、映画ファンとしては、たまにはこう言うパワフル作品が観たくなるってもんです。


変態の天才を存分に楽しみました。












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