【文系大学生の蒐集する郷土玩具③】江戸のお犬様の話。

どうも生ハムです。どーーん。

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割と最近出会った犬張子さんです。東京はいせ辰さんにて。多分赤べことかと並んで有名だと思うのでご存じの方は多いかも。もでーんとしていてかわいい...。顔をよーく見ているとゲシュタルト崩壊が起こります。

見ての通りお犬様にでんでん太鼓が乗っかっております。老若男女を問わない愛され顔をしています。胴体に描かれている紋様やでんでん太鼓の柄、麻のひもなど細かい部分にもちゃんとした意味があるので、お店の方に尋ねてみるのもアリです。

犬は比較的安産であり、主人に対して義理堅いとか(犬飼ってないので知らないけど忠犬ハチ公とかいるし、そうなんやなあ)。なので安産祈願や子どものお守り、魔除けとして犬張子が作られました。また、張子というのもポイントで、お産を「軽く」し、和紙のように「丈夫」であれという願いも込められているとか。今日では出産祝いや新築祝いなど様々な機会に贈られているようです。要はいいこと尽くしです笑。郷土玩具に限らず日本の物って言葉遊びのものが結構ありますよね。みんな頭いいなあー。

犬張子の制作は途絶えたこともありましたが、職人の皆さんの尽力によって復活し、今日まで受け継がれているそうです。手作業であることに加え、材料の性質上天候の影響も受けやすいということで、皆さんが目にするお犬様は人間1人と同じぐらい尊い存在なのかもしれません!

他にも籠を被ったお犬様や色違いのお犬様もいらっしゃいます。ご友人の結婚のお祝いや玄関の魔除けとして犬張子を見に行くのもありかもです。おいそこの大学生!今イケてる奴は皆犬張子を部屋に飾ってるぞ!(まあ知らんけど…)冗談はここまでにしてとにかく魅力が一杯の犬張子。ちょっとした休日にいせ辰さんを訪ねるのもアリかも(ちなみに素敵な千代紙もあります。)。

ではでは。

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