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4th ALBUM [教典密室 - MISSHITSU CANON]覚書

 2022年3月11日、DOBUKURO OhYAsURI Solo 4th ALBUM教典密室 - MISSHITSU CANON](以下、『教典密室』)がリリースされた。DOBUKUROの活動2年目にして、初の試みも多かったアルバムという事で、このnoteに『教典密室』の制作に関する雑多な情報をまとめておくことにする。

【収録曲目】

 当該アルバムには“歌もの”9曲、instrumental 2曲、あわせて11曲が収録されている。中でも異色なTRACK 2,3,7,8 では“四つ打ち”のリズムや捲し立てるような早口の歌唱を聴く事が出来る。

01. 1200年密室伝説
02. INSTALLOOM 
03. platform
04. 蜜室の残響(Reverberation of Mitsu-ROOM)
05. Room101
06. RewriteROOM
07. Q10DOGMA 
08. FakeROOM
09. 偏執密室複製現象
10. lo9out
11. MISSHITSU CANON

【制作過程・時系列】

・2021年1月、いわゆる“コロナ禍”2020年アメリカ合衆国大統領選挙に端を発する日本国内での諸反応・偽情報の流布・詐欺・あらゆる暴力・扇動・覚醒/離脱等の事例の観察から架空のストーリーを描き出し、これを軸に構想。以前より計画していた「ボカロ風楽曲制作案」を巻き込み、マインドマップを作成。
・同年同月、Vocal:San、Lyric:Ayumi-T、Illustration:yoru に協力要請。Solo ALBUM 初のAdditional Collaborator としてクレジットされている。間も無く、デモ曲をいくつか制作し、全て全部が没となった。
・2021年7月、本格的な楽曲制作開始。制作協力者一同にデモ音源が公開され、Ayumi-Tの作詞作業も開始した。
・TRACK 1,5,9「1200年密室伝説」「Room101」「偏執密室複製現象」には本説/元ネタとなった書籍※がある。これを読んでいるキミも今すぐ購読しよう。(※それぞれ順に、コズミック/清涼院流水、1984年/ジョージ・オーウェル、ディスコ探偵水曜日/舞城王太郎|ただし、これらをそのまま楽曲化したわけではないので注意)
・2021年9月、San歌録り、yoruによるイラスト構想が始まる。99Shishamo のラフ案から派生し、視覚的イメージが構築される。
・2021年9月19日、蜜室の残響【Official Music Video】投稿。原宿デザインフェスタギャラリーにて開催されたアートグループ〈ケイケイ〉の企画展[蜜室]の展示内でロケが行われた。
・TRACK04「蜜室の残響」では過去にアートグループ〈ケイケイ〉に提供した楽曲「業烈〜偏響室」「妖開〜天楽室」をセルフサンプリングしている(それぞれケイケイ配信企画「恐怖の部屋」「快楽の部屋」でBGMとして使用されている)

・2021年10月、追加メンバーとしてNsumiSaida Aji  両名に協力要請。Music Video の制作や、後述する配信企画で重大な役割を果たす。
・2021年11月11日、『教典密室』広報開始。
・2021年12月11日、『教典密室』ダイジェスト動画“SIDE-D” 公開。
・2022年1月11日、『教典密室』ダイジェスト動画“SIDE-A” 公開。
・TRACK11「MISSHITSU CANON」はDOBUKURO OhYAsURI 活動以前の楽曲「口耳耳耳BLIND」をリアレンジの上、改題したものとなっている。元となった「口耳耳耳BLIND」には無かった歌詞が書き加えられ、アルバムの最終曲を飾った。
・2022年2月11日、1200年密室【Official Music Video】公開。本説となる書籍『コズミック』に登場する平安神宮松尾大社、所縁のある兵庫県西宮市等でロケを敢行。映像中のアニメーション(壁から現れては消える白うさぎ)はNsumiが制作した。

・2022年3月11日、『教典密室』アルバムが《19SHOP》で販売開始。手焼きCD、歌詞カード、シンボルマークを象ったシール、MISSHITSU PAPER が同梱されている。是非お買い求めください。
・2022年3月25日、配信企画[Aji Saida LivePainting & DOBUKURO Online Concert «live MISSHITSU CANON» #10296live ]敢行。
・2022年7月7日、Q10DOGMA【Official Music Video】公開。初のリリックビデオ。

【配信企画】

 2022年3月25日、『教典密室』の楽曲を主軸に展開する「Aji Saida LivePainting & DOBUKURO Online Concert «live MISSHITSU CANON»」を開催。ゲストパフォーマーとして斉田 鯵を招き、2mを超える平面作品のリアルタイム描画と演奏歌唱パフォーマンスの同時並行を試みた。

【«live MISSHITSU CANON» 】

01. MISSHITSU CANON
02. 転覆密室闇鍋城
03. platform
04. INSTALLOOM
05. KAiEN-1
06. ma_ma_march T4MC ver.
07. RewriteROOM
08. 箱庭は虚で満ちている
09. FakeROOM
10. Q10DOGMA
11. 領域の融解
12. 偏執密室複製現象

・『教典密室』アルバム構想と同じく、一本の架空のストーリーを描き出し、これを軸に曲順が組まれた。
・いつくかの音源にはアレンジが加えられている。特に6曲目「ma_ma_march T4MC ver.」は歌詞が増築されており、アルバム『蜜室_K20ii』収録版と楽曲の雰囲気も大きく異なる。
・ほとんど全ての音源が打ち込み、あらかじめ用意されたものを流している状態だが、見た目のおもしろさの為に幾つかのCASIO製楽器を使用した。(アンプ内蔵プラスチックボディギターCASIO EG-5 、電子ドラム LD-50、電子キーボード SA-46
・ゲストパフォーマーである斉田 鯵は、その代名詞とも言える蛍光塗料を用いたLivePainting を披露し、本編の照明操作も兼任していた。Saida Aji の次回展示/パフォーマンスにもご期待ください。

【次回制作について】

 『教典密室』では描ききれなかった、より奥にあるストーリーを描写したい。まだその情景は朧げで情報の選別〜考察には時間を要するが、新たな『密室の物語』が紡がれる日はさほど遠くないはずだ。さて、

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以上。DOBUKURO鈍行列車は止まれない。2022/03/30 DOBUKURO OhYAsURI

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