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ねこ来たる30

2月12日
冬は続くのである。
先日は雪が降ったりしてとにかく寒いのだ。
サブリナ(黒猫)も寒いのは好きではないのでこたつでぬくぬくとしたり、日当たりのよい部屋の布団に寝そべったりしている。

猫は暖かいところを見つける天才である。たまに布団の中に入っているので二度ほど踏んづけそうになったことがある。せめて上で寝てほしい。まあ大抵の場合こちらの希望は聞く耳をもたんが。

そんなサブリナさん、窓際に張り付いて離れない。
外はときどき見るけれども夢中になる程のことではないので何事がとのぞいてみる。

そっと後ろから覗くと、風に舞う枯れ葉一枚を見つめていた。枯れ葉一枚が寒さに勝つのである、猫という生き物はそういうものなんだろう。

2月23日
かみさんは出かけている。おいらは昼頃出かけてすぐ帰ってきた。ふだん昼間にいない奴がいるのでサブリナはどんな反応をするのかと思いきや、いつもとさして変わらずこたつの中であった。
パソコンでいろいろと作業していたらサブリナがニャゴニャゴ言いながら足もとをウロチョロしはじめた。踏んづけちまいそうだったので膝上に乗せるとしばらくして丸くなる。

膝上ですやすやと寝る猫を見ているのはなかなかに幸せである。飼っている人にしかわからんわなこれは。3.6キロの黒く丸いのはしばらくするとなかなかに重くなってくるのだがそれもよいのである。
しばらくしてかみさんが帰宅。玄関のドアが開く音がするとサブリナは即座に膝上から飛び降りる。

サブリナにはそれなりのルールがあるようで、

①おいらもかみさんもいるときはどちらの膝にも乗ってこない
②どちらかいないときは気が向いたら乗る
③乗るのは夕方から夜
④乗ってる時にどちらかが帰ってきた場合は即座に膝上から降りる

これを頑なに守る。
我々に気を遣ってくれているのかどうかも分からないのだが、とにかくそうする。
ならば二人一緒にならんで座ってたりしたらどうするのかと思ってたら、間に位置取った。
なかなかに策士なのかもしれない。

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