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視点の自由研究No.101「視点_アナログネットワーク」

インターネット以降、広告業界もWEBへと移行し今やWEB広告出稿量は大手マスメディアを超えるまでになりました。当然ながらWEBを介してのコムニケーションも増え、最近ではSNSを通じたDMによって仕事が生まれているのも間違いありません。

今回は、そうした社会環境があることを承知の上で、今一度アナログの関係性を考え直してみようと思います。

「人脈営業」

自分が広告の世界に入った20年前は、まだまだWEBも技術的に普及的は完全に浸透してはおらず、アナログ全盛の時代でした。当時はCMが王道であり、私もそうした現場を経て生きていたわけですが、その営業方法もアナログ。若手時代からクライアントに面識を持って頂き、経験を積んでいく中で仕事を任せて頂く、さらに人を紹介して頂き、さらに仕事へと発展していくという流れでした。

言葉通りの人脈営業。もはや古いといっても過言ではないかもしれませんが、納品物が関係性が作られた後に出来ることから人脈営業というのは実は最適な方法だったなと今は感じています。

「生きた情報とデジタル活用」

そうしたアナログで出会っていく人脈ですと、何より重要になっていくのは信頼。今独立をしてプロデュースを主体とした制作会社をしていると、改めてこの信頼が重要だと感じています。こうした人的なネットワークで生きた情報を頂いたり、提供できたりとデジタルでは少し欠けてしまいがちな情報を得ることができるのも実感としてあります。

ここまで書いていくとアナログ最高!と思われてしまうかもしれませんが、決してそういうわけでもなく、私自身もSNSを通じて知り合った方、弊社HPへDMを送って頂いたクリエイターの方と実際に仕事をさせて頂いてもいます。

が、デジタルはきっかけだけとも思っていて、やはり最後は実際にお会いするということをさせて頂いています。

「アナログの解像度」

現代社会を生きていると、恐ろしい数の人々を見ていることになります。当然、自分に合う合わないなども、数を見ることでなんとなく嗅ぎ分けられるのは、皆さんも体験したことがあると思います。

特に制作という仕事は、数多くのスタッフの方とコミュニケーションをとる必要があります。そうした環境でより最適なコミュニケーションを取ろうとすると、ある程度は相手側に合わせる必要性に迫られます。

様々な方に会うことで、コミュニケーションの仕方や注意した方がいい人物などをアナログという形で接することで察知しやすいのは間違いありません。

先日も実際にクライアントにお会いすることで、案件の進行における人的なリスクを察知することにつながったこともあります。

まだまだデジタルの解像度がアナログには到達しきれないなと考えているのが現状です。

デジタルでは嗅ぎとれない、体温や匂いとでも言えるような情報。人間の動物としての勘とでも言えばいいのでしょうか。アナログという解像度に仕事を進めていく中の指針を求めているのは間違いありません。


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