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ルフトハンザ便が突如フライトキャンセル!!ホテルの確保、代替便の予約はどうなるのか解説 2023年8月

ドイツに住んでいると、ヨーロッパ諸国との距離が近いので、国外旅行に行ったり、国外出張ができるのは大きな魅力です。

国外への移動手段は飛行機を使うことが多く、特にドイツではフラッグシップ航空であるルフトハンザ航空は、国内および国際旅行で多くの人に利用されています。

しかし、飛行機の遅延やキャンセルはどの航空会社でも発生する可能性がある課題です。荒天の影響はもちろんのこと、最近はドイツ国内ではストライキもよく発生しており、ルフトハンザの航空便もキャンセルや遅延は日常茶飯事です。

2023年8月、私は悪天候のためフライトが突如キャンセル → 片道1時間半のフライトをまさかの一泊かけての長時間移動になるという経験をしたので、そのとき身をもって学んだキャンセルから代替便への変更の過程、宿泊先の確保といった対応について共有します。

なお、詳細は時期や個別の状況が異なることがありますので、あくまで私の経験のシェアとしてご参考にしてください。

突然、フライトキャンセルの通知が・・・

私は8月下旬のとある日、午後1時25分に出発予定のミュンヘン→アムステルダム行きの便を予約していました。
そして、ミュンヘン空港には時間に余裕をもって12時前には到着していました。
いつも通り、荷物をカウンターで預け、セキュリティを通過し、ラウンジでゆったりと搭乗時間を待っていたところ、1通のメールが私のもとへ届きました。

そのメールを受け取ったのは出発のわずか1時間前で、私の予約していた便がキャンセルされたことを告げるものでした
(後で知ったのですが、前日の悪天候が原因で多くの便がキャンセルされたそうです。しかし、出発当日は特に天気が悪いというわけではありませんでしたので、まさか天候のせいとはその時は思いもしませんでした。)

Lufthansaから届いたキャンセルの通知

ここドイツでは電車や飛行機のキャンセルや遅延は日常茶飯事なので、2-3時間くらい待たなきゃいけないかなと思いつつ、自動で提案された代替便のスケジュールを見て唖然となりました。

代替便は午後8時30分(つまり予定の便の7時間後)にミュンヘンからフランクフルトへ一旦飛び、その日はフランクフルトに宿泊、翌朝6時の便でフランクフルトからアムステルダムへ向かうというもので、現地到着が半日以上遅れるとのことでした

今日中にアムステルダムに辿り着けない!!??

翌朝に現地で仕事の予定があったので、他に良いアクセスの便がないか、Lufthansaからのメールの中にある代替便変更のリンクから確認してみましたがどれも翌日の昼以降に到着するものばかりで、提案された便がもっとも早くアムステルダムにつくものでした。

Lufthansaのフライトを払い戻しすることもできるようでしたので、他の航空会社の便でアムステルダム行きの便を調べてみましたが、当日価格になるで料金が非常に高く、またトランジットが必要な便がほとんどだったため、不本意ではありましたがLufthansaが提案した代替便を受け入れることにしました

ホテルの確保

急遽フランクフルトに一泊宿泊することになったわけですが、ホテルはどうするんだろうと心配していると、Lufthansaから続けてホテル予約のメールが届きました。

「お客様のご旅行が1日遅れましたことをお詫び申し上げます。必要な宿泊のためのホテルをご用意させていただきます。もちろん無料でご利用いただけます。下記のリンクからホテルをご予約ください。その後、ホテルまでのご案内をお送りいたします。」

このメールの中にあったホテルブッキング用のリンクをクリックすると、Hotels.comなどの旅行サイトに似たサイトが表示され、各ホテルの景観やフランクフルト空港からの距離などの情報を確認することができました。

私は翌日早朝の便でアムステルダムへ向かわなければいけなかったため、空港から一番近いホテルを選択すると、すぐに確認のメールが届きました。


預けた荷物はどうなる?

この時点で自分が翌日にアムステルダムに辿り着く算段はできたので、スケジュール変更が必要なビジネスパートナーに事情を伝え、仕事の調整を行いました。なんとか目処がたったので一息つきたいところですが、そこで思い出したのがすでに預けてある荷物です。

結論からいうと、荷物は自動で私の代替便で運ぶ手配がされていたので、何も追加で自分が手続き等をする必要はありませんでした

しかし、私の場合はミュンヘンからアムステルダムへ直行の予定が、ミュンヘン→フランクフルト→アムステルダムに変更になったので、荷物を中継地点であるフランクフルトで受け取れないとのことでした。

つまり、フランクフルトのホテルではスーツケースに入れた着替えや洗面用具などが使えないため、代替便まで7時間と時間に余裕があったこともあり、一旦空港から自宅へ戻って1日分の荷物を取ってくることにしました。

代替便の航空券が送られてこない!

一旦、空港を出て帰宅することにしたものの、代替便の航空券が自分のところへまだ送られてきていません。

これだと一旦セキュリティチェックを通過したゾーン(ラウンジや搭乗口)から外へ出てしまうと、次にセキュリティを通過するときに搭乗券を提示できないので再入場できなくなってしまいます。

ラウンジからアプリを通じて、Lufthansaのカスタマーセンターに電話してみましたが、コールセンターの担当者もシステムの問題のためか新しい航空券を発券できないとの返答でした。

こうなったら空港内のカスタマーセンターに直接行くしかないと考えて、カウンターに向かってみると、多数の便がキャンセルされた影響で数百人の大行列が出来ていました。
どう見てもカウンターに辿り着くまで最低1−2時間はかかりそうで、まいったなぁと思っていると、行列のすぐ横に3台ほど自動発券機が設置されていたので、ダメ元で自分のキャンセルされた便のQRコードをスキャンさせてみると、代替便に自動でチェックインでき、航空券が紙のチケットでプリントアウトされました!

あの長蛇の列に並ばずに済んだだけでも、これはほんとに助かりました。これで安心してセキュリティゾーンから外へ出て、一旦自宅へ戻りました。

ホテルに念の為、電話で予約を確認

一旦自宅に戻ってフランクフルトで使う1日分の生活物資をリュックに詰め込み、再出発の準備が完了しましたが、このときの私の最大の懸念はフランクフルトのホテルをちゃんとLufthansaが予約できているか??でした。

こういうときのLufthansa(というかドイツ企業)はまったく信頼できないので、フランクフルトのホテルへ直接電話して、自分の部屋がちゃんと予約されているか確認してみました。

すると、ホテルにはLufthansa名義で数部屋の予約がされているが、その部屋を使用する人の名前まではホテルは把握していないとのことでした。

少なくともLufthansaが部屋を確保しているのは間違いないので、なんとかなりそうです。

アムステルダムへ向けて再出発

そうこうしているうちに代替便の時間が迫ってきたので、再度ミュンヘン空港へ向かいます。不測の事態を考慮して、かなり早めに空港へ到着し、早々にセキュリティを通過しました。

セキュリティゾーン内のLufthansaカスタマーサービスは相変わらず、というか昼よりもさらに行列が長くなっていて、おそらく千人以上は並んでいたと思います。

どう考えても全員の対応を完了するには数時間を要する状況でしたが、「11時を過ぎるとカウンター業務は終了して、翌朝から業務再開します」という非情なアナウンスが繰り返し流れていました。
ドイツらしいと言えば、ドイツらしいです・・・

私の代替便は20時30分発の予定でしたが、すでに21時に遅延することが決定していました。さらに21時になっても搭乗は始まらず、結局出発したのは21時45分(当初の予定から9時間以上の遅延)でした。
その時の自分は、飛び立ってくれただけでもキャンセルよりはマシという心境でした。

真夜中にフランクフルトに到着し、念の為自分の預けた荷物が出てこないことをBaggage claimで確認してから、空港を出てホテルへ向かいました。もはや何事も信用できません。

ただ、ホテルはLufthansaから送られてきた宿泊のクーポンを提示することで、特に問題なくチェックインでき、翌朝には飛行機の遅延ラッシュが落ち着いていたようで、定刻通りにフランクフルト空港からアムステルダムへ到着することができました。

まとめ

以上、フライトがキャンセルになった時の流れをまとめます。

1. メールとSMSでフライトがキャンセルになったと連絡が届き、 ルフトハンザが自動で代替便をリスケジュールする。 そのメールから代替便に関する詳細を確認、変更することが可能。
2. 宿泊の必要がある場合、ホテルブッキングのためのリンクが送られてくる。このリンクでいくつかのホテルを提示されるので好みのホテルを選択すると、予約確認メールがすぐに届く。
3. サービスカウンター横の自動チェックイン機でキャンセルされた便の搭乗QRコードをスキャンすると、代替便の紙の航空券が発券された。
4. 荷物を預けている場合、特に追加手続き不要。しかし、最終到着地まで荷物は転送されるので中継地点では荷物を受け取れない。

以上、フライトキャンセル後のおおまかな経過です。
もう2度とこんな目には会いたくないというのが率直な気持ちです。

今回の記事が、私が経験したフライトキャンセルという悲劇にあわれてしまった方に少しでも役立つことを願っています。

また、私のブログでは今後もミュンヘンの状況などを書いていく予定です。アウトプットの励みになりますので、スキ、フォローをよろしくお願いします。
これまでに書いた記事一覧はこちらからご覧いただけます。
 https://note.com/doctor_u/n/nacb6a14e1a53

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