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直接母乳が上手くいく


母乳が開始になるまで

すーちゃんが産まれてから、妻は母乳をなんとか直接飲んでほしいと思い続けていた。NICUにいる間もすーちゃんが飲めるようになるまでは途絶えさせたくないと搾乳を1日7回ほど継続して行ってきた。
産んでから1ヶ月後には母乳外来を受診し、母乳マッサージを受けにいくことや腱鞘炎になるまで搾乳機で搾乳していた。病院側も母乳育児を推奨していることもあり、いろんなアドバイスをもらいながら頑張っていた。
その甲斐あって母乳を直接すーちゃんにあげられるようになった。


すーちゃんの状況

NICUからGCUに移った当初の体重は1945gで酸素のチューブ、経管栄養チューブが入っていた。NICUでは経管栄養チューブで母乳を与えていたが、GCUに移ってからは哺乳瓶と直接母乳で与えるようになった。未熟児は吸う力がどうしても弱く、直接母乳で飲めなければ、哺乳瓶で、それでも飲めなければチューブから母乳を与えるようにしていた。哺乳瓶を吸うことの方が直接母乳を吸うことよりも楽のようだ、哺乳瓶の方が早く飲めるようになった。始めは疲れやすく、哺乳瓶でも四苦八苦していたが徐々に飲めるようになった。
ただ酸素をチューブから吸っていても、SpO2が下がることがあり、母乳を飲んでいる時や飲み終わったあとは特に下がっていた。さらに検査(未熟児網膜症の目の検査)後は疲れてしまい、起きられなかったり、起きていても疲れて少ししか飲めない様子だった。日々体重が少しずつ増えることで酸素状態が早く改善するようになったり、哺乳瓶からも飲み込むのに苦労して口から溢れ出して母乳がこぼれ出すことも少なくなってきていた。

直接母乳が上手く行かない

病院では授乳時間が決まっている、朝、昼、夕、夜のうち朝と昼は授乳室がとても混雑している。妻は1日朝と昼の2回を直接母乳をトライしていた。哺乳瓶でだんだん飲めるようになってくると、直接母乳も飲んでほしいと思うようになる。ただ哺乳瓶では飲めるけど、直接はなかなか飲めないことが続く。哺乳瓶では40cc飲めていても、直接だと10cc飲めることがやっと。むしろ飲めない日も続く。飲めない時は眠気との戦いらしい、眠いから飲みやすい哺乳瓶でくれーという感じになるようだ。
ただ上手くいかない日が続くと「なんで飲めないんだろう」と考えるようになっていた。そして、周りのあかちゃんと比較するようになっていた。そして、すーちゃんは飲めないのかなと不安になり、焦る。眠いところを少し無理に起こして、半ば強制的な感じで飲むように促していたそうだ。飲みなさいといった感じで。
そうすると当然すーちゃんは機嫌が悪い、嫌だ嫌だとなり時間が来て終了。そして、今回もだめだったかとがっかりする。看護師さんに何cc飲めたかを報告するときに辛い気持ちになっていたと語る。


妻の変化

飲みなさいという気持ちを捨てようとしたらしい。飲んでも飲まなくてもいいよーってスタイルですーちゃんに「おっぱい飲む?」ってちゃんと聞いてやってみたらすんなり飲んでくれたと喜びながら連絡してきた。
それからは、寝てて起きなかったらしょうがないと割り切って直接母乳は切り上げるようにした。起きていたら授乳前によしよししたり、抱っこしたりスキンシップの時間を多くとるようにした。すーちゃんに会ってすぐに母乳飲みなさいというようにならないように。
不安や焦りはすーちゃんに伝わるから穏やかな気持ちでいるようにした。授乳室はとても混んでいて、コットに酸素ボンベ、モニター、チューブ類に気をつけながら移動することはストレスを感じやすいから、混んでる朝の時間は外して昼・夕にいくようにした。
そうしているうちにすーちゃんの表情や仕草が飲みたいというのが分かってきたらしい。妻は「すーちゃんと信頼関係が築けてきた、一緒に成長しているなと思う。」と語った。


直接母乳が飲めたまとめ(あくまでも妻の場合)

搾乳を続ける
母乳外来などを利用する
看護師さんに母乳をあげているところをみてもらったり相談する
眠くて飲まないときもあると割り切る
無理に飲まそうとしない
不安や焦りは伝わるため穏やかな気持ちで接する
授乳の前にスキンシップをして楽しむ

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