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【中国】卒業式が開催されず涙ーKiroroの「未来へ」を歌い離別を惜しむー

中国は日本と違い、秋から新学期が始まります。そのためちょうど今が卒業シーズンなのです。そこでこんな動画を見つけました。

「山東省臨沂大学4年生、卒業写真が撮られなくて堪えきれず涙する。」

私も今年はYoutubeでのライブ配信で卒業式に参加?、 傍観?しました。写真は1枚しか無く、それでも特に悲しいと思わなかったのは留学に行っていたからそこまでの思い入れが無かったからでしょうか。むしろ「交通費が浮く!ラッキー!🤪」なんて思っていましたから。笑

〈中国の大学寮は8人部屋〉

でも中国の大学生は、日本の大学生と比べて断然苦しい環境下にあり、その分思い入れが濃く強いと思います。"苦しい"というのはもちろん勉強量はそうですが、生活環境による苦しさです。まず多くの学生は寮に住みます。寮は基本8人部屋です。それも大きな部屋では無く、とっても狭い部屋に二段ベッドが4つ置いてあり、机も小さく狭い雀の涙程度のそれが設置されてあります。私最初は「金持ちの人は外で自分でアパートを取っているでしょ🤑」と考えていましたが、そうでもなかったです。私の一番リッチな中国友達(両親共に別々の会社の社長で持ち物全てがブランド品)ですら寮に住んでいました(寮のランクが上がって4人部屋でした)。

もちろん全ての学生寮がそうであるとは思いません。ただ私が通っていた大学の中国本科生寮を一度覗いた事があるのですが、それを見て衝撃を受けました。「こんな所で勉強できるわけない!😱」と最初に思いましたね。

でもその分、学生たちの繋がりは一層強いのだろうと思います。"同じ釜の飯を食う絆"とも呼ぶのでしょうか。そのため大学の4年間はサバイバル仲間との思い出が詰まっているのでしょう。卒業式はその仲間との別れの時です。それが無くなったのですから・・・😢

〈夜に友達と集まり離別を惜しみ歌う〉

また夜にマスクを付けた友達と集まり、離別を惜しみ歌う動画が撮られています。そこで歌われていた歌はKiroro『未来へ』のカバーソング、刘若英「后来」でした。中国ではこの歌は最強に人気です。しかし私のリッチな中国友達ははこの歌のオリジナルが日本である事を知らず、私が教えた時は始め信じてくれませんでした。笑

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またコメントでは同じように学校に戻れない人の嘆きの声が挙がっています。その中で面白かったのが、卒業式が行われないのを想定して、学校が閉鎖される前に事前に友達と卒業写真を取り合っていた人がいた事です。良いですね〜。とても前向きでユーモアのある方ですね〜。

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また他にも学校に行けず、寮から追い返された学生がたくさん見かけます。中国は早い段階で、復興した!とのニュースを見かけましたが、もちろんそれはある方面では嘘では無いのでしょう。しかし学校はまだまだ完全に回復していないのが見て取れました。

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