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短編と試作詩作ほか

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アリスとハンナ

アリスとハンナ

っていう処女小説を修正しよう修正しようと思っていたら半年以上経ってしまったのでとりあえずアップしておこうと思ったしだいです
ロシア系少女のピアノ好きなアリスと日系青年の料理好きなハンナの話です

アリスとハンナ
(あるいはこちらから→)アリスとハンナ.pdf

辛いのは生きてるからで蝉時雨 誰からいっぽん線を引きます?

<長歌>メイデー

<長歌>メイデー

落陽の緑の色した雨が降る
メーデーメーデー、こちら月
アポロはウサギに会いたきや?
西から昇ったお日様は
東の島に落ちまして
記号化された桜の木
英霊英霊、こちら敵
(明日がないから僕たちは?)
 芋虫が落ち葉を食らう
  路肩には雄猫の死体
   春先のサクラ芽吹く前
    虹色の枯葉剤降り
   保険証も失くしちゃったし
  変な顔鏡に映るし
 隣には誰も居ないし
散りぬるを花咲か爺
 ア・

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そいつは160cmにも満たないような背の高さからこう言った

そいつは160cmにも満たないような背の高さからこう言った

「ご購入有難うございます。こちらは、会話インターフェース搭載多機能セクサロイド、製品型番AIS-905です。ご命令を、マスター」
 無垢な少女のような白いゴム製の肌と赤いガラスの瞳、それから桜色のようにも見える赤毛と白い毛の混じった人工毛髪をした、わずか154cmばかりの背丈のそれは、とても事務的な口振りでそう言いました。
 話しかけられた男は、命令を要求されしばらく呆然とし、口をだらしなく開け

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七月七日のうらみうた

七月七日のうらみうた

星に願いをしてる間に猫がトラックに轢かれて死んだ
今日の名前は織姫で明日の名前はベガという売春宿の染みだらけの女夫人が煙草吸いつつ片手間に洗濯物を干しながら処女の裾除けに血で書いた唄

 ひとり殺した男の種で
  双子産んでも家なき子
   三つ足の真中の足を鋏で切り取り
    夜暮れまで働かせる朝焼けの
     いつか聞いた音色が響いている
  息子は母の血で渇きを癒やし
   夏の思い出に

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