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副業や複業が奪うもの

どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

竹内さんのnote、読んだことある方もいらっしゃるかと思いますが、複業にワーケーションや複業といった語句に興味と関心がある方は音声も含めてお読みいただくと非常に参考になるのではないでしょうか。

何がいいって、竹内さんの書く文章って竹内さんの音声がきっちり乗っかってくる(脳内再生される)ことなんですよね。

いい文章というか、"らしい"文章を読んでいると、その人の声が勝手に脳内再生されます。聞いたことのない人の声も勝手に聞こえてくるため、おそらく幻聴が聞こえてくるぐらいにヤバい状態なのかもしれませんが、定型分ばかりの面白みも何にもないメールなんかだとまったく再生されませんので、少なからず興が乗っている文章ってのはあるのだろうと思っています。

竹内さんのnoteを引用しているので、思い切り複業に寄った話を書こうと目一杯の便乗をしていくつもりなのですが、文脈としては副業や複業といった働き方が増えることによって奪われることについて考えてみることにします。

AIより副業や複業に奪われるもの

よく聞きますよね。

「AIによって人の仕事の大半は……」みたいなやつ。

でもね、奪われる仕事があるのなら生み出される仕事もあるわけですから、そんなに悲観的な考え方をしなくてもいいではありませんか。少なくとも、AIを生み出したのは人間ですから「機械に指示を出す」って文脈においてはなくなりようがないのではないかと。

しかも、機械化によって受ける恩恵の方が大きいことを無視した言い方は嫌いです。

ここで、最近ぼくが使用して感動したツールを一つ紹介すると、AIを活用した文字起こしツールのRIMOです。

それまでも文字起こしツールは別のものを利用していたのですが、議事録の作成までを日本語に最適な形で利用できるものではなく、少し使いあぐねていたところで使ってみたら、あまりにも精度高く議事録を生成してくれるので驚愕と感動をした次第です。

これによって議事録の作成って、地味だけど大事な仕事にかける工数が大きく削減できました。書記、彼の国では一番エラい人ですからね。書き残されることによって国の趨勢が決まるわけですから、大きな権力だと言えます。

何が言いたいのかっていうと、AIとは言わずとも機械を使いこなしている人たちはドンドンと副業や複業をやるようになっていくけれど、使いこなすことはおろか、向き合うことすらできていないと仕事が奪われていっちゃうんじゃないのってことです。

でも、奪うのはそういう機械に向き合うことができない人たちの仕事を奪うのはAIじゃありません。

副業や複業をできない個人が被ること

過去、産業革命によって農業から工業へと産業をシフトすることになるほどに技術革新が起こり、産業は一気に機械を活用することによって生産性を向上させることに成功しました。

手動で行っていた作業を水力などを利用することで生産性を高めることから始まり、いずれ蒸気機関が登場したことから大きく生産性が飛躍していくことになったわけです。

最近の研究でも、タクシー運転手にAIシステムを提供することで生産性にどう影響を与えるのかを調べた結果、運転技能の高い運転手の生産性に影響はなかったものの、運転技能の低い運転手の場合には生産性を高めることにAIが貢献することがわかっています。

つまり、個人では利用することによって生産性を高めることに直結する可能性があるってことになります。

AIといっても機械ですから、それをどう利用するのか。どう活用するのかを考え行動することが必要です。芝刈り機を使用できる芝があるのならいいですが、砂場しかないのであれば芝刈り機は邪魔なだけですよね。

でも、芝刈り機を活用して自宅の庭ではなく他人の庭を手入れすることで対価を得ようと考える人がいたら、その人は芝刈り機で儲けを出すことが可能になります。

AIだなんだと言われていますが、それを活用する人間が自分の仕事においてどう活用したらいいのかを落とし込むことが必要であって、それができる人たちが副業や複業に取り組むって構図が加速している最中なのだろうと思うのです。

つまり、AIによって仕事が奪われるのではなく、AIを活用する副業や複業人材に仕事が奪われるって状態になるってことですね。

副業や複業人材を受け入れられない企業が被ること

機械化の波は止められません。

全部の業種や職種が機械に置き換わるだなんてことはありませんよ。あるだなんて断定できる人がいたら、何十年か先の未来を3年後の未来に置き換えてしまう、ちょっと幸福な思考の持ち主なのでしょう。

たとえば、介護業界では機械化によって身体機能を補助してくれるものも出てくるでしょうし、事務処理的な仕事もAIを活用することで業務工数が減ったり、そもそも業務工程を見直すことができるようになることだって考えられますから、恩恵を受ける場面が増えていくことは間違いないでしょう。

でも、認知症の方が夜に歩き回る対応をAIができるのかといったらできません。センサーやGPSなどを利用して位置を把握し、アラートを出すところまではできるかもしれませんが、実際に手を引き、ベッドに連れていくことまでを代替できるのかといったら厳しいのが実情です。

だからといって「機械になんて頼れねえ!」と無頼漢っぷりを発揮することは勇ましいことではあるものの、蛮勇だと言わざるを得ません。

某飲食チェーン店に赴こうものなら、席を勝手に選んでいいだけでなく飲食物を頼んだら配膳ロボットが持ってきてくれて、会計もテーブルで済ますことができるようになっています。

人件費が削れるわけですから、それなりの金額で商売をする場合にはそれでいいわけです。

もちろん、そんな大企業のような資本がある企業ばかりだとは思っていませんし、すべての飲食店がそうなるのかといったらならないでしょう。ならないでしょうが、部分的に機械化を取り入れていくことによって人件費が無くても賄える業務が出てくることは確かでしょう。

スキルや経験が不足している人たちしかいない場合、機械によって補填されるのであれば積極的に導入していき、競合他社との比較劣位にある箇所にテコ入れをすることぐらいはすべきです。

これはあくまでも私見でしかありませんが、副業や複業人材を受け入れられない企業は、どこからが人間がやるべきことで、どこからが機械に任せてもいい部分なのかを切り分けることが苦手な企業が多いのではないでしょうか。

副業や複業人材を受け入れようとする場合、業務の切り出しをするわけですが、そのためには社内の業務状況や業務工程を丁寧に切り分けていく必要があります。

それもしないまま、自社への忠誠心を頼りに雇用することで賄おうとすることは、比較劣位をそのままにしておくと経営判断していることと同義ではないでしょうか。

おわりに

今日も好き勝手に書いてしまいましたが、普段から考えていることであり、実際に商談などの機会に説明していることでもあります。

だからなんでしょうね。

妻さんには常に「利益を上げろ」と詰められ続けている状態から脱せられないのは……

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)


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