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【いい日記】 ーでんぱ組.inc〈箱庭の掟〉ライヴレポートー

でんぱ組.incは11月13日、中野サンプラザホールにてワンマンライヴ〈箱庭の掟〉を特別公演として開催した。ライヴをひとことで表すと「最高」だったが、この気持ちを具に伝えたいと思い、ファン目線のライヴレポートとして自由に綴ることにした(随所にイメージ画像を入れています)。

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1000%楽しめるステージ

 開演前、会場外では「セット・リスト(以後、セトリ)は何をやるのか」と話す声。メンバーとお揃いのセーラー服。会場に入れば「でんぱとうの掟」と書かれたタペストリー。フラワースタンド...と、内にも外にもファンは賑わいを見せていた。
ホール内に入ると、幾重にも連なる扉が描かれた壁、腰掛けソファやランプ、たくさんのベッドが目に入った。気怠そうに垂れる帳も相まって、メランコリックな雰囲気を纏うステージはまるでドールハウスのようだ。ライヴ名にもある「箱庭」をイメージしたステージにスタッフ陣の意匠を感じる。
5月22日に行われた〈Dear☆Stageへようこそ2021〉以来のワンマンライヴ。ファンもスタッフもこの日を心待ちにしているのがうかがえた。久しぶりのワンマンライヴに(今日はものすごいことが起こる気がする...。)とずっと足が地につかなかった。

開演時間を少し過ぎ、会場で流れていたでんぱ組.incメドレーが止まると、舞踏会を彷彿とさせるSEと共にメンバーの語りが入る。最初こそどよめいていたファンも、メンバーの声に耳を傾けた。いよいよはじまる。語りの内容は、コロナ禍を生きる我々の鬱屈した心の声を表しているようだった。
語りの最後「不安で押しつぶされそうになっても、箱庭でだけは幸せでいたい」と言い終えると、袖からメンバーが登場。衣装はクラシカルかつ、ユニークなデザインとなっていた。各人のことをよく考え、愛をもって作られた衣装はオートクチュールと言えるだろう。それを身に纏うメンバーはお人形のようだ。世界観に合い過ぎて、控えめに言って最高である。

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SEが切れると、"プリンセスでんぱパワー!シャインオン!"のイントロがかかる。この曲は新体制になってからのでんぱ組.incを表すものだと思っていて、歌われるたびに進化する。新メンバー5人のパート「脈々と受け継がれしプライド」は、声のハリや伸びが段違いだ。
新生でんぱ組.incになり約9ヶ月が経つが、2月のときよりも、5月のときよりも歌詞に覚悟や自信が強く乗っているように感じる。でんぱ組.incの想いが序盤からビリビリ伝わるスタートだ。

2曲目の“最Ψ最好調!”は、アップテンポなメロディに陽気な振り付けが会場を賑やかす。「どんなに背伸びをしてもキッズ」の歌詞は、今までなら藤咲彩音の歌割りだったが、最年少の高咲陽菜が歌う。藤咲の成長とでんぱ組.incの未来を感じさせる。コールの多いこの曲を、サイレントで楽しむファン。ラストのサビにかけて、会場のバイヴスが上がってきているのを肌で感じた。

わずか2曲で心を鷲掴みにしたでんぱ組.inc。胸の高鳴りを抑えられないでいると、各メンバーの自己紹介がはじまりライヴへの想いを述べた。
相沢梨紗は「ステージに10人いないけど、(古川未鈴と根本凪の)魂と私たちで800%、1000%楽しませるから最後まで着いてきてください!」と話した。ふたりが当然ステージにいると思って、ライヴに臨む姿勢に涙腺も緩む。こんなにも頼もしく楽しみなライヴはない。でんぱ組.inc is ファミリーな瞬間に、ファンは大きな拍手と赤とミントグリーンの光で返した。メンバーとファンの心がよりひとつになったところで、藤咲が会場と配信をアジりファンはヒートアップ。ここから一気に畳み掛けた。

“玉虫色ホモサピエンス”は、歌詞を通してメンバーそれぞれの心の声が伝わるようだった。メンバー紹介ソングと言っても良いかもしれない。1番は個人のこと、2番はグループとしてのことを歌っているのだろう。
曲を通して『アイドルもひとりの人間、綺麗な部分もそうでない部分もある』ことをお姉さんたちが教えてくれる。天の声で出演した古川、ステージのお姉さんたちに親近感を覚えると同時に、リスペクトの気持ちが溢れた。

6人時代から歌い繋いできた“でんぱーりーナイト”、“でんぱれーどJAPAN”は、人数が増えた利点を生かしたフォーメーションで箱庭を縦横無尽に舞う。踊りの軽やかさ、視界いっぱいにメンバーが飛び込む重厚感に終始目が離せない。
メンバーが操り人形のように動く“でんぱーりーナイト”。特に、舞台でドール役を経験した藤咲は人形が乗り移ったかのような仕上がり。「おいで/でんぱーりーナイト/オールオーバーザワールド」の歌詞で手招きをする振り付けは、箱庭に誘われているようでコンセプトに合っている曲だと感じた。
“でんぱれーどJAPAN”のサビ前「手をつないで」からはじまる歌詞で、メンバーが一列になってウェーブするのは人数が為せる美しさだ。サビを迎えると、ステージを左右に駆け回りファンがどこにいても幸せを届けてくれた。おそらく目が合ったはず。ステージ全体を使った動きに会場も(私も)大喜び。

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でんぱ組.incが魅せる箱庭に大満足の私は、ステージにメンバーが横一列に立て膝で並ぶのが分かった。スポットライトが激しく飛び交うなか、イントロの「ぜ ぜ ぜ」と聞こえてくる。これは...“NEO JAPONISM”だ...! ペンライトを握る拳をゆっくり上げた。相沢、天沢璃人を除いた6人がステージでゆっくり立ち上がる。メンバーはAメロに入るまでステージ上を狂ったように左右移動し、それに合わせてファンも狂ったように左右移動するのがこの曲の挨拶代わりみたいなものだ。しかしこの社会情勢で移動は叶わない。ファンはペンライトを全力で左右に動かし移動を表現。(見たかでんぱ組.inc。どんな状況でも盛り上がれるぞ!)という声が聞こえてきそうだ。でんぱ組.incも黙っていない。6人による「どすこい どすこい イェイ×3」での突き上げに、ファンは土俵際へ追いやられそうだ。そこに空野青空による「覗いてはいけませぬ」の妖艶な踊りが追い討ちをかける。これはでんぱ組.incに軍配が上がりそうだ。ファンはそれでもMIXコールを手拍子で表現して、今ならではの盛り上がり方で粘る。最終的に「ぜ ぜ ぜ 絶好調」の勝利宣言で決着したが、この状況下でも“NEO JAPONISM”を楽しむことができたはずだ。

でんぱ組.incの可能性

怒涛の4曲のあとMCで鹿目凛、空野、高咲の3人が振り付けでボツになった蟹を披露した。会場からは笑いと拍手が起こるが、カニンキー(藤咲)による正しい蟹のレクチャーが入り、小鳩りあも蟹になる。いよいよステージがカオスになるところを愛川こずえによるツッコミで蟹市場を閉場させた。

このあと、グループ紹介時のポージングの話で会場を温めた藤咲、愛川、小鳩の3人は「チャペの泉 from でんぱ組.inc(以後、チャペの泉)」として“愛♡舞☆ミライ!”を披露。この曲は理想と現実の恋に悩む曲だ。歌詞が進むにつれて、サビ部分の「愛♡舞☆ミライ!」から「曖昧未来」と変化する。同じ韻でも意味合いが異なってくる歌詞と、体の良いことを言って相談してくる相手に愛川の「うるさい」が繰り返される歌詞から、恋愛、結婚に対しての願望や悩み、苦悩が垣間見える。そんなストーリー性のある歌詞に、電波ソングに乗って3人がコミカルに歌い踊る。ライヴだと韻の違いは分からないのに、表情や仕草で心境を表現するところは、チャペの泉によるチャペの泉のための電波ソングだと感じた。

暗転後、ライヴで久しく見なかった“とんちんかんちん一休さん”のイントロがかかるとファンはざわつく。坐禅した相沢の肩に、高咲のありがたい叩きが炸裂する場面や、メンバーが肩を組んで横揺れする姿は、見ていて非常に楽しい時間だった(会場でサビの「あいしてる」の歌詞に「オレモー!」と叫べないのは苦行であった)。

続けて高咲のパントマイムを皮切りに“千秋万歳!電波一座!”へ。和を感じさせるロックなメロディに合わせて様々なダンスが飛び出す。日本舞踊からコサックダンス、フラダンスや縄跳びダンス、シュートダンスにラララライ体操(?)など振れ幅が凄い。複雑だが縦横無尽に動いて踊るメンバーを見ていると、公開ダンスリハーサルでメンバー全員が必死にメモを書き、移動でぶつからないように、立ち位置を何度も確認した努力がここに表れているんだなと感慨深くなる。落ちサビの阿波踊りで、バックの太鼓の音に合わせて観客も一緒になって手を回す。ラストの相沢→鹿目のパートは、ひとりずつ照らされる普段とは違う終わり方を見せた。本公演ならではの演出なのだろう。

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スモークか熱気なのか、とにかく会場の空気は爆上がり。この空気感で次曲に進むかと思われたが、青い光でステージは明転。“おやすみポラリスさよならパラレルワールド”が流れた。ジャズ・ロックでキャッチーなピアノのメロディ、現実と虚構を行き交う歌詞、生き死にを連想させる振り付け。どれも表現力を試される要素だが、8人のメンバーは要素をまとめ上げ、ひとつの壮大なストーリーに仕立て上げた。この世界観を創るのにどれほど練習をしてきたのだろう。ひとつの映画を見た気分である。

“おやすみポラリスさよならパラレルワールド”での世界観を引き継ぐように、“アンサンブルは手のひらに”のジャジーなメロディが流れる。ソファに腰掛ける空野はメインボーカルとして会場にムーディな歌声を届かせた。「今だけは時間をちょうだい」の歌詞に合わせて踊るメンバーを見ていると、この空間から出たくなくなる。いつまでも楽しい空間。メンバーたちの(ずっと踊っていられるのであれば踊っていたい)...そんな気持ちが伝わるようだった。

続く“Phantom of the truth”は、サビの歌詞を空耳で「あざすきゅんさんパン粉うまいうまい」と覚えていた私を、でんぱ組.incでは珍しい英語歌詞の響き、8人の一糸乱れぬフォーメーションで度肝を抜かせた。
“愛♡舞☆ミライ!”以降、懐かしい曲から新しい曲まで満遍なく選出されたセトリに、どのような意図があるのか知りたくなる。同時に、でんぱ組.incというひとつのグループから生まれたとは思えない楽曲の多さ、同じ人間とは思えない表情の切り替えに驚いた。メンバーが増え、表現に奥行きが増した彼女たちの可能性はこれからも拡がり続けると確信させた。

「一緒じゃなきゃだめなの!」

“Phantom of the truth”を歌い切り暗転。相沢を残してメンバーが袖へ捌ける。ひとり残り、ランプを灯すとソファに座って“秋の葉の原っぱで”を歌いはじめた。彼女のソロ曲ではないが、自然にペンライトが白に変わったのが分かった。タイトルの“秋の葉の原っぱで”は、「秋葉原」をもじったものと感じる。でんぱ組.inc加入前から秋葉原で過ごした彼女にとって大切な曲なのだろう。過ごしてきた日々を振り返りながら、そしてこれからの日々も大事にしていこうという想いが歌声に表れる。グループを10年見てきた彼女の声が心に染み込む。

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会場が相沢の歌声に包まれたあと、スポットライトがステージ後方両側にあるセットを照らす。そこには天沢と小鳩が向かい合うように立っていた。“待ちぼうけ銀河ステーション”のイントロがかかると、ステージはふたりだけのものになった。もともと天沢は小鳩の大ファンだったので「私たちきっと前世/双子ね」で寄り添うのを見たとき(このふたりの組み合わせって唯一無二だよね)と心が言っていた。シンメトリー。もはやドラマ。花園。いろんな言葉が浮かんだけど「尊い」という言葉がいちばん適切だと思う。
ニヤニヤしながら見ていたら、後方からふたりを見守る6人が見えた。しかし耐えきれず、やんややんやと前方へ出ていく。6人は天沢と小鳩を祝福しているようだった(藤咲のカウボーイのようなダンスと、空野のアンゴラ村長ダンスは分かった)。そのままラストまで歌い切ると、ステージ中央から鹿目が「イチャイチャしてんの〜?」とふたりを囃したてた。それは私も同じ気持ちだったし、おそらく会場にいた大多数が思っていたに違いない。
「とっても幸せでございました」と幸せいっぱいに語る天沢に、照れる小鳩。愛川の「イチャイチャすな〜」のツッコミ。一連のほっこりタイムは『新婚さんいらっしゃい』を見ているようであった。蟹のMCのときにも感じたが、メンバーの人柄やメンバー間の関係性が見られる時間は愛おしい。でんぱ組.incのライヴはとてもエネルギッシュで聴いている側も体力を使う。ここまでスタンディングで聴いていた私にとって、MCは座りながら楽しめた憩いのひとときであった。

ここまで既存曲をソロにデュエットに変化してお届けしてきたでんぱ組.inc。(どの曲も新曲に聴こえてくるから驚きだな。)と感心してたら、鹿目が「ここからはぺろりん(鹿目の愛称)のターン!」と会場に宣言、強引に他メンバーを縦一列に並ばせて“キラキラチューン”へ。相沢の歌割りを鹿目が歌い、小鳩の歌割りを鹿目が歌う。他のメンバーの歌割りも鹿目が歌う。そう、2番サビ前まで「ずっとぺろりんのターン」なのだ。
呆れてステージを飛び出すメンバーたちを余所にひとり歌う鹿目は、徐々に自分が間違ったことをしたと気付き落ち込む。それを見たメンバーらが彼女の元へ帰ってくる。このような演出は“キラキラチューン”ではよくあるもの。(今回は鹿目メインの演出なのか)と見ていたら、相沢のパート「君といる/たったそれだけで/この世界は」にかぶせるように、鹿目は「一緒じゃなきゃだめなの!」と気持ちをぶつけた。もちろん演出だ。そんなことは分かっていたが、(メンバー10人揃って歌いたい)という鹿目自身の気持ちが込もっているような叫びに、ここまでの演出の流れとシンクロするようで、感情が爆発しそうだった。そこにメンバーが集い仲直りしてフィナーレへ。ひとり目立つことを選ばず、全員で輝く道を選んだ鹿目に涙が止まらなかった。ずっとその関係が続いてほしい。ずっと輝いていてほしい。

今を繋いで未来に飛び込め!

感動は次の感動へ。“くちづけキボンヌ”は、制作当時「サッド・ディスコ」をキーワードに作られた(※1)甘く切なくも踊れるメロディと、「今、手と手が触れ合ったのは」、「キュンキュンの時間切れの恋を」といった電波ソング特有の恋愛要素を掛け合わせた曲。ピンク色のスポットライトがメンバーを情緒的に照らし、しっとりと歌われる歌詞と時計の針を思わせる振り付けに、会場は静かに聴き込みながらも踊る。
ここまで気持ちがハイになっていたため“くちづけキボンヌ”をゆっくり落ち着いて聴いていると、(だいぶ時間経っただろうし、そろそろ終演に近いのかな)と気持ちが寂しくなってくる。歌詞にもあるように「すべてがずっと続くと/誰もが考えてた」ってことはない。楽しい時間はいずれ終わってしまう。(また大変な日々を過ごさねばならないのか)と別に考えなくていいことまで心に浮かんできた。すると「キミが変えるべきなのは/未来なんかじゃなく」と聴こえてきてハッとした。条件反射で「現在過去フューチャー/そう今この瞬間」の歌詞に拳を上げた。先のことを考えても仕方ないのだ。今を大事にしなければならない。なんだかクサいことも馬鹿にせず背中を押す歌詞に心が暖かくなる。「フューチャー」の叫びは高咲によるもの。未来のでんぱ組.incの象徴から大切なことを教えてもらった気がする。

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今を楽しむことを改めて誓ったあと、流れてきたのはどこまでもハッピーなナンバー、“サクラあっぱれーしょん”。うわあああ大好きすぎる。かつて就活に惨敗していたときに聴き、元気をもらえた曲なだけに、思い入れもひとしおだ。イントロのメンバー各人の動きが新体制によって変わり、面白さに磨きがかかっていた。ステージを飛び回る空野と相沢。何か(調理場?)になる小鳩の上で何かを回す愛川。のそのそ歩く藤咲を、高咲の飛びかかりと天沢の鈍器によって仕留め、何かを押し続けた鹿目と共に獲物(藤咲)を運ぶ。どうだ意味不明だろう。それが“サクラあっぱれーしょん”なのだ。歌詞にもあるように「とりあえずいいか?黙ってついてこいFollow me」なのである。Bメロまでの曲間、天沢は見事な殺陣を披露。メンバーを次々と切り倒し、推しの小鳩をも倒すと、最後に剣道部出身の鹿目と対峙する。鹿目の打ち込みを華麗に受け返した天沢の姿は、必殺仕事人を見たときの痛快さを感じた。全員が全員元気いっぱい飛び跳ねて笑顔で歌う。例えるなら宴のようなものでなんでも楽しい。日々、なんとなく感じる不安や焦りを忘れる楽しさがある。この曲の間は楽しまないと損なのだ。メンバーはサビを歌い踊り、さらに煽動する。この世は無常、だからこそ我々も今踊るしかない。ファンは限られたスペースで踊り、ペンライトを限界まで振り回す。頂点に達した大サビで、会場は満開の桜を思わせるピンク一色に。宴もたけなわ、鹿目の「バイバーイ!」が会場に響いた。人生どうしようもなくなったとしても、でんぱ組.incと踊り続けていたい。ええじゃないかと最後まで踊り回るメンバーを見てそう感じた。

メンバーらが「綺麗なピンクだったね〜」、「イルミネーション大好き!」と話しだしたMC。天沢はきょろきょろ配信カメラを探し、見つけると「これか?こっちか〜」と画面の向こうにも笑顔を届けて会場は癒された。表情豊かに笑うメンバーを見ていると、こっちまでニコニコしてしまう。
話は変わり、現社会に対してのメンバーの思っていることへ。まだ不安の続く毎日に対して藤咲は「でんぱ組くらいは怖がらずに突き進んでいいじゃない!」と話し、小鳩は「でんぱ組ならできるよね!」とファンに勇気と安心感を与える。
メンバーの前向きな声により再び昂った会場は、高咲の「未来に向かって!“FutureDiver” !!」の呼びかけでブチ上がった。Aメロソロパートを空野が担当、サビに藤咲と愛川によるWジャンプ、などと人数が増えたことで歌割りと動きが変更しており、見所がより増えたと感じる。今回の“FutureDiver”でいちばん心を動かされたのは、落ちサビ前のパートを、根本の音声と緑色のスポットライトで演出したところだろう。10月に行われた〈ボロフェスタ2021〉に出演した際、相沢が根本の代わりに落ちサビ前のパートを歌っていた。開演前まで(今回もそうなるのか)と思っていたが、最初の"プリンセスでんぱパワー!シャインオン!"からここまで、根本のパートを誰かが歌うのではなく、根本の音声でライヴは進んでいた。そして落ちサビ前の演出。ここまでの流れから(ということは...?)と期待していた以上の演出に両手を挙げて喜んだ。根本の魂はたしかにここにあるのだ。ライヴで定番のキラーチューンは、今回リリースしてから10周年を記念し、現体制で再歌唱&再MIXされた“Future Diver(10th anniversary ver.)”として披露された。10年経ち当時とメンバーも変わったが、さらなる世界の発展に向かって、これからも歌い繋がれる曲だと心に留めさせた。

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本編最後に披露するのは最新曲“衝動的S/K/S/D”。古から歌い繋げてきた“Future Diver”のあとに歌うことで、今のでんぱ組.incの姿を再確認させるセトリなのだろうか。作詞作曲は玉屋2060%(Wienners)。でんぱ組.incに昔から楽曲提供(※2)をしてきている。でんぱ組.incの曲がリリースされるたび(これは玉屋サウンドだな?)と予想しては当ててしまうが、急な曲調の変化やサビのあとに大サビが来る構造、聴いている側が(この先の展開はどうなるの?)と楽しめる緻密なものになっている。彼の作る音の振れ幅の多さに毎回(玉屋様すごい)と唸らされるのだ。彼は“衝動的S/K/S/D”をリリース時、『衝動を超絶圧縮真空パックした(※3)』と紹介していた。MVで何度この曲に衝撃を受けたか忘れたが、メンバーはMVを遥かに超える衝撃で上塗りする。
頭を横に振り回す振り付けから、「お茶っぱモリモリ/お煎餅バリバリ」をはじめとしたでんぱ組.incらしいライムが会場を電撃のように突き刺す。畳み掛けるようなメロディで表現する激しさと「地球の裏側」からはじまるパートで表現する優しさを見て、メンバーのダンス、歌い方、表情の緩急の付け方に息を呑んだ。玉屋の発言はこの日のステージのことを言っていたのか?と思わせるステージに鳥肌が立った。曲中、この曲だけにとどまらずライヴができたことへの嬉しさや、今日に至るまでに存在した壁や葛藤への衝動すべてをぶつけているようだった。メジャーデビュー10年が経ったでんぱ組.incはこれからも歌い続ける。その道は平坦なものではないかもしれない。それでも、これまで積み上げてきた10年を紡ぎつつ、革新的にサバイヴしていくことだろう。“衝動的S/K/S/D”までの圧倒的なステージは、11年目も進化を止めない意志表明のように思える。曲のラスト、メンバーカラーのスポットライトが彼女たちを照らして本編の幕を閉じた。メンバーが袖に消えるまで拍手を送り続けた。

心を揺さぶるMC

アンコールを待つ会場の拍手は止まない。それに応えるように8人はステージへ戻ってくるとワンマンライヴへの想いを述べた。

相沢は、2ヶ月前に足を骨折した際にメンバーとクルーに支えられたことに触れ「この10人のでんぱ組.incがもっともっと大好きで、愛おしく思える時間を箱庭の掟まで過ごすことができました。これからもたくさんでんぱ組の愛を届けていきたいと思いますので、みんなラブパワー受け取ってください!」と自己紹介でのコールアンドレスポンス「もっと愛して!」「愛してるよー!」ができないファンに女神は愛をお与えになった。

空野は、自信がなかったときに支えてくれたメンバーやクルー、ファンに感謝を述べる。でんぱ組.incを「私にとって光のような存在」と称した彼女は「これからでんぱ組のincの……」と言い間違えて笑いを起こしつつ、「でんぱ組.incの一員ということなので、いろんな人を照らせるような、包み込めるような青空として、これからも頑張っていきたいと思います」と意気込む。彼女風にいうなら「ぼんぼるぞ!」が強く伝わったコメントだ。

小鳩は、ファンに手を振りながら新体制になって9ヶ月経ったことを話す。「新体制になった当初は受け入れられるか不安だったけど、それも吹き飛ぶくらい、関わってくれるみんなのおかげで9ヶ月幸せでした。これからもこの幸せを届けられるように頑張ります」と喜びに満ちていた。

愛川は涙ながらも笑顔で話す。「でんぱ組の明るくてアップテンポな曲が好きで、加入して改めて聴いてみたら、ネガティブな部分とかマイナスな部分も肯定して、それでも前に進んでいこうよって曲がすごくたくさんあるなって思ったんですね」とコメント。続けて「...でんぱ組に入らせてもらって、みんな可愛い子ばっかだし、みんな若いし...」と会場に笑いを起こしつつ(このとき、ステージ上の相沢がぷんぷんと怒る仕草を見せていた。隣の空野が可愛いよと言うようになだめていた。)、「ホールでライヴしてみたいと思ってたので、今日すごい後ろの方まで...人がいっぱいで...すごく嬉しいです」と言葉を詰まらせながら喜びを伝える。会場の心を揺さぶった愛川のコメントに、会場は私はライトグリーンのペンライトを振りまくった。もう、愛しかない。

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高咲は、新しい夢を見続けられているのと同じように「でんぱ組を通して、ちょっとでも幸せになれたらいいなって思うし、そういうでんぱ組.incであり続けます。これからもちょっとずつ広がって、どんどん続いていきますように」と気持ちを伝えた。目頭が熱くなった。いつかのライヴで、バビューン!(※4)な方が、「でんぱ組は夢を叶える場所」と話していたのを高咲の話で思い出したからだ。ずっとでんぱ組.incに憧れていた彼女だからこその力強いコメントだ。あどけなさを感じさせない堂々とした風格であった。

天沢は今日に至るまでの日々を振り返る。「メンバー1人ひとりの尊敬できるところとか、クルーの皆さんの頼れる部分、優しい部分をたくさん見てきて、すごい素敵だなあって心穏やかになってます。そして振り入れの中で、この曲めっちゃいいじゃん...!って曲めちゃめちゃありますね。それをもっと早く知りたかった!」と笑顔で語ると会場からは拍手の嵐。2月のワンマンライヴ初登場の際、緊張で不安がっていた彼女が、にこやかに話している姿にジーンときた。

「本日はみなさん誠にありがとうございました」と堅い挨拶をする藤咲。10年前から自分を「踊ってみたら七変化!子どもじゃないもん!」と紹介してきたことを踏まえてこの挨拶を聞くと、でんぱ組.incで過ごした長さを感じる。でんぱ組.incと共に青春を過ごし、突っ走ってきた元気印も「新メンバーの加入で立ち位置が変わり、いろんなことに向き合ってきました」と話す姿はグループの屋台骨だと言える。良い意味で、周りを見ずに全力でまっすぐ走ってきた彼女は、後輩ができてから自分のことだけでなく周りのことも考えて動いてきたと思う。立ち位置が変わり、考えることが増えて落ち込んだり、心が折れてしまうことがあった彼女は「そんなときにメンバーが寄り添ってくれたり、クルーの皆さんが、メンバーが走れるようにレールを引いてくれる姿を見て、私も前線で頑張っていかなきゃいけないんだなと改めて感じました」と語った。全力で突っ走る彼女の背中に、幾度となく励まされてきた。考えることが減ることはないが、自分のアイデンティティを大事にしてこれからも前線で走り続けることを誓った発言に、藤咲彩音という存在の真髄を見た。最後「(走るときは)みんなも一緒なのでこれからもどうぞよろしくお願いしまーす!」と元気に挨拶する姿に(この人を推してて良かった)と誇り高い気持ちになれた。

最後にコメントをするのは鹿目。加入してもうすぐ4年になる彼女は「加入当初は自分のことが嫌いで、でも変わりたくてどうしようと悩んでいた」と話した。「ファンのおかげで、そんな自分を徐々に好きになりはじめた。自分を好きでいられることはとても素敵なことなんだよ」と新メンバーに伝えられるくらい成長したと述べる。「新体制になってからさ、今日も10人揃えなかったりね。」と辛い現状に「結構しんどいかも〜っみたいなときでも...やっぱり推しが落ち込んでると、ファンも落ち込んじゃうじゃない!? だから自分から元気を発信してみんなを幸せにしたいの。こんな世の中でもさ!」と暗い気持ちも明るさに変えた。そしてその明るさで「私たちはね、アイドルだから!」と話したとき、止めどなく涙が流れた。キャラクター性の強い彼女が会場を明るくする。人によって、面白さを求めるところがあるが、アイドルとしてアイドルの仕事と本心を言葉を選んで伝えてくれた。(彼女のアイドル像が確立した瞬間だ)と感動していると「一人ひとりに言うから聞き逃さないでほしい」と会場に宣言。
「あなたたち、あなたのことを幸せにさせてください」と見ていたすべてのファンに伝えた。一貫して「ぺろりん」であり続けようとするその姿に胸を打たれた。MCの12分間はエモの渋滞であった。心のなかにずっと大事にしておきたい。

箱庭からキボウを願う

 それぞれの想いを伝えたあと、メンバーは11年目を迎えるグループの在り方をひとりずつ言葉を紡ぎ伝えて、新曲“好感Daybook”に繋いだ。
カリプソ風のサウンドに「ハワイから見ても可愛い」「ハワイから見ても天才」と自己肯定感爆上がりな歌詞。聴いていると、キラキラまぶしい幸せな気持ちが、胸の奥からブワーっと湧き上がってくるような感じ。いわゆるトロピカッている(※5)状態。自分のことを好きでいていいと思える歌が本当に本当に大好きだ。
楽しく輪になって踊るメンバーから、今日あったことを誰かに楽しく伝える。それでオールOK!という雰囲気が伝わり(人生楽しい〜!)と多幸感に包まれた。

続く“いのちのよろこび”。メンバーは灯火を彷彿とさせる布付き扇子を手にスタンバイ。冒頭の「One love,」にコロナ以前とは違う強さが乗る。特有のエスニック・サウンドに合わせたコミカルな踊りに、優雅で時にパワフルに扇子を舞う振り付けが追加。「腹の底から声出せ!」とメンバーたちによる心の咆哮が、私を会場を躍動させる。咆哮に応えられないが、胸の鼓動を響かせて(ウッハ!ヤー!)と心で叫んだ。すごい。人類史に必要な曲だ。いずれNHKの知育番組で歌ってほしい。でんぱ組.incによるアガペー、人類讃歌を公共の電波に乗せてほしい。情勢がかなり良くなったら、鹿目の「singing!」に合わせて肩を組み、ファンとシンガロングしたい。そして(我々は生き抜いたんだ)と生きることの喜びを叫びたい。“いのちのよろこび”が指し示すメッセージはこれからの時代を強く照らすものだろう。メンバーの持つ扇子は、灯火のようにいつまでも揺らめいていた。生命力に溢れた壮大なスケールで届けられたステージに会場は拍手喝采。会場が作る熱気も相まって興奮冷めやらぬ状態だった。これを生で見れている今、生きていて良かったと心の底から思った。

アンコールで再び会場を沸き立たせたあとMCへ。メンバーから「お知らせが5つあります!」の声にファンはざわつく。「ナニナニー?」と聞こえてきそうなざわつきだ。内容は来年のツアーをはじめとした今後のライヴ、イベントについての話。ライヴの予定が伝えられることのありがたみを改めて感じた。

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お知らせが終わると、いよいよおわりのムードが漂った。メンバーはそれを悟られまいと笑顔と寂しさが入り混じった表情で「今日集まったファンに向けて、これからの希望を願って歌います」と“キボウノウタ”を歌い出した。一人ひとりの想いが歌詞を伝ってファンに届けられる。歌詞の一言一句に感情を揺れ動かされる。マスク越しからでも叫びたかった。特に高咲が歌う「四角いこんな空じゃ計れない」のパートは彼女自身が涙組んで歌っていたのもあり、私も涙が止まらなかった。最後の最後まで感情を込めて歌い切ったまばゆい情景に、叶うことならマスクを外して「ありがとう」と叫びたかったが、感謝の念を込めた拳を何度も何度も掲げた。

開催前、藤咲はSNSで「今伝えたいものがたくさん詰まったライブです 一人一人に愛を届けさせてください でんぱ組.incのライブはいつだって最高です 胸張って言える(※6)」と綴っていた。1日10時間の練習や公開ダンスリハーサル、数々のライヴにイベント。当日に至るまで様々なバックグラウンドを経て、今ある力をすべてぶつけてきたメンバー。それらに全力でぶつかるファン。コロナ禍によって希薄になっていたお互いの関係をより結束させたワンマンライヴだった。

また、〈箱庭の掟〉が表すものについて。
全編を通して考えると、本編は「箱庭での理想や幻想、現実への逃避を思わせるセトリ、希求性のあるメッセージが多い」と感じ、夢幻劇を見ているようだった。アンコールはMCも影響して「でんぱ組.inc自体の希望や祈り、明日も生きる人々への一歩」とより内面的な部分を見た印象だった。
本公演がはじまる前まで「箱庭→鬱屈とした日々を過ごす私たちに、でんぱ組.incが一筋の光を与えてくれる場所、掟→いつまでも楽しんでほしい=箱庭の掟」だと捉えていた解釈は本編だけのものだった。そのあとアンコールを聴くことで「箱庭は終わるけど、これからも私たちはあなたの側で歌い続けるよ」というメッセージが追加されたんじゃないかと気づいた。
本編冒頭の語りは、まさに私たちの心の声であったから正直辛かった。だからこそラストの“キボウノウタ”が表すメッセージがスーっと心に届いたのだ。私たちがいちばん欲しかった言葉は、きっと本編だけでは伝わらなかった。本編とアンコールがあったからメッセージは完成されたと思う。当たり前が当たり前に感じられなくなっていたから、本公演を今見る意味や価値があったとも思える。
コロナに怯えることのない日々は、「日常が戻った」と言うより、「次のステージ」とも言える。そのときが来たら、箱庭で過ごした楽しい時間に「ありがとう」と言えるようになっていたい。本公演で私を含めたファンも、メンバーも今と向き合ったことで、希望を持った未来へ一歩進むことができたのではないだろうか。

ステージ奥にある幾重にも連なる扉にメンバーは帰っていく。あそこは箱庭の外なのだろうか。圧倒的な世界観のライヴにそんな想像が浮かんだが、終了を知らせるアナウンスが現実に戻す。座席エリアごとに帰される会場で、私のエリアが呼ばれた。帰り支度をしながら〈箱庭の掟〉で感じたものをいつまでも大事にしようと誓った。ホールから出るとき、どんなことがあっても明日を生きていこうと一歩を踏み出した。

箱庭の掟はまだ続く

追伸。ここからは〈箱庭の掟〉をより楽しむためのものである。

中野サンモールを友人と歩きながらライヴを振り返っていたら(あと10回は見たい)と思い、配信版を速攻で買った。帰宅後も心が箱庭にいた私は、配信が終わった翌日も「Streming+」の画面をずっと開いていた。

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更新し続ければ流れるのでは?

いつまで経っても映像は流れないので、頭のなかで公演を振り返っていた。振り返りのなかで気になっていたことがあったので書き出すことにした。〈箱庭の掟〉は公演が終わっても楽しめる。


1.デュエット曲の可能性

今回の公演で見せた天沢と小鳩の“待ちぼうけ銀河ステーション”は、甘美なデュエット・ソングに。5月のワンマンライヴで相沢と空野が披露した“Truth of the ZERO”はミュージカルを見ているような仕上がりだった。このように、全員で歌う通常ver.を、デュエットで歌うことで新たな魅力が引き出されたことが分かった。歌うペアによって無数の表現が生まれるデュエット。いったいどれほど生まれることができるのだろうか。計算してみた。
でんぱ組.incの全メンバー数をn、選出するメンバー数をrと置き、楽曲数約90曲(※7)で掛け合わせる。

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結果、4050通りと出た。数字が大きすぎてヤバい。
しかしこれは厳密な数字では無いため、本当におおよそのものだ。とはいえ、4000以上ある組み合わせに様々な想像が浮かぶ。また今回はデュエットのみの話だ。6人で歌うのが適している曲もあるだろうし、ソロにトリオやカルテット、はたまたクインテットの可能性だって...(新メンバー5人での組み合わせとか、藤咲、鹿目、根本3人のわんぱく奇天烈キッズ集団とか、センター古川とリーダー相沢2人で歌う古の電波ソングとか。愛川による愛・こずえ博の振り付けが見え隠れするソロとか、クジで選ばれた4人とか...。)。
すべての組み合わせが披露されることは難しいが、いつかの〈ニコニコ超会議〉であった『公開カラオケ大会』をもう一度開催して、その企画として披露してくれたら嬉しいし、生誕祭の企画などでやってくれたら嬉しい。
どの組み合わせでも決して同じ曲にならず、各人の個性が爆発したものが生まれるに違いない。今後もデュエットを含め、様々な披露の仕方を期待したいものだ。


2.メンバーの見どころはどこだったのか

会場+配信とで2回見た。どこを切り取っても良い。当日は観客を前にしたステージに「やっぱりでんぱ組は現場だよな」と思わせたが、配信では現場で見落としてしまった振付やメンバーの表情をしっかり見ることができた。会場or配信ライヴというより、会場+配信を見てライヴは完結されるのではないだろうかとさえ思った。

いや、会場+配信+円盤の必要がある。

13日の公演を迎える前、メンバーはライヴをより楽しめるようにと、鹿目の「あと○日!」と題した告知動画でメンバーが見所やヒントを話してくれていたことを思い出した。

そこで今回の見どころをメンバーごとにまとめた。(11月22日更新)

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おそらくもっとあっただろうが確認できたものだけ載せた。さて配信見て3周目見るか〜...配信はすでに終了している!答え合わせが叶わなかった。

そのためDVD、BDが販売されたときまでお預けとなった。ライヴ映像に副音声でメンバーがわちゃわちゃ解説してくれたらもう最高なので、どうか販売お願いします。

当面は「わたしは真悟」をしっかり読んでいきたい。あとは〈でんぱの神神〉のゲネプロと、過去の映像で今回と歌割りや振り付け、フォーメーションがどう変わったか見てみようと思う。あ〜楽しいな本当に。一週間経っても楽しい。私による〈箱庭の掟〉はまだまだ続く。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。「最高」を具に書いていたら1万5000字を超えていました。文字量の多さ=良い文章では決してありませんが、随所に書いた「最高」が伝われば幸いです。記憶を辿りライヴのシーンを余すことなく書いたつもりでも、良かった箇所はまだまだあります(どうして人間の目は2つしかないのでしょうか)。
それほど〈箱庭の掟〉は素晴らしかったのです。

まだ不安な世の中ですが、でんぱ組.incのおかげで前向きな気持ちになれました。あの時間は宝物です。

書いてて楽しかったな〜。ほんといい日記が書けて良かった!
ありがとうでんぱ組.inc!最高を更新し続けてください。
ずっとでんぱ組.incを応援していきます。

おわり

脚注
※1.TOTEMROCK かせきさいだぁ×木暮晋也 インタビュー記事「でんぱ組.incの舞台裏」より参照
※2. 本公演なら、でんぱーりーナイト、でんぱれーどJAPAN、千秋万歳!電波一座!、さくらあっぱれーしょん、衝動的S/K/S/D、いのちのよろこび(セトリ順)
※3.本人Twitter(@TAMAYA2060)より引用
※4.元メンバー成瀬瑛美の口ぐせ(敬意を込めてあのように表記)
※5.ABCテレビ・テレビ朝日系列にて放送中『トロピカル~ジュ!プリキュア』に登場するキャラクター夏海まなつの口ぐせ
※6.本人Instagram(@pinky_ayane)のストーリー動画より引用
※7.配信、CDリリースされた曲のみの結果。ソロ曲、コンピレーション、コラボ曲は含まない。

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