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ジャパンカップの敗因と来年までにやるべきこと

こんにちは どひけーです。

BJC 41位・LJC 27位 と過去最低レベルの結果だった今年のジャパンカップ、自暴自棄にならずしっかり敗因と練習内容の改善点を考えていきたいと思います。

2023年度に設定していた目標は
・6月 アクションディレクト完登
・10月 鹿児島国体ボルダー優勝
・2月 BJCファイナル
の3つだったのでそれぞれのタイミングでどんなことをしてきたのか振り返ってみます。


アクションディレクト

6月までは今までの練習を全部やめてアクションディレクトのためだけに登っていました。1本指ポケットという腱に負荷のかかる内容なので、登る日数・時間は普段より少なくするとかです。
当たり前ですがポケット以外の能力はちゃんと落ちたし、本番でもピンチ→カチ→カチのパートでずっと落ちてたので結果的にこの練習は100%良かった練習ではありませんでしたね。

これは隣のライン


鹿児島国体

10月までは鹿児島国体に向けての練習になるのですが、国体という特殊なルールに合わせた練習をしてるのでこれも普段とは違う内容になります。
1番難しいポイントは2人ペアで同時に競技するところに見えると思うんですけど、正直その時間配分は慣れなので、組んで4年目の僕とイサムは問題なかったです。

それよりも課題の難易度・傾向がジャパンカップなどの大会と違うことの方が大きく、雑に分けると

[傾斜・スラブ / 傾斜・強傾斜]の壁に
簡単・まあまあ / まあまあ・最難(6完+ZONE勝負)
簡単・むずめ / まあまあ・むずめ(5完のアテンプト勝負)

の2パターンあり、どちらも完登キー課題がスラブでアテンプトキー課題が後半のランジかコーデ になるパターンが多いです。
そして普段は5分で1課題(もちろん1人)ですが国体では5分で2課題(2人)なので単純計算で1課題あたり2分半しかありません。なのでそもそも出てくる課題が全体的に普段より簡単めで、コンセプトが”落とす”より”時間を使わせる”に寄っている気がします。

つまり何が言いたいかというと、国体はいつも以上に難しい課題を登る必要がなく、スラブと見た目がわかりづらい課題を トライ数が多くかかっても少ない時間で完登するのが大事 ということです。

そして県としては前競技の合計ポイントを争っているため、ボルダー, リードで6位, 6位 より2位, 最下位とかの方が嬉しいわけです。僕らはリードよりボルダーの方が今までの成績も良かったし可能性があると思ったので、リードの順位を3個上げるよりボルダーの順位を1個上げることにフォーカスしていました。

4位。悔しすぎてガチ泣きそうでした


ジャパンカップ

そして2月のジャパンカップに向けた練習をするのですが、11月までは岩にたくさん行き12月からコンペトレーニングに気持ちを切り替えました。
そして僕のコンペ対策が、5分でできる課題を確実に登れるようにすることなので ”できない課題をできるようにする練習”より “登れた課題を安定して登れるようにする練習” が多いわけです。

ここまで読んでくるとなんとなく気付くかもしれないですが、この1年間 リードと強くなるためのクライミングをほとんどしてないんです。一応アクションディレクトはリードですが、内容はボルダー系だし特に持久力トレーニングはしてないので無視してます。

そんな理由からLJCで負けるのは当たり前ですね。やってないので。ただ、リードをしなかったのは嫌いだからとかではなく、僕はリードの練習をすることで溜まる疲労がボルダーの練習クオリティを下げてしまうと思っているので、ボルダーに集中するために意識して避けていました。

問題なのはBJCです。
例年の傾向から準決勝では色んなタイプの難しい課題が出てくるので、何かに特化した選手が強いのはわかっていました。これは負け惜しみにしか聞こえないんですが、僕は準決勝にさえ進めれば決勝にいける可能性があった内容だと思います。キー課題がスラブだったので。

ただ準決勝・決勝にコーディネーションやスラブやクセ系など特徴的な課題が多い分、予選では保持やゴリ押し系の純粋なクライミング能力を試される課題が目立ちました。
ここで響いてくるのが”強くなる練習をしてこなかった”という部分です。ただでさえ選手のレベルが上がっている中で、いつもより技術でごまかせない内容の勝負だったため、大会中に何かやらかしたとかではなく実力が足りなくて負けた という至極真っ当な結果になりました。

去年の予選落ちでも近いものを感じていたはずなのに、メンタルが途中で崩されただけ、ジャパンツアーでは勝てている という考えが先行し、自分に足りていないものを冷静に見極められていませんでしたね。

まとめ

周りの選手がシンプルに強くなっていることももちろんなんですが、数年前よりなんでもできる平均的に強い選手が増えている印象です。
今までは環境や傾向が自分のクライミングスタイルに合っていたので弱くてもそこそこ結果が出ていましたが、自分の強みだった部分が目立たなくなったことや大会で難しい課題を出されることが多くなったことなどで変化した環境に合わせて、自分のスタイル・強みも変えていかなければいけないと覚悟した大会になりました。
具体的に登り方をどんな風に変えるとかは文章で書くのがすごく難しいんですが書けそうなら別記事で書いてみようと思います。

正直なんだかんだ言っても勝てるだろみたいな甘えた考えが1年間ずっと心の中にあったので、その根性から叩き直す気持ちで真剣にクライミングと向き合っていきたいと思います。


ここまで読んで頂いてありがとうございました!
また次回🙏🏻

土肥圭太


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