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自称パンクロック・アスリートです! 好きな作家で詩人の「チャールス・ブコウスキー」の『…

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自称パンクロック・アスリートです! 好きな作家で詩人の「チャールス・ブコウスキー」の『詩』を勝手に適当に真面目に翻訳して発信しています。ブコウスキーの日本語版詩集は既に絶版で高額で取引され、日本では2冊しか出版されていません。従って勝手にいろいろな詩集から原書を訳して発信します。

最近の記事

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ブコウスキー糞訳

ヘラヘラ鳥の糞訳を朗読、ブコウスキーの紹介

    • 糞訳:肌触り C・ブコウスキー

      オルダス・ハクスリーは69歳で死んだ。 ブチ切れた才能の死はあまりも早すぎる。 俺は彼の全作品を読んでいる。 実際に「恋愛対位法」は、工場の酒樽や臭い女達との 仕事をやり遂げるために大いに役立った。 この本とクヌート・ハムスンの「ハンガー」は 俺の人生を助けてくれた! 素晴らしい本は、人類にとっては必需品である。 俺はオルダス・ハクスリーの本が好きな自分自身に驚いた。 しかしそれは、狂信的な美しい悲劇的知性からであり、 最初に「恋愛対位法」を読んだ時だ時だった。 俺はホ

      • 糞訳:電話 C・ブコウスキー

        電話のベルはあんたに何をもたらす? 自分の時間をどうしたらいいか分からない奴ら、 はるか遠くから、この暴力によってあんたは苦痛を受けることになる。 (ただし奴らは現実、近くの同じ部屋なんかにあんたがいるよりは、あんたが どっかで無駄なことをしていることを好んでいるんだよ)。 電話なんて非常時だけあれば事足りるものさ。 しかし、これは災難だな。 俺は電話のベルの音を好きになったことは一度もないんだけど。 ”ハロー” 俺は用心深く応える ”デライトです” 既に奴らは愚かな侵

        • ブログ更新「ワインの染みがついたノートからの断片 チャールズ・ブコウスキー(著)」

        ブコウスキー糞訳

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          糞訳:変身 C・ブコウスキー

          ガールフレンドがやってきた。 彼女は俺のベッドを清掃し、床をワックス掛けし、壁を掃除機で綺麗にして バスタブを洗い、バスルームの床も磨いた。 そして、俺の足の爪と、俺の髪を切った。 同じ日、 配管工がやってきた。 そいつは、台所の蛇口とトイレを修理した。 ガス会社の男がやってきた。 そいつは、暖房機を修理した。 電話会社の男がやってきた。 そいつは、電話を修理した。 俺は今、完璧な世界で一人イスに座っている。 まさに静寂そのものである。 俺は三人のガールフレンドと

          糞訳:変身 C・ブコウスキー

          糞訳:糞巡る C・ブコウスキー

          サンフォードはミルクの便に小便をするような下劣な行為が好きだ。 足が折れた蜘蛛、拷問された犬、ガスタンクの中の水・・・ 奴は下劣な行為の塊だ。 俺は奴と生きてきた。 第二次世界大戦が集結した時、奴は空軍の下士官だった。 ”飛行機乗りってのは、オメコをモノにできるんだぜ!” と俺に言ってた。 その後、イギリスへ向かうミッションのさなか、彼の肛門は空爆された。 誰も奴の死骸を見つける事は出来なかった。 下劣な行為が行われる世界で、別の下劣な行為が生きている。 『 T

          糞訳:糞巡る C・ブコウスキー

          糞訳:賛辞 C.ブコウスキー

          古い車と共に: 特に中古車を買って何年も走るということは、まさに恋愛関係と同様でした、 必然と考えるべきで。これまで経験したことのない、起こりえるとんでも無い事を 受け止める行為でした。 漏れたウオーターポンプ 故障したプラグ 錆びたスロットアーム やる気のないキャブレター オイルまみれになったエンジン 凍結して死んじまったスピードメーター。 そして数々の故障。 恋愛関係を続ける為に、すべての故障というイタズラを学んでいました。 ダッシュボードの小物入れを閉じておくために叩

          糞訳:賛辞 C.ブコウスキー

          糞訳:ベトナムの象 C.ブコウスキー

          最初に彼は奴らは俺に言った、 象を爆撃した、 お前は今まで誰も聞いたことのない悲鳴を聞くことができた。 でも、お前は人間を爆撃するために飛んだ、 お前は俺が言う世界を見たことがなかった。 飛んですぐにに空爆した、 象が爆撃されるのを見て、どう叫んだかを聞けただろう。 俺は仲間に言った、おい聞いてくれよ、お前らはやめるべきだよ。 しかし、仲間に大笑いされた。 奴らは象が爆弾で吹き飛ばされず、 象が鼻を振り回し、 口を大きく開き叫び 象の腹に傷つけぶち開けられた穴から血が吹き出し

          糞訳:ベトナムの象 C.ブコウスキー

          糞訳:太陽の下、歩道のど真ん中 C.ブコウスキー

          俺は最近街の中で、でかい荷物を持って歩く老人をずっと見ていた。 彼らは杖を使って歩いていた。 荷物を背中に縛り付け、通りを上から下へと歩いていた。 俺はその姿をじっと見ていた。 もし、彼がその荷物を投げ捨てるんなら、彼にはチャンスがあったのだが。 チャンスなんて滅多にない、いまがその機会なのだが・・・。 そして、老人は東ハリウッド地区に足を踏み込んだ。 奴等は老人に乾いた骨をあげる気はない。 老人はその荷物と一緒に道に迷った。 太陽の下、歩道のど真ん中で。 全知全能の

          糞訳:太陽の下、歩道のど真ん中 C.ブコウスキー

          糞訳:へらへら鳥 C.ブコウスキー

          その夏、へらへら鳥は猫を追い回して遊んでいた。 へらへらへら・・・と猫を侮辱し、猫に顔射しいた。 猫は縁側のゆりかごの下からそっと奴に近づき、 尻尾を振り回しながらへらへら鳥に向かって文句を言い放った。 なんて言ってるかは俺には解らんけど。 昨日、猫が生きたままのヘラヘラ鳥を半殺しで咥えて、路地をそっと歩いていた。 ヘラヘラ鳥は羽をバタつかせたが、 それは無意味で遂にぐったりと羽は女の足を広げた姿のようになった。 奴は、二度とヘラヘラすることは無い、からかうこ

          糞訳:へらへら鳥 C.ブコウスキー