真実に到達することは決してない

【アニメ】真実に到達することは決してないと言うまるで主張そのままといった名前のYouTuberがいる。彼氏はアニメドラゴンボールのIfストーリーを紙芝居調で動画を作っている方である。絵が鳥山明氏に本当に良く似ているし、Ifの場面つまり空想、理想の場面を表現する際においても、ドラゴンボール好きであればすぐ分かるあの一場面をちょっとだけ変えてそれをトレースしているのだ。世界観を壊さない工夫なんだと思うし、Ifを通じて彼氏の理想の世界観を垣間見る事も出来る。アニメとは尺を伸ばしたり、話をわざと面白くする為に、視聴者に違和感を感じさせない範囲内で都合良く造られているんだなと改めて考えさせられた。
現実世界においても意外なくらいにIfが語られる事はない。そんな必要ないとも言えようが、自分が生きる上でもっと都合の良い世界が存在していても本来良かった筈である。別に大風呂敷を広げる積りはない。あの時ああしていればこうしていればと考える程度は皆んなもよくやっているのではないか。
昨日僕はチャンネル桜の「歪められた真実 昭和の大戦ー大東亜戦争」 という番組を見た。もうそろそろそういった季節なんだなと思った。番組パネリストの井上和彦氏は頑強な大東亜戦争肯定論者なのであった。彼氏の昨日の主張に異論は無いけどもっと色んなIfの観点で見ても良いのではないかと思った。80年近く前の出来事とやり方にケチを付ける訳ではない。Ifの余地を挟むだけの事である。昨日日記に書いた安倍さんと全く同じで、この件についても左右の共通理解を得る為に議論された事実を僕は知らないし、それであるから当然その成果の具体的に上がった試しが今迄無かったのである。
人はなんで些細な過去を色々思い出したり悔やんだりするのだろう。来たる似たようなパターンに上手く対処する為ではないか。もしもあの時こうしていればと考えるのは、別に特別な難しい行為ではない。人間の普通の営みである。


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