【きれはし180】漫才 菌

A「今日電車乗って来たんだけど、大変だったんだよね」

B「何があったの?」

A「運転士が新人なのか知らないけどすごい揺れててさ、ずっと転びそうだったわ」

B「え、そんなの吊り革掴まればいいじゃん」

A「あーいや、俺ね、潔癖なんだよね。菌的なものが気になるというか」

B「あー、金玉蹴られるのが怖いんだ」

A「あ、いや、金的が気になるわけじゃないのよ。吊り革掴まったら片手が塞がって股間のガードが甘くなるとかじゃなくて」

B「まあ、路線によっては金玉蹴ってくる人が多いとこもあるからね」

A「いやだから、金的敵(きんてきてき)が気になるわけじゃないんだよ。無いだろ、そんな路線」

B「そういう奴らは金玉蹴るために日頃からトレーニングしてるらしいしね」

A「いやだから金的敵は金的筋(きんてききん)鍛えてるから普通の人より強い金的してくるから怖いって話してねえんだよ!無えよ、そんな金的専用の筋肉!」

B「中には五種類の金的をマスターしてて、オリンピックに出るアスリートもいるもんね」

A「いや近代金的五種(きんだいきんてきごしゅ)の話してねえよ!無えっつってんだろそんなもん!」

B「戦時中の一週間?」

A「いやそれは月月火水木金金(げつげつかすいもくきんきん)!」

B「ずっと何の話してんの?」

A「お前がさせてんだろ!」

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