【きれはし179】漫才 闇医者

A「なんか最近体調悪くてねー」

B「え、そうなん?」

A「もう熱もあるし寒気もするしでね」

B「憐れだねえ」

A「憐れむなよ。心配しろよ」

B「大丈夫そ?」

A「腹立つなそれ…まあいいや。でね?俺子どもの頃からほとんど病気とかなったことないからさ」

B「ああ、”バカは何とかをひかない”って言うもんね」

A「逆だよ。普通バカのところをぼかして”何とかは風邪をひかない”って言うんだよ。失礼だな」

B「ああそうか」

A「そういうことだから病院とかあんま行ったことなくて不安で」

B「あ、それなら良いところ紹介できるよ」

A「え?ほんと?」

B「うん、俺のかかりつけの闇医者なんだけど」

A「闇医者!?やだよそんなの怖いし」

B「腕は確かなんだよ。もう脳から泌尿器まで何でもござれって感じで」

A「そんな全部治療できんの!?」

B「俺そこでレーシックもしてもらったし」

A「マジか!レーシックとか闇医者に頼むの怖すぎんだろ」

B「おかげで視力もめっちゃ良くなったよ」

A「えー、本当に?」

B「うん。これまでお隣さんのベランダに干してある毛布がでっかい猫二匹に見えてたんだけど」

A「だいぶ目悪いな」

B「術後はちゃんと毛布とでっかい猫一匹に見えるようになったし」

A「でっかい猫は本当に飼ってんのかよ」

B「それに料金も良心的よ?」

A「いやまあそれは助かるけどさ」

B「お前の診察くらいならねー…うーん多分炭治郎のクッキー4枚で済むね」

A「支払いチョコチップ!?お前、適当言ってない?」

B「あー、適当言ってるわ」

A「言ってんのかよ!言うなよ!」

B「まあ俺も風邪とか引いたことないからねー」

A「お前もバカじゃねえか!バカ!」

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