【きれはし177】コント 交番

(交番で女性警官が通行人を眺めている)

女性警官「(チラッ、チラッ)」

女性警官「フフッ…」

女性警官「(いや〜、私ってやっぱ女性警官にしては美人すぎるだろ〜。これはメディアがほっとかないだろうな〜)」

男「あのー、すいません」

女性警官「あ、はい。どうされました?」

男「あ、実は私こういうものでして…」

(名刺を渡す)

女性警官「(…!キター!テレビ関係者じゃん!ついにこの時が来たか〜、いや〜参ったな〜)ああ、はい」

男「実は前々から噂になってまして、」

女性警官「(だろうな〜、そりゃ噂にもなるわな、こんな美人な女性警官がいたら)噂?」

男「はい。ぜひ貴方にテレビに出演頂きたく、そのオファーにやって参りました」

女性警官「はあ。ちなみに、噂ってどんなですか?」

男「はい。この交番に、“美人すぎる女性警官だと意識しすぎている女性警官“がいるという噂で」

女性警官「…は?」

男「ですから、“美人すぎる女性警官だと意識しすぎている女性警官“がいるって噂ですよ!貴方のことですよ!」

女性警官「え、いやいやおかしいでしょ。私は客観的に見て美人すぎる女性警官でしょ」

男「ほら、やっぱり!そういう自意識過剰な所!」

女性警官「は?」

男「交番にいる時もずっとチラチラ歩行者のこと見て変ににやけてるって話題ですよ!」

女性警官「いや、見てないですよ!」

男「じゃあ無意識だ!これはすごい逸材だなー!絶対テレビでウケますよ!“美人すぎる女性警官だと意識しすぎている女性警官“!」

女性警官「なんなんですか!」

男「他にも、交番を利用した人から”親切だけど、わざとらしい笑顔と香水が鼻につく“っていうタレコミもありましたよ!」

女性警官「なんだそいつぶっ飛ばしてやろうか!」

男「ぜひうちの番組に出てくださいよ!」

女性警官「さっきから失礼じゃないですか?そんなこと言って私を何の番組にキャスティングしようとしてるんですか!」

男「あ、私、アウトデラックスの編成を担当しているものです」

女性警官「珍獣扱いされるの確定じゃん!」

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