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親になってはダメな毒親16…母の不始末を娘が代わりに謝りに行く

卒業式から帰ったら

母は相変わらず敷布団二枚と掛け布団二枚かけて
まるで病人みたいにお昼寝中だった。

その夜
母から用事を言い渡された

前住んでいた家の近所の●●さん、✖✖さん、▼▼さん・・・他数件のお宅へ菓子折りをもって
「ご迷惑をおかけしました」と謝ってきなさい!
ここに地図があるから・・・と言われた。

イヤだと拒んだら

あんたがあの近所の人に迷惑かけてんでしょ!あやまりに行くのが筋っていうものでしょ!と

「行けばいいんでしょ」と翌日のお昼にバスで出かけて行った。

三月の寒いドヨンとした暗い日だった。


玄関口まで行き、
玄関口の引き戸を少し開けて
「ごめんください」と呼んだ。

私の知らないおばさんが  「はい!」と出てきて・・・

何でしょうか?と聞かれたので

前に住んでいた●●ですが・・・お母さんから頼まれてきました。
ご迷惑をおかけしました!と菓子折りを渡した。

納得したような顔つきだったが、
なぜあなたが私にあやまるの?と聞かれたが、
私は黙ったままうつむいた

まぁ~いいわ!
あなたに言っても仕方ないわね!

もう おかえりなさい!と言われ

そのまま「さようなら」とペコンと頭を下げて帰った。

この様に一軒一軒廻ったが
在宅していた方は二件くらいだったように思い、
菓子折りはそのまま持ち帰った。

その事を母に伝えたら、
なんでもっと気のきいた事いえないの?とまた責められた。

引っ越して半年以上たっているのに、なぜ今更あの場所へ行って謝罪して回らないといけないのか?と謎だったが

引っ越した先は両親にとって終の棲家として生涯住む家!
ここで近所のもめごとを起こすと面倒だ!

以前の場所から遠いと言っても、結構世間は狭いもの、
あの場所で起こった揉め事がどんな形でこちらの団地に知れ渡るか
解ったものじゃないから・・・と言う父からの指示だろう!

火種が小さいうちに消し去りたいという思惑だったんだろうと思うが、

母はこの揉め事の原因は「私」という事になっているが、
菓子折りを渡したおばさんの表情からすると
母に対して非難が集まっている!!

親としてのあなたの行動はどんなんですか??という事だ

そんな問いに対して
母親は子供にどんな扱いをしようがこっちの勝手!

父は他人の家の事に首突っ込む知恵も品のないくだらない田舎者!

そんな感じなのだろう・・・


数日後
中学校の制服が届いた!!

私にとってはサプライズだった。

私は皆と同じ服を着る資格などないとあきらめていたので
この服が着れるのが嬉しくてたまらなかった!

こんな感じで春を迎えた



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