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【コラム】「小字」を知る

皆さんは「小字」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

「大字」なら皆さんも聞いたことがあるかもしれない。住所で「◯◯町大字◯◯」といったふうに、市町村の区画名称の一つである。

その大字よりもさらに小さい区画名称が「字」または「小字」と呼ばれる。

小字は現在では区画整理などで消滅していることが多い。

例えば現在だと単純に「1丁目1-1」と表記されるが、その「1丁目1-1」の中に実は小字が隠れてる場合がある。

我々が小字を知る方法は、古い地図を見るか、地元に古く住んでいる人に聞くぐらいしかない。あるいは役所などで教えてくれるのだろうか。わからない。

しかしもう一つ方法がある。

それは「踏切」だ。

これはあくまで私の経験だが、踏切の名称には、何故か「小字」が使われていることが多い。

踏切の横に小さく◯◯踏切と見慣れない地名が書かれているのだ。

いわば小字は古い地名だ。古い地名を知ることはとても大事である。例えば水を表す「さんずい」は水害、「蛇」や「龍」などは土砂が流れている様子を表したもので、土砂災害があった地域かもしれない。

地名は先人たちの警告である。自分たちの住む地域の「小字」。私は昔から引っ越す時などはその地域の小字を調べるようにしている。皆も是非調べていただきたい。

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