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彼と付き合って別れるまでのお話⑥復縁

前回、彼に別れを告げた私。


別れてから数週間のこと

彼と別れてから、毎日のように泣いていた。
何をしていても味気がしなくて、仕事も精が出なかった。

別れた直後にちょうど会社で飲み会があったので、そこで彼氏と別れた話をした。
別れた理由が借金であることも話した。
少しでも笑い話にして消化しないと、やっていられなかった。

会社の人たちは話を聞いて、口を揃えて言う。
「別れて正解」

あぁ。
誰も彼の味方をしてくれる人はいないのだな。

とある人はこう言う。
「一緒に返済していこうとは思わなかったんだね」

そう思う人もいるのか。。。
私のことが薄情者に見えているのか。。。

そのほかの友達にも別れたことを話した。
どの友達も「別れてよかったよ」と、一緒のことを言う。
次第に、私は自分から別れたことを言うのをやめた。

もうこの言葉を聞きたくなかったというのもあるし、
彼を好きだった気持ちはまだ消えていない。
だからこそ、彼の中身を知らない人が「ギャンブルで借金を作った」というその一面だけを知って、とやかく言うのが嫌だった。

前の会社(彼が今も勤めている会社)の人とも何人か飲みにいって、別れたことを聞かれたが、理由は濁した。
借金があるなんて知られたら、彼の立場もあるだろうし。
本当は好きだけど、借金があってギャンブル依存症と向き合ってもらうために別れたなんて、とてもじゃないけど言えなかった。

LINEを送る

別れてから、私は会わずともLINEで彼を支えようと考えていた。
だから、別れてから何回か彼の状況を聞くLINEをしていた。

彼も最初は返信してくれていたが、次第に返信の速度も遅くなり、最後は「ありがとう、またいつか会える時までがんばるね」と連絡があり、LINEが途絶えた。

彼との繋がりがなくなり、また涙が溢れる。
別れると決めたのは私なのに。
何も決心できていなかったことに気づく。

そして、LINEが途絶えてから2週間が経つ。
(別れてからは1ヶ月ほどが経っていた)

LINEが届く

彼から、1通のLINEが届く。

「渡したいものがあるから、宅配ボックスに入れておいていい?」

もちろんすぐに返した。
そして、届いたものを見にいくと、私の大好きなキャラクターのぬいぐるみが入っていた。

そこから、またLINEが続く。

ある程度LINEを重ねた後、彼から
「最近、ギャンブル依存症とも向き合っているし、借金返済も頑張ろうと前を向いて頑張っている、だから一度会えない?」
と提案された。

もう、嬉しくてたまらなかった。

別れて1ヶ月が経っても、彼のことを忘れたことは一度もなかった。

好きな気持ちも変わらなかった。
だから、このLINEがどれほど嬉しかったか。

そして、会う日を決めて私たちはご飯を食べにいった。

復縁

ご飯に行った時、会っていなかった時の話をたくさんした。
久しぶりのこの感じ。
付き合っていた時を思い出して、楽しくて幸せだった。

さらに、前を向いて頑張ってくれている彼を見れて、何より安心した。

そして、ごはんに行った別れ際。
彼は「次に会う日も決めたい」と言ってくれた。
少し迷ったが、この日のデートの楽しさからその場で会う日を決めた。

ご飯に行ってから、毎日のようにLINEをしていた。

そして、彼から
「やっぱり話したいことがあるから今週も会いたい」
と連絡があり、次に会おうと決めた日を待たずにすぐに会うことになった。

話したいこととは、「もう一度付き合いたい」だった。

彼が言うには、
「〇〇の存在が何よりも支えになっている。〇〇がいるから頑張れている。だからこそ付き合いたい。」だった。

正直うれしい気持ちもあったが、別れてまだ1ヶ月と少し。

あまりにも早くないか?
私のあの時の決心は、彼に本当に伝わっているのか?

色々と疑問や不安が出てきて、

「私も好きな気持ちはあるけど、もう少し、ちゃんとギャンブル依存症と向き合って前に進めるようになってからにしてほしい」

「私以外にも支えとなるような何かを見つけて、私がいなくてもやっていけるぐらいになってほしい」

と彼に伝え、この日は断った。

だが、この日以降も毎週末のように会ってしまう。

好きな気持ちはあるので、彼からの誘いが断れない。
どっちつかずの状態が続いていた。
彼に言ったことと矛盾した行動をとっていた。

そして、そんなどっちつかずの状態が1ヶ月ぐらい続き、迎えたクリスマス。

彼からもう一度「付き合ってほしい」と言われた。

「前も言ったけど、今は、〇〇がいるから借金の返済やギャンブル依存症とも向き合えている。だからこそ、付き合いたい。会っていなかったときより、会っているいまのほうが頑張れている。」

そう言ってくれて本当に嬉しかった。
必要としてくれていることが嬉しかった。
彼のことが大好きだったし、彼も私のことが好きというのが伝わってきて本当に嬉しかった。

また、私がいることが彼の支えになるのか。
依存症回復に向かうことを手助けできるなら・・・。

そして私は復縁を承諾した。

復縁後は、付き合っていた時のようにまた毎週会い、楽しい時間を過ごした。
本当に楽しかった。

ただ、別れたと伝えた人たちに「もう一度付き合った」とは言えずにいた。
堂々と彼氏がいるとは言わない状態だった。

楽しい気持ちと10%ほど、もどかしい気持ち。

でも、私は心から彼を支えようと考え、復縁を決意したのだ。
だから、前付き合っていた時みたいに楽しく、そして彼の支えになれれば・・・そう決心したことを揺るがせないように彼を想いながら毎日を過ごしていた。


そして、復縁してから3ヶ月ほど経ち、私は彼から振られる。

次に続く


【ひとこと】
復縁するかどうかは本当に迷いました。
自分が別れを告げた時に伝えたこと、決心したことが揺らいでしまうのではないかと。
ただ、彼が付き合うことで依存症回復に向かうことができるのならと、復縁を承諾しました。
確かにそこから彼は本当に頑張っていました。Wワークも始めて努力していました。
復縁したことは後悔していません。楽しかったし、彼のことをそばで応援できて、、、
でも自分の気持ちしか見えていなかったのかも。結果的に彼の依存症回復を遅らせる行動になってしまっていたのかも、、、
色々とこの復縁は思うことがたくさんです。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
次は、彼からの別れを告げられる話を書きます。

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