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16限目:久々の地方の大学生向けの講義(速読術講座)

久々に、長崎の大学に行って2日間(2022年6月14日、15日)にわたる速読術、東南アジアの講義をしました。

熱心な学生の方ばかりで15日は丸一日中キャンパスにいましたが、傍にいる学生から質問を始終あり、目をつぶって休憩する時間が全くありませんでした。2泊3日の長崎滞在とはいえ、充実した時間でした。

12人の学生に聞いてみたところ、1日あたりスマホを見ていたり利用している時間が、5~10時間でした。

ほとんどの学生が、意識的にスマホを活用するのではなく、スマホの奴隷状態になっています。暇な時間があると、条件反射的にスマホを見始めてしまいます。

そして、そのほとんどの時間が、以下の緊急性(Emergency)×重要性(Importance)のなかで、緊急性もなく、重要性もない、3の象限に位置しています。

緊急性(Emergency)×重要性(Importance)

簡略版の速読術

そこで、通常であれば、速読術は以前4限目で解説したように、Step1~Step5を経ますが、読書習慣のある学生がほとんどいなかったため、今回は、まずは、読書に慣れるということを目的にしました。

フォトリーディングで一番重要なのは、Step1、Step2なので、ここにフォーカスして、読書に慣れてもらうということです。

読書になれていない人は、15分で集中力が切れてしまうため、全体で15分で自分が気になったところだけを集中的に読むという手法です。

通常のフォトリーディングの手順

今回の簡略版としては、

Step1:準備(1分)=本を読む目的の明確化

Step2:予習(2~3分)=目次にStep1の目的が出てくるか確認する。また、本の表紙を見たり、全体をパラパラめくって分量や構成を確認する。

Step3:目次から自分の目的に沿った場所に、すぐに飛ぶ。その箇所を重点的に読む。

Step4:一旦、本を閉じてみて、Step1の目的がStep3で得られたか確認する。本を閉じた状態で、自分の言葉で得た知識・情報をつぶやく、発信する。

読書が苦手な方は、本をすべて読む必要がある、という勘違いをしているため、その勘違いを取り除き、自分の真に必要な情報のみを15分以内で取得する、というプロセスになります。

これをして、1冊の本が気に入ったら購入して、他の箇所も読み始めれば良いのです。

どういった本を選べばいいのか?

これを練習してもらった結果、どういう本を選べばいいのか、という質問がありました。

以下の手順をススメました。

Step1:書店や図書館に行ってみる
※大学構内の図書館は蔵書数が多くなかったですが、新刊コーナーもあるので、たまに足を運ぶといいでしょう。書店は、くまざわ書店や、TSUTAYA BOOKSTOREが本が沢山あるので、いいでしょう。

Step2:書店や図書館で、立ち読みする
※立ち読みしながら、上の簡略版の速読術を何冊かで試します。購入することを前提として試せば、真剣に読もうとするのでいいでしょう。立ち読みが長いと足が痛くなってくるので、途中、近くのカフェ等で休憩しながら、真剣に選びましょう。このStepに時間をかければかけるだけ、外れの本を購入してしまうリスクを回避できます。
まずは、価格が安い新書(700~1000円ぐらい)を手に取るといいです。海外に興味があれば、地球の歩き方を買うのがおススメです。

Step3:購入した本を攻略する
※書籍代は、大学の授業料や、大学生が就職した際に稼ぐ給料を比較すれば、安いです。中古でも安くしか売れませんので、どんどん書き込んだり、汚したりして大丈夫です。重要なのは、目の前の本をできるだけ早く読んで、必要な知識を得ることです。まずは、1冊本を攻略すると、大きな自信がつくと思います。

Step4:本が楽しくなってくる
※1冊本を攻略した後は、しめたものです。自分の問題意識のある分野の本を読めば読むほど、学力が高まります。
地方大学の学生であっても、東京大学や東京の私大の学生の学習歴に追いつけるようになります。基礎的学力が上がれば、将来の就職先も広がります。

注意点

注意点としては、例えば、経済・政治の本を読むときに、高校レベルの知識が不足していると、理解できない点が出てきます。

中学・高校レベルの基礎学力が不足していると、わからない箇所が多すぎるので、読書がつまらなくなってしまいます。

そのため、一例として、以下のような本(この本でなくてもいいですが、面白そうな大学入試参考書)をざっと読んでみることをおススメします。

社会人になっても、基礎的な知識が欠如している人がいるので、全く恥ずかしくないですし、時間がある時に、ササっと読んでしまいましょう。

例えば、TOEICの点数が勉強しても上がらない方は、英文法の基礎ができていないケースがほとんどです。そういった方におススメしているのは、以下のようなカリスマ教師の本です。
非常に読みやすくて、再学習(recurrent education)には向いています。

雑誌の編集をしている社会人から、「TOEICのスコアが上がらないので、基礎的な勉強をしたいのだが、どうしたらいいか?」という相談を受けたので、以下の本をおススメしたところ、「自分は、中学・高校の基礎的な英文法で欠けているところがあったことがわかった。2冊の本を勉強したところ、基礎的な点を身につけることができ、TOEICのスコアが上がった」という報告を貰いました♪

学生の皆様には、是非とも実践して貰いたいです。

去年のこの講義の終了後、速読術を開始して、多くの本を読むようになり、結果として、一流企業から内定を得たという学生の報告を聞きました。

長崎まで足を運んで講義をして、その後にオンラインでフォローアップした成果が出たため、非常に嬉しかったです。

実践すれば、結果はおのずと出ます。

Practice makes perfect.=実践は、完璧を作る

See you soon!!! 次回は17限目です。


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