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できることがなくても CivicTechに関わることができる


はじめに

記念となるnote初投稿、CIVIC TECHアドベントカレンダーに投稿することができて感無量です。

今年2021年、CIVIC TECH FORUM 2021運営委員を務めさせて頂きました。ここに至る経緯をまず手短にお話させて頂きます。

そこに至るすべてのきっかけは2010年代中盤、娘の誕生でした。夫婦の毎日に娘が登場したことで、暮らしている街の空気が一変しました。「ここは確かに自分たちが生活している場所なんだ」、そしてこれから先、娘が生活していくところなんだ、

そしてその「これから先、娘が生活していくところ」のことを、自分は全然知らないー

程なくして、生駒市が市民PRチーム「いこまち宣伝部」なるものの立ち上げを発表、第一期メンバーを募集します。この中の「CMチーム」のファシリテーターが、ひょんなことからお知り合いになった山本あつしさんだったので即応募、無事採用されて生駒市のCM制作に関わります。

すると、そのCMチームの中に地元ケーブルテレビ「近鉄ケーブルネットワーク」の関係者の方がいらっしゃり、「生駒ローカルのテレビ番組に出てみませんか?」とお誘い頂き出演することに。

番組の中で生駒でIT界隈を探るとすぐCode for Ikomaにたどり着き、ここから言わずとしれたあの佐藤拓也さんとお近づきになることができ、お友達にして頂くことができ、そしてCIVIC TECH FORUMへの登壇のお誘いを頂き、2019年のCIVIC TECH FORUMに「おじさんを巻き込め」という自虐的なタイトルでスピーカーさせて頂きました。

元来、何かおもしろいものがあったら、「それを生み出している根本の人ってどんな人なんだろう」とそこにリーチしたくなる気質の私はそれから2年、コロナ禍でリモート開催となり、運営も東京在住じゃなくてもリモートでもできますという、CTF2021の運営募集の案内を連日連日眺めていて、募集締め切りのその日に件の佐藤拓也さんに「僕、なんにもできることないけど運営に参加していいと思う?」とメッセンジャーで訪ねたところ、「愛があれば大丈夫」という超絶ありがたいような困惑するようなご託宣を受け、思い切って応募したのです。

CIVIC TECH FORUM 2021運営委員では、私がやらせて頂いたのは「連絡係」でした。

スピーカーの皆様に、当日までのスケジュールご案内や資料ご提出のお願い、当日の急なアクシデントの際の連絡対応等です。

私は、この役割をやることができて本当によかったと思っています。

なぜそう思うのかは、私の今の職業と密接な関係があります。

ITスキルのないIT業界人

私はとあるグローバルITベンダーで、セールスエンジニアという職種を務めています。いわゆる「技術営業」です。お客様に自社製品の提案をし、価値を認めて頂いてご契約頂く、というのが大まかな仕事内容です。

なのでIT業界の人間なのですが、曲がりなりにも技術職なんですがコードが書けません。業務でコーディングすることがないからです。

それ以外でも、おおよそテック系で集まったときにだいたいみんな共通で持っているようなスキルセットを持ち合わせてません。ウェブサイトの作成とか、クラウドツールでの情報シェアだとか・・・。紺屋の白袴、というほどよいものではありません。これまでのままでいいじゃないか、と、時間が止まっていたりするのです。

だから、CTF2021運営ミーティングに初参加させて頂いた際の、運営の皆さんのITリテラシーの高さにただただ圧倒されました。ある程度予期していたこととは言え・・・

予期していたからこそ、最初から「連絡係やらせてください」という希望を持って応募させて頂きました。スピーカーの皆様がスムーズにご準備頂けるように、スケジュールに沿ってお知らせ・確認をしていく日々は緊張感ありましたが、無事イベントクロージングが迎えられたときの安堵感は忘れられません。

CIVIC TECHという活動に参加してみたい、というちょっとした想いを持っている人は絶対にたくさんいらっしゃると思っているんです。

でも、「そうは言っても自分はITのこと得意な訳じゃないし・・・」「解決したい課題と言っても今ひとつうまく思いつかないし・・・」と、二の足を踏んでしまう方も絶対にたくさんいらっしゃると思っているんです。

「運営」という関わり方

そんな方々は、ぜひ、お近くのCIVIC TECH関連活動に、「運営」として参加してみてはいかがでしょうか。

Code forのブリゲードがお近くにあれば、そこにまず参加してみる。ブリゲードのメンバーに入ってメンバーを増やすこと、それはもう立派に「運営」です。メンバーがいてこそのブリゲードですから。

Code forに限らず、様々なCIVIC TECH活動があると思います。自分では何もできないと思っていても、参加してみてできることはきっとあると思います。そこが、一般的なコミュニティの感覚と、CIVIC TECHという取り組みでのコミュニティの感覚と、すこし空気の違うところだと思います。

私がこの「CIVIC TECHという取り組みのここちよさ」というのを肌で感じたのは、これもまた私の今の職業と密接な関係があります。

大事なものを大切にできる(かい)

IT業界は誤解を恐れずに言いますと、社会活動も規模で見るところがあったりします。もちろん、熱意を持って取り組んでいる企業様もたくさんありますが、そうではないケースも多々あり、勤めている会社が大きければ大きいほど、「社会を大切にしたい」という自身の想いとビジネス上でのコミュニティとの落差・ギャップで苦しんでいる人がいるのではないかと思います。

私もこの狭間で非常に苦しんでいるひとりです。

そんなふうに苦しんでいる人間が、できることもないのに、運営に携わりたいと飛び込んで、新しい世界のお知り合いお友達が増えて、自分が暮らす街や社会や生活をもっと関わりもっと大事にしていこうと想いを強くした、そんな2021年でした。

もし、これが、CIVIC TECHに興味を持っていて飛び込めていない人の背中を押すことになったらほんとに嬉しいです。

最後に、CIVIC TECH FORUM 2021運営委員の皆様、本当に貴重な経験を積ませて頂いてありがとうございました!これからもお付き合いさせてください。よろしくお願い申し上げます。


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