夏の週末の記憶 歌ノ葉 其の29

画像1 それぞれに揺れる風鈴 風流を乱す人間を見つめつつ
画像2 映る全ては虚構だとしりつつ見入る床
画像3 腰ひねる行灯のかすかな光に鎮座 器の群れ
画像4 日本を嫌う吾のあしをとめる和の夏のひとこま
画像5 藤の実のとおき記憶 青き花は過ぎし春
画像6 森の中 祈る地蔵に光さすが 焦点はつかめず
画像7 古き塀 土崩れ落ちるまでの束の間の輝き
画像8 空蝉は空なる我が身を知りつつなお仰ぐ空
画像9 いつの日か潰されワインに変われども今を謳歌の夏にゆれ

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