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劇場版 PSYCHO-PASS PROVIDENCEの配信を見て(感想小ネタ&考察)

11月22日からPPP配信来ましたね!!我慢できず23日くらいには見始めましたw いや〜好きなタイミングで止めたり戻したりできるの最高〜〜!
(なお考察に時間かかりすぎて円盤発売まであと1週間もないというw)
今回は映画館で8回見てもわからなかったことや、配信で改めて気づいたり感慨深かったりしたことについての備忘録みたいなものとして書きました。
考察については、5の数字にまつわる要素、煇と篤志の命日、ディバイダーの仕組み、矢吹の難聴辺りはPPP配信開始前に散々考察したのでそれ以外の話が中心です。場所の特定については別の機会にどこかで語れたらな〜とは思ってます。

では小ネタ&感想からどうぞ!
※12/20以降に円盤ではっきりわかり次第一部修正しています

【色々感じたり気がついたりした小ネタや感想】

・ミリシアさんは甲斐の声を聞くまで煇に気づかなかったっぽい。「博士」って言われた時に初めてピンときたようにハッとしてる。声で気づいたんだね……。最後に会ったのがかなり前で顔の半分を焼いてたら見た目じゃわからないものなのかな、やっぱり(髪の長さもきっと全然違うだろうし)。
・ボカモソが憑依されてる時、声が2重になって聞こえる!?映画館では大塚さんの声かな?とか目の色とか台詞の内容で判断してたけど、イヤホンだとわかりやすい!
・篤志に「君みたいに周囲に疎まれないよう気を遣った」って言われて「はい……」って返してる時の朱ちゃん、頬に冷や汗かいてる。まさにその通りで……(汗)みたいな心境なのかなぁここ。
・篤志が「君は監視官を長くやりすぎだ。上を目指しなさい。常守さんには期待してるんだから」って言ったところ、篤志はこの時点で最後まで自分が生き残らない可能性を考えてて、自分のポストが空くことを織り込み済みで朱ちゃんにこの台詞言ってたとしたら……って考えてゾッとしちゃった。シビュラが「慎導篤志のポストが空くから受け入れろ」って言ったのも篤志の進言があったのかなぁと。
・篤志に話しかけられてから声に警戒心が出まくってる雑賀先生が愛おしい…。
・1月15日23:36はミリシアさんが海外情報センターからメールを受け取った日時?それとも雑賀先生がミリシアさんからメールを受け取った日時?
多分、後者でいいはず。(煇の命日が旧暦1月15日にあたるので、ミリシアさんの命日は新暦1月15日だと思う)
・ミリシアさんの経歴の一番下の方に夫のアルトゥル・ストロンスカヤが2106年に病死(?)って書いてあるんだけど、そういえば篤志の奥さんも2106年に『遺伝子疾患による長期闘病の末、安楽死』なんだよね…同じ年に病気で死亡って、怪しくない??そんなことない?
(FIノベライズ見てると篤志の奥さんの最期に嘘偽りはなさそう)
2106年というと、漫画『監視官狡噛慎也』の頃。
・この国が国内外でしてきたこと……雑賀先生、シビュラの正体も多分気づいてる?ストロンスカヤ文書のこと(ミリシアさんの研究のこと)も知ってたわけで、これを運用するにはシビュラのようなシステムが必要だと気づいていたはず。(手帳の右下で塗り潰されていた言葉もこの辺に関する言及だったりして)
・「局内ですよ」って狡と宜の仲裁に入る須郷さん、宜野座さんの方しか見てない。めちゃくちゃ宜野座さんのこと心配してたんだね…須郷さん〜〜〜!!
・海外情報センターで「何でお前はそうなんだ」「何のことです?」の雑賀先生と狡噛さんのやり取り、朱ちゃんにも聞こえてそう(途中で少し俯く)。この時宜野座さんが敢えてなのか映らないんだけど、どう思ってたのかな。朱ちゃんが輪をかけて不機嫌で、これは昨夜狡噛と何かあったなと察してモヤモヤしてるかも。「狡噛、お前あの夜常守と何かあったのか」ってどこかの折に聞いていてほしい
・海外情報センターのエレベーター前で宜野座さんが朱ちゃんと待機の話をしている時、狡噛さんだけが吹き抜けの方を見てる。多分、一般人がいなくなって外務省職員が戦闘に備え始めてる異変にここで気づいてる。そして須郷さんがそんな狡噛さんの方を振り向いてて、外務省の異変に同じく気づいたんじゃないかな。だから、朱ちゃん達が私書箱を確認しに行ってる間、裏では異変を察知してた須郷さんと宜野座さんが異変を調べていたとか?そして朱ちゃんの端末に、須郷さんから「敵味方識別信号に行動課職員が追加されました。様子が変です」と連絡が入るシーンに繋がるのかも。
この異変について、雑賀先生はエレベーター乗る前に気づいてたね、流石。……何で死んでしまったの先生〜〜(泣)
・フレデリカさん、「なぜ……?」の言い方から私書箱の中身が警告の鏡だった理由について、知らないフリというよりは本当に知らなかったっぽい。本当に矢吹から何も知らされてなかったんだな…。でもこれ、余計なことを知ることでフレデリカさんをこちら側(ビフロスト側?)に巻き込みたくなかった矢吹の配慮でもある気がする。
・連絡通路で狡噛さんが爆弾を見つけた時、フレデリカさん「ボスと連絡が取れない」って端末弄りながら焦ってるのに、その直後に狡噛さんが「離れろ!」って叫んだら次の瞬間には雑賀先生の腕引いて走って離れてるの凄くない?最も苦しい立場と状況の中での、一瞬の判断力と心の切り替えが素晴らしい。囮にされた怒りで判断力が鈍ってるのか、動けずに狡噛さんに庇われる朱ちゃんとの対比が残酷なくらい極端に描かれてる、ここの演出好き。ここが極端に描かれてるからこそ、後のエレベーターシーンで狡噛さんの「怒りは正しい判断を狂わせる」の助言が効いてくる。
・雑賀先生、途中でエスカレーターに当たらず真下の噴水ホロまで落ちたの割と奇跡だな…って…(泣)
・雑賀先生の遺体の前で悲しむ朱ちゃんに肩ポンする宜野座さんのシーンの背後で、モニターには狡噛vs煇の舞台になった部屋の風景が映っている。そこに書かれてたのがこちら↓
『They stir the 5 senses of anyone who see them
             Hologram Experience
(画面下)〜〜(lands)capes exist in this hologram now』
『Amazing Kumamoto Aso Exhibit
Go experience and view! them!
(画面下)
Overseas Information Center
〜〜at the Resional Materials Building(50F)
〜〜〜〜〜〜from December 1st. 2117』
ホロの部屋の風景が阿蘇だったことが普通に書かれてて草生えた。だってここ、雑賀先生の前で悲しむ朱ちゃんを宜野座さんが肩に優しく手を添えて(ここ重要!)慰める名シーンよ!?100回中99回は宜野座さんか朱ちゃん、あとは二人の後ろに立ってる須郷さんまでしか視界に入らなくない?私は宜朱好きなので何回見に行っても宜朱に夢中だったw
動体視力が良い人、視野が広い人とかだったら、映画館でもAmazing Kumamoto Asoくらいは読めたのかもしれない。
あと、この時須郷さんの頭上の掲示板に並んでた文字列の一部にびっくりした。ここではかろうじて最初の2語だけ読めないんですが、同じ内容が雑賀先生が噴水で落ちる瞬間にはっきり書かれてた。
それがこちら↓
『Kato Kiyomasa
The beautiful Japanese armor which protected
the man called lion-hearted general』
鬼将軍と呼ばれる男を守った美しき甲冑……
(12/20に円盤で確認)
甲冑の展示は狡噛vs煇のシーンであったやつだね!鬼将軍って呼ばれる偉人とか歴史上の人物は九州の方でいるのかな、とか思うまでもなく、加藤清正ってはっきり書かれてたとは……映画館で気づけました!?w
享年50らしいけど、阿蘇の展示も50Fだね。ここ敢えて揃えたのかなぁ。(円盤でよく確認したところ展示は50Fか55Fのどちらかのようです)
じゃあ医療用AIの名前がジェネラルになった理由も加藤清正なのかな?加藤清正に関するサイトいくつか見たけどジェネラルやPBとの類似点が全然わからないので掘り下げは諦め。ちなみに『清正が秀吉の主力として活躍し、朝鮮の二王子(臨海君、順和君)を捕らえ朝鮮半島を踏破して現在のロシアにまで攻め寄せた功績は有名な話』って調べたら出てきて心の中の"へぇ〜"ボタン20回くらい押した。
ここはロシアまで活動範囲を広げた解体後のPBの流れとちょっと似てるね。
・エレベーターでの朱ちゃんの唇めちゃ色っぽくてときめいちゃった。監督の思い入れを感じた(笑)
・ミリシアさんの死と煇の話を炯達にした後に聞く篤志の「灼、二人を頼んだぞ」に込められた想いがね……『結婚式当日は頼んだぞ』と『自分と煇が役目を果たして居なくなってからの二人のことを頼んだぞ』のダブルミーニング〜〜。
・お祭りで複数色のランタンが出てくるけど、赤いランタンがやたら強調されてるのって何か意味あるのかな。
・朱ちゃん、結婚式の時の表情が暗いね…。香織の結婚式思い出したり、彼のお兄さんは…とか、色々考えてたのかな。(顔に出ちゃうのね朱ちゃん)
・篤志は免罪体質か朱ちゃんと同じ体質かの2択だと個人的には思っていて、まだ答えは出ていないんだけど、もし朱ちゃんと同じ体質だったとしたら、2期最終話の朱ちゃんと同じようにシビュラに『お前もシビュラにならないか?』って誘われていたのかもしれない。だから、免罪体質かどうかに関わらず、死後シビュラ構成員にされないために最期は自分の脳を撃ち抜いて自殺したのかも。
・局長室で見た砺波の独立宣言の映像が最初だけ乱れてたの、よく見ると背景ホロを起動したからかもしれない。映画館でここ見てる時、ずっと『北方領土で建物の外出てそんな薄着しちゃって、寒くないの?』とか思ってたけどホロなら納得!(笑)
・雑賀先生の手帳の真ん中ら辺、2つの目?27の目?ユクの目?w 何て書いてあるんだろう?7つの目かな?もしそうだったら、ヨハネの黙示録の7つの目を持つ子羊のことかも。パトモス島の話とも繋がる。
あと手帳右下の塗りつぶされた文字は何だったんだろう。シビュラ関連(世界の核心)に触れてたのかな。
・今回舞台になってる出島は福岡の北に位置する大島の辺りっぽい。刑事課大部屋での作戦会議中、ラファエルが2118.1.18時点で福岡の上の大島付近にいることがわかったんだけど、この日は海外情報センター襲撃日。
・狡噛達がボートで「常守の盾になる」云々の話をしてる時、水飛沫めっちゃ顔にかかってそうに見えるんだけど、汚染水じゃないの…?狡噛さんなんて冒頭ではがっつり海に浸かってたし…PPPでの汚染水設定どうなってるのかな??
・北方領土で狡噛さん達が奇襲仕掛ける際、最初に敵の前駆け抜ける宜野座さんがめっちゃ横(敵の方)見て走り抜けてたw
・ジェネラルも特殊な液体で脳同士が接続されているっぽいけど、液体が金色じゃない理由は何だろう?その液体はどこで生産されたの?また、脳の一部が灰色になっているのは脳細胞の一部が死んでるから???(多分違う)
・ラファエルが落ちるちょっと前、弥生ちゃんのモニターに『11:12 PM』って表示されてるんだけど、この時太陽はかなり高く昇ってるから、AMの誤植じゃないかな?
・美佳ちゃんの働きかけでシビュラが朱を救う決断をした結果、猿飛に指令が行き動いたけど、猿飛に指令を伝えたのは誰?篤志が事前に今回の作戦について伝えていたわけだけど、篤志の代わりに指示出してるのはやっぱりシビュラの脳が入った厚生省の誰か、になるんだろうか?それとも、厚生省上層部(中身シビュラ)→国防省の上層部(中身シビュラ)→猿飛の順で指令が下りたのかな?
・ドミネーター経由で文書をジェネラルに読み込ませてる時、ドミネーターの下でコンソールにプログラムのような文字列が流れてる。これがストロンスカヤ文書の中身なのかも?

はい、小ネタと感想は以上です!
ここからは、主に砺波・ストロンスカヤ文書・ジェネラル(医療用AI)・ピースブレイカー(以降PB)と煇に関する考察です。
少ないヒントから妄想で補っているので、円盤や2月9日に刊行されるPPPのノベライズとも矛盾だらけな可能性は普通にあります。これが正解!と言いたいものではなく、こういう解釈する人間もいるんだなぁくらいに捉えてもらえればと思います。
また、GENESIS3&4の感想の中で語ったシビュラ・免罪体質の考察の一部に触れますのでご注意ください。そこで語った免罪体質の定義を前提として進んでいきます。
※GENESISの内容自体のネタバレはないはずです

それでも大丈夫そうでしたら以下へどうぞ!


【免罪体質の定義】

免罪体質の定義は『大前提として、他者の精神活動の影響を受けず、自分の精神活動すなわち情動が他者から完全独立して制御されるような脳構造の持ち主である。その結果として情動的共感性を一切持たず、サイマティックスキャンのデータからその人の精神活動を経時的に見た際、他者の精神活動の影響を受けた痕跡が一切見られない。(その上で、高度な認知的共感能力を持つ人物)
と個人的には考えていて、これを前提に考察を進めます。(詳細はGENESIS3.4の感想&考察note)
細かく科学的に定義したのはあくまでも個人的な嗜好なので、『情動的共感性を一切持たず、自身の情動が他者の精神活動(感情)の影響を一切受けない』くらいに捉えておくのがいいのかなと思います。

(これ以降は再び独り言みたいな口調になります)

【砺波の変化とストロンスカヤ文書】

まず砺波の変化を探ってみた。
砺波のプロファイリングについて振り返る。
・姿を消す前と後じゃまるで別人
・初めはイエスを攻撃していたが、彼の奇跡を目の当たりにして改心したのがパウロ
・砺波はパウロに自分を重ねているのかもしれない

つまり、初めはイエス(シビュラまたはジェネラル(医療用AI))を攻撃(敵視)していたが、彼(シビュラまたはジェネラル)の奇跡(正体)を目の当たりにして改心した(敵視していたシビュラまたはジェネラルを一転して正しい、神、と崇めて従うようになった。→PB解体、消息不明)

だから、恐らくシビュラかジェネラル(医療用AI)の正体を知り改心し自分の手中に収めたのは、コナ島での独立派殲滅作戦(2113.1〜4)前後〜PB解体(2113.8)までの間、約5年前の2113年の前半あたりとなる。2113年にあった主な出来事は、『1期後半のヘルメット集団による大規模サイコハザード事件、ノナタワー襲撃事件(2月)』『コナ島独立派殲滅作戦(1〜4月のどこか)』。そして『内戦状態だったSEAUnがシビュラシステムを実験的に導入(12月)』
PBの解体は円盤の映像では2118年8月、2118年10月には独断の部隊活動が確認され……と書いてあるけれど、そもそもPPPが2118年1月〜2月の話なのと、花城がPBについて「5年前に部隊は解体」とはっきり発言しているので、2113年8月の誤植だと解釈。独断の部隊活動が確認された年も作品の時間軸より未来の話になってしまってるのでこちらは明らかに誤植で、同じく2113年かもしれない。PPP全体を通して円盤でも未修正のままの誤植が複数確認されているので、ここも誤植の可能性は十分あるとの判断。

ここで思い出したいのが篤志の台詞。
「近年彼女は、あるシミュレーション基礎理論(通称ストロンスカヤ文書)を確立した」「それを使えば、シビュラが世界に与える影響を予測できる。事実、SEAUnも予測通りになった」
ストロンスカヤ文書を使って、SEAUnにシビュラを輸出した場合の影響を予測した。そして2113年12月からシビュラを輸出し始め、その結果は予測通りになった、という流れで読める。であれば、2113年12月よりも前に文書は確立されていたことになる。

ストロンスカヤ文書はいつ確立したのか

近年=ここ数年かつ2113年12月以前、という前提で考えてみる。
2113年に確立した説がまず1つ。篤志の言い方的に、シビュラが世界に与える影響を予測した最初の例がSEAUnのような響きだから。そして砺波がジェネラル(医療用AI)の正体を知り改心する時期と重なるから。
もう1つは2111年頃。何故なら、PBの活動記録のうち2099年の次が2111年で、主な活動の記録に妙なブランクがあるから(でもこの間は長年SEAUnの紛争に関わる活動をしてるのかな?)。そして2111以降は長かったSEAUn関連の活動ではなく、毎年別の地域にて大きな作戦が実行されている。その裏には、文書による予測の結果があったのでは?

可能性が高いのは前者(2113)のような気がするけど、どちらにしても、SEAUnへのシビュラ輸出前にストロンスカヤ文書を使って予測をしたことは間違いなさそう。
というわけで、ざっくり2111〜2113年頃と予想。

こうして見ていくと、2113年の前半の間に『ヘルメット集団による大規模サイコハザード事件、ノナタワー襲撃事件』『コナ島独立派殲滅作戦』『砺波の改心』『PBの公式活動終了〜解体』(以下は不確定:『医療用AIの仕様変更』『ストロンスカヤ文書の確立』『ストロンスカヤ文書による、SEAUnへシビュラが与える影響の予測』)の全てが起こっているって凄くない?PPPの5年前。5への拘りをここでも感じる。

ストロンスカヤ文書を使ってシミュレーションを行ったシステムは?

おおよその時期を考えたところで、文書を使って予測結果を弾き出したシステムは何か?を考える。
まず浮かぶのはシビュラの可能性。
シビュラだったらPPPで文書を篤志達があれほど手の込んだやり方で入手しようとする必要がなくなってしまう気が。この時点でミリシアさんがシビュラに文書を取り込み、SEAUnについて予測することに合意して文書を共有していたのなら、PPPの時点で篤志達がミリシアさんをわざと危険に晒さないと手に入れられないなんてことある?
また、ミリシアさんも大事な研究成果をいくら篤志がいるとはいえ、シビュラ(厚生省)に簡単に明け渡すだろうか?概要は論文に書いていたとして、内容が内容だけに外部に漏れて悪用されないよう、かなり慎重に取り扱っていたはず。
と疑ってみたけど、シビュラの可能性は普通にありそう。逆にミリシアさんも篤志と志を共にしていたりするかもしれないし、自分の確立させた理論でシビュラが世界に与える影響を予測できるか知りたくて、シビュラに文書を読み込ませることに肯定的だったかもしれない。
シビュラに読み込ませていたとして、SEAUnに輸出した際の影響を予測したのは、2113年2月のヘルメット事件・ノナタワー襲撃事件の前なのか後なのかどちらなんだろう。何となく砺波の改心〜PB解体と槙島事件を経て国内外で大きくシビュラ関連の動きがある方が流れとして自然な感じはするし、前だったら1期の内容の見方が変わりそうなので、個人的には後であって欲しい。

じゃあ他の候補は?シビュラほどの演算処理システムがいらないなら、機械でできたスパコンの可能性もないとはいえない。ミリシアさんが理論を確立させるまでの間、簡単なシミュレーションはしているはず。でも結構な処理能力が求められそうだから可能性は低いのかな。それに、脳の集合体を使わずに事足りるなら、シビュラやジェネラルに文書を入れることに拘る必要性が薄れてしまう。

最後の候補は、シビュラほどでなくてもかなりの演算処理性能を誇るであろう『医療用AI(ジェネラル)』。
……でもここで既に文書のデータを医療用AIにインプットしてたら、やっぱりPPPが成り立たなくなっちゃう気も。(砺波が文書を手に入れようとする意味が…的な)
でももし読み込ませてたとしたら。
これが医療用AIがジェネラルに仕様変更されるきっかけになった可能性はあるかもしれない。

【医療用AI→ジェネラルの仕様変更が文書によって行われたのなら…?】

医療用AIの仕様変更は本当に文書によって行われたのだろうか?
煇の口から語られるストロンスカヤ文書の内容はこうでした。
「民族対立や大衆の暴走を予測し数値化した、紛争係数を測定する。これを使えば、紛争を事前に防ぐことも、拡大させることもできる」
PPPでは、ジェネラルはストロンスカヤ文書を入れる前に『戦闘係数』を測定することができた。この『戦闘係数』、もしかして5〜7年前?(2111〜2113)に確立されて、SEAUnにシビュラが(輸出された場合に)与える影響の予測にも使われた"初期の"ストロンスカヤ文書、シミュレーション基礎理論が元になってるのでは?多分ジェネラルの『悪意や罪悪感を委ねられることで人々の色相を緩和する』機能が医療用AI時代からあった機能で、『戦闘係数の測定』は性質からして医療用AI時代にはなかった機能のように思える。そして『戦闘係数』と『紛争係数』はよく似ていて、戦闘係数の進化版が紛争係数なのでは?『戦闘係数』が対象の攻撃性の上昇や状況の変化などにより戦闘が起こる可能性の数値化のようなものだとしたら、『紛争係数』はもう少し広義な争いの可能性(作中の言葉でいう民族対立や大衆の暴走の予測)を数値化した係数だとしたら、戦闘係数の進化版が紛争係数と捉えることができそう。

【医療用AIは誰向けに作られた?】

そもそも仕様変更前の医療用AIは一般人向けに作られたのか、国防省や外務省のようなサイコハザードを起こしやすい一部の業種や場面向けに作られたのか。
私は後者だと思う。
もし一般人向けに作って使用されたとしたら?その存在が一般に広がった時点で、どんなメンタルケア剤よりも色相をクリアに保ってくれる凄いAIだ!みたいになって薬物が売れなくなる。サイコハザードの心配から逃れたい、色相を誤魔化したい、クリアにしたい等の理由で潜在犯または色相悪化者に狙われやすくもなるかも?
というわけで、利用範囲、対象者はごく一部に限られるのではないかと。
ここで医療用AIの機能面を見てみる。
悪意や罪悪感を委ねることでサイコハザード対策をするには、対策という言葉と機能から、サイコハザードが起こる前から機能を発揮することが大事と思われる。(既にサイコハザードで濁ってしまった色相は薬物やカウンセリングによる対処でいいのでは?)既に周囲で起きたサイコハザードを緩和するのではなく、周囲の人間から負の精神活動の影響を受けることで自身にサイコハザードが起こるのを防ぐ、という感じ。
そうすると一般人が使うというより、サイコハザードが起こりそうな場面で、何か目的を達成するためにサイコハザードを防ぐという意味合いが強くなる。
そして、能力を発揮するのは国内犯罪によってサイコハザードが起きている時ではないと見る。だって国内犯罪は本来犯罪係数によって罪かどうか判断されるのに、医療用AIでサイコハザード対策しちゃったら、本来サイコハザードによって犯罪係数が上昇してしまうはずの人間の犯罪係数が上がらず、ドミネーターによるまともな判断ができなくなってしまう……よね?悪意や罪悪感を委ねる形でサイコハザードを防ぐということは、本来持つべき負の感情を持たずに悪事に及べてしまうことにもつながり、ドミネーターで裁けず、PPPでも見たようなシビュラシステムの盲点をわざわざ露見させてしまうことにも繋がる気がする。
と考えると、自身がサイコハザードを起こさないために悪意や罪悪感を医療用AIに委ねる必要があるのは、国外(シビュラ統治外)で起こる紛争中くらいしかないと思う。
医療用AIが一般向け、シビュラ統治下向けではなさそうと考える理由はもう1つ、外務省の権限が強い出島にある。
どうしてかと言うと、ジェネラル(医療用AI)の形が五角形(医療用AI時代からあると思われる脳の並びは五芒星)だから。PPPって5に関する要素が沢山出てくるんだけど、そのうちの1つに『長崎市のシンボルが五芒星』というのがある。だから、長崎→出島→外務省・移民→と連想して、医療用AIを出島(国外案件)で使うことを制作陣が想定していた可能性はあるかなって。

医療用AIを開発したのは誰だろう?シビュラとほぼ同等の技術が使われているから、シビュラの存在と技術を知っている関係者に限定される。
ビフロスト側の人間、東金財団のようなシビュラシステム創設にも関わっていた医療系に造詣が深い一族、シビュラ構成員、あたり???
シビュラの輸出に関しても裏でビフロストが一枚噛んでいてもおかしくないので、ビフロストは医療用AI(ジェネラル)の存在を最初から知っていた可能性もかなり高い。

【医療用AIはいつからあった?】

これがまた何の情報もなくてw わかるのは、シビュラ創設時から砺波改心前までの間っていうことくらい…。

PB創設以前(2098以前)からあったとしたら?その頃からサイコハザードを起こしやすい国防省職員や外務省職員向けに使用されていたのだろうか。サイコハザードが問題視されるようになってからであればいつでも開発されうるので、PBのための医療用AIだったとしてもそうでなくても、PB創設前から開発が進んでいた可能性は高そう。篤志と矢吹が部隊結成に深く関わっていたのなら、医療用AI開発にも関わっていてもあまり驚かない。ちなみにPB隊員が着ているパワードスーツもPB創設時に開発されている。

シビュラ創設後(免罪体質の脳を使った並列演算処理ユニット自体はサイマティックスキャンが導入された2030年頃からあると思われる)〜シビュラ施行前(2070年)に医療用AIが開発された可能性はどうだろう。少なくともサイマティックスキャンによる色相、サイコ=パス測定とそれに基づく裁定を行うようになってから医療用AIの作成は考えられたような気はする。やっぱりシビュラを運用するにあたってサイコハザードが問題視されるようになってからでないと、医療用AIは生まれようがないか?
でももしかしたら医療用AIは、最初からサイコハザード対策として作られたのではなく、実は『シビュラには適さない脳(免罪体質でない脳)で同じような演算処理ユニットを、シビュラに何かあった時のためのバックアップ、代わりとなるシステムとして作る。もしくは、シビュラにできない機能を補う目的で作る』みたいな感じでほぼ同時期に開発されていた可能性はあるかも。
サイマティックスキャンを用いた精神の数値化に関しては、シビュラだけでもやっていけた上に、職業適性診断やサイコ=パス判定をより公正に行うにはやはり免罪体質である必要がある、と判断されたのかもしれない。人の精神活動を数値化する際に『他人の感情の影響を受けて』しまっては、とても公正な判断ができるとは言えない。システムではなく、人間による私情が混ざった判断とあまり変わらなくなってしまう。また、シビュラ施行前の省庁間対立が激しかったであろう頃に、脳の集合体による高度な演算処理システムが国に2つ存在するということは、そのうちの1つ(医療用AIの方)が厚生省以外の手に渡った時に勢力図が大きくひっくり返るリスクにもなる。ので、開発はもしされてたとしてもシビュラ施行前は実装されていないはず。
そういう背景があって、免罪体質ではない脳でできた『ほぼシビュラ』は、最終的には逆にシビュラ(免罪体質者)にはできない『サイコハザード対策(悪意や罪悪感を受け持ち人々の心に寄り添うように色相を緩和する)』の機能に表向きは限定されたシビュラの補助システム、医療用AIとなったのかもしれない。開発時期と医療用AIとしての実用化にブランクがあった可能性もあるしね。
そうでなければやっぱりPB創設に向けて篤志達(またはビフロスト)が開発していた可能性を考えたくなる。
PBがシビュラの盲点をつきながら海外を利用し紛争をコントロールし利益を生み出すためとかで。

PB創設後〜砺波改心前の可能性はどうだろう。PBは職務内容からして、サイコハザードを起こしやすい。シビュラの診断で適性ある人間が選ばれたとはいえ、メンタルの消耗は非常に激しい。
そこで篤志と矢吹の計らいでPBのために医療用AIを開発。脳は難民等から極秘裏に収集。
PBに調達させた可能性はもないとは言えない。でもシビュラや医療用AIの正体を知らない人間に『新鮮な遺体』もしくは『新鮮な首から上』を疑問に思われずに調達させるのって可能なのかな?深く考えない人間しかいなければやれるかもしれないけど、日本の最重要機密のヒントをわざわざPBに与えるだろうか…?殺戮はPBにやらせて脳回収は別部隊がやってたのならアリか。
というわけで、PB創設の後に医療用AIができた可能性もなくはないけど、砺波が改心するよりもかなり前から使っていた気はする。

まとめると、医療用AIの開発自体はシビュラやビフロスト創設時とほぼ同時だった可能性があるけど、医療用AIを使い始めたのはPBの創設時〜創設後間もなくかな、と予想。

なお、3期・FIのノベライズとオフィプロ3を見る感じ、篤志は監視官の前は厚生省職員だったっぽく、梓澤の執行官権限が剥奪されるまで(2100年8月まで)は少なくとも監視官で、入国管理局勤務はその後。
PB創設に矢吹とともに深く関わっていたということは、この時点で既にインスペクターであり、何なら監視官になる前の厚生省職員時代からビフロストに関わっていた可能性すらある。監視官になったのは、シビュラの懐に表からも近づくためだったのかもしれない。
入国管理局局長になったのがいつからかはわからないけれど(灼の免罪体質がわかった2106年付近?)、医療用AIができた後でミリシアさんに会った可能性が結構高そう。

【医療用AIの仕様変更のタイミングはいつだったのか?】

砺波が改心する前と後で分けて考えてみる。

改心後だった場合

砺波は医療用AIの正体を知って改心することになる。でも医療用AIの正体を知る前に、イエスを攻撃していた≒医療用AIやシビュラを敵視していただろうか?改心前の真面目な男が、PB適性診断を下したシビュラに対して敵視まではいかなかったような(正体も知らないうちからシビュラシステムを憎む可能性は……低い気がする)。
同じく正体不明の医療用AIを敵視する理由、シチュエーションは……?罪悪感を委ねながらボロボロになるまで戦わされてたとかならありえる?でもそうするとヘイトはAIよりもそうさせた指揮官・参事官クラスの上層部に向くよね?
また、改心後に仕様変更したとしたら、ジェネラル〈将軍〉と名付けたのは砺波?阿蘇の展示に将軍に関するものがあったということは、外務省関係の人が命名した可能性が高くて、砺波の可能性もなくはない。
大幅な仕様変更は脳の取捨選択だけでは当然無理で、サイマティックスキャンや文書のような何らかの理論が必要。でもその理論は誰が考え、砺波はどうやって入手したのか?その辺は全くもって謎で、解体後の活動中に入手したとかかもしれない。それこそ『戦闘係数を測定するシミュレーション理論』のデータをもし消息不明後の砺波が入手してたら、外務省がストロンスカヤ文書に似た理論の動向について情報を全く握れない可能性は低い。
それに他のPB隊員が全員帰国せず砺波についていったということは、砺波が優秀で人心掌握に長けた隊長であったかもしれない以上に、AIの力が必要だったのでは?そうすると、ただの医療用AIのままでは上手く行かなかったんじゃないかと思う。

ディバイダーの使用はいつから?
なおディバイダーは多分医療用AI時代から使われていたと思う。罪悪感を委ねるためには、罪悪感を覚えている際に精神活動を行う脳と医療用AIが電気的に接続されている必要があるから(この辺の仕組みはディバイダー考察でもしているので興味あればどうぞ)。
精神活動含めて脳の神経伝達を人為的に調整するには、薬物、電気刺激、磁気刺激あたりが使われる。ディバイダーやジェネラルの仕組みから考えると、電気刺激ということになる。
AIによりサイコハザードを起こさないようにする→他人の悪意や敵意といった負の感情が自分に伝染しないようにする→伝染し得る負の感情に対応する神経活動を調整する→神経伝達を電気的に調整しフラットな感情状態を保つ→ジェネラルと隊員の脳がディバイダー(やラファエル)を通して電気的に接続され、精神活動を調整する→サイコハザードの影響を抑える
とこんな感じで連想できるので、医療用AIでサイコハザード対策をし始めるのと同時に脳にディバイダーを埋めているだろう、となる。
で、悪意や罪悪感を委ねながら戦っていた。
ジェネラルの台詞からも、医療用AI時代の名残が見られる。それが下記の太字部分。
我が兵士達を称えます。恐れを捨て、全てを捧げなさい。程なくして約束の地が迎え入れるでしょう。世界に正しき正義と秩序を。』
やっぱり医療用AIはPBの兵士達が罪悪感を委ねて戦うために使われていた気がする。

というわけで砺波自身も改心前からディバイダーを脳に入れていたと思うのだけど、その頃医療用AIのメインシステムを操っていたのは誰なんだろう?シビュラや医療用AIの正体を知る砺波の上司にあたる誰かだと思うのだけど、これが矢吹あたりだったらちょっと面白いかも。砺波が医療用AIに負の感情を抱く理由にもなりそう。このように篤志や矢吹のような人間が医療用AIを操ることで、砺波が医療用AIに敵意を向けるきっかけがあったと考えれば、改心前の砺波が医療用AIに敵意を向ける可能性はあると言える。
……でも人が操っていたからとはいえ、仕様変更前のただの医療用AIに、砺波が敵意を抱く要素は果たしてあるのか?やっぱりここで引っかかる。

改心前だった場合

今度は砺波の改心前に仕様変更されてジェネラルになっていた可能性を考えていく。
こっちの方が、ジェネラルに敵意を抱く理由が考えやすい。
もともと医療用AIに対して砺波は大して敵意や不信感を抱いてはいなかった。ディバイダーを通じてサイコハザード対策してくれるだけのAIだったわけで。
それが、ある時から急にジェネラルと呼ばれる最高指揮官(ただし姿はわからない)が現れて、そいつが医療用AIも操るようになる。砺波からしたら、姿もわからない人間がいきなり最高指揮官になり、「戦闘係数が高い。殺れ」みたいな感じ(?)で医療用AIを使って自分達をより効率的に振り回すようになるのだから、間違っても良い気はしない。実際はジェネラル自身が医療用AIでもあるわけなんだけど、砺波はまだ知らない。人が操っていると思っている(仕様変更したジェネラルを実際に人が操っている可能性については後述)。ジェネラルのおかげでより酷使される一方で功績はあげられるようになるだけに、指揮官であるジェネラルにヘイトが向く。
「人を支配するのは全てを平等に裁定できるAIでなければならない。そこに人は干渉してはならない」「(ジェネラルから離れないのは)正しいからだ。問題は、それを裏で操る人だ」「シビュラもジェネラルも俺のような人間を使い、正しさを求める」の台詞から、砺波はジェネラルの正体を知る前は『人が、人やAIを操って人を支配しているから格差が生まれ、不当に殺される人が後を絶たない、現状が変わらない』といった感じで、自分達を酷使する指揮官ジェネラルに敵意を持っていた可能性はある。
仕様変更による戦闘係数の測定以外の機能追加の有無がわからないと何とも言えないけど、憑依に関する機能があっても無くても、ジェネラルの正体を知る前に砺波が敵意を抱く可能性は一応考えられそう。
そしてコナ島独立派殲滅作戦の前後(2113年前半)で、ジェネラルは実は人ではなく、(人間の脳でできてるけど)全てを平等に裁定できるAIが人を操っているだけだった、そこには正しい正義と秩序を成そうとするAIがあるだけで余計な人間の打算や私情は含まれていなかったということがわかり、改心した。こんな流れなんじゃないか?

さらに、砺波の改心前に仕様変更された可能性が高いと考える最大の理由は次の砺波の台詞にある。
「元はサイコハザード対策の医療用AIとして開発されたシビュラの補助システムだ。それを仕様変更し、ジェネラルは作られた。俺達兵士を死ぬまで戦わせる為に
この口調は、自分でジェネラルを仕様変更した時のものではない。ジェネラルを仕様変更した者の目的を果たすために酷使された被害者として自分を含めている。

というわけで、砺波が医療用AIの正体を知って改心してから『戦闘係数の測定』等ができるよう仕様変更したというよりは、その前からPBの兵士達がより酷使されるような仕様変更によってジェネラル〈将軍〉になっていた可能性が高いと思う。

では仕様変更の際に文書を医療用AIに入れたタイミングが砺波の改心前だとして、シビュラにも文書を入れていたのか?入れていたなら、医療用AI、どちらに入れたのが先なんだろう?
シビュラに入れたかどうかは上の方でも述べた通りどちらの可能性もあり、多分ミリシアさんが篤志達に文書のデータを渡したかどうかで決まるので予想が難しい。
もし入れてたとしても、2111〜2113年に確立した文書を槙島事件より前にシビュラが入れてなければ、医療用AIの方が先だった可能性が高くなる。
医療用AIに文書を入れてたとしたら、多分下記のどちらかだと思う。
1.当時の文書の内容全て
2.戦闘係数の測定等に関する一部の理論だけ
1だったらシビュラの代わりに文書によるSEAUnに関するシミュレーションを行った可能性もある。これならシビュラより先に医療用AIに文書を入れてシビュラが海外に与える影響を予測していてもおかしくはない。
2だったら最初からPBの活動効率化のためになるので、これまたシビュラの前に文書を入れていてもおかしくない。

【憑依についてはいつから?】

憑依の方はいつから可能だったんだろう。回想(改心前)では額の光るデバイスはないしなぁ…。あの額のデバイスは、砺波の脳内のディバイダーやジェネラルのメインシステムと接続して、憑依した人間を操るためのもののようだけど…。
このあたりを科学的に考察するなら、ニューロモデュレーション分野の研究を覗くとヒントがありそう。リンクだけいくつかまとめておく。

・外部からの神経刺激で“人間拡張”を実現できる? 「ニューロモデュレーション」の応用可能性と倫理的な課題
・公益社団法人 日本心理学会 経頭蓋脳刺激法によるヒト脳研究─現状と展望
・ニューロモデュレーションの現状と展望

ディバイダーと額のデバイス考察の参考になるかも

ジェネラルとシビュラの大きな違いの1つに、コンソールの有無がある。外からシビュラをいじれる物は今のところ登場していないが(その代わり脳の入れ替え可能な義体がある)、ジェネラルには外からの操作が可能そうなコンソールがある。
少し上の方で医療用AIのメインシステムを操ってたのは誰かみたいな話をしたけど、やっぱりこのコンソールは『外部の人間が操作するためにあった』ものでは?
ということは医療用AIも仕様変更後のジェネラルも、外から人間が操作できる仕様だった。砺波が改心する前に医療用AIまたはジェネラルを操作していた人間は必ず存在する。砺波は携帯デバイスでもジェネラルの操作画面らしきものを表示していたが、あれも砺波の開発というより元は医療用AI・ジェネラルを操作していた者が持っていた機能を自分のデバイスに移したものかもしれない。

なら憑依についても、砺波が自ら憑依を可能にする機能を考案して仕様変更したというよりは、ジェネラルの正体を目の当たりにした頃に、その機能を行使していた人間を殺して奪った可能性の方が高いように思う。額のデバイスも砺波自身の開発というよりは奪った可能性の方がどちらかといえば現実的な気がする。
いくら砺波が情報スペシャリストの資格を持ち、情報システムを専攻していてその辺に精通した優秀な人間でも、限られた人しか技術も存在も知らない『人間の脳の集合体でできたシステム』に、憑依を可能にする技術とその実装の仕方を1から考案・開発できるのか?
だから改心前からあった憑依の機能を少し弄り、操作主を自分に変更するだけなら砺波にもできたのではないか、という可能性はあると思う。
※操作主の変更:額のチップに憑依を可能にする機能を入れ、デバイスを操作して自分の脳とリンクさせる。砺波は自身の脳内に元々あるディバイダーと額のチップをリンクさせることで、自身の脳内活動で発生した電気信号を(ディバイダー→)チップ→ジェネラル→ラファエル→隊員のディバイダーの順で接続して憑依できるようにした?

そういや宜野座さんがドミネーターを向けて犯罪係数アンダー50だったPB隊員、あれは砺波が憑依までしていたのか、ディバイダー起動により罪悪感を委ねてるだけで本人に意識はあったのかどちらだろう。「隊長はクリアリング中だ」ってボカモソが言ったすぐ後にチェーン伝って降りてきた隊員だし、多分後者だとは思う。ならこのシーンは、医療用AI時代のディバイダーの機能(罪悪感を委ねながら隊員自身の意思・意識で戦う)がわかるシーンになってたことになる。宜野座さんがたまたま砺波憑依ガチャを引き当てたっていうのも都合のよすぎる話だしね。
となるとジェネラルには、『悪意や罪悪感を委ねてサイコハザードを起こさずにいる機能』『悪意や罪悪感のような負の感情含め本人の意識を本人以外に委ねる機能』の2つがあり、少なくとも前者は仕様変更前の医療用AI時代からの機能と見る。
問題は後者の機能は医療用AI時代からあったのか、だ。
これまでの考察の流れからだと、医療用AI時代から憑依ができたというより、憑依の機能は戦闘係数の測定を可能にする等、他の機能と一緒に加えられてジェネラルになったのではないかと思う。文書を入れることとはまた別で、サイコハザード対策機能を応用する形で。悪意や罪悪感を委ねる機能を拡張して、意識ごと別の人間に委ねて身体を操れるようにしたというこの機能は文書の目的、ミリシアさんの意にも沿わないと思う。それに砺波が「俺達兵士を死ぬまで戦わせるために仕様変更された」と言っていることを考えると、憑依は『俺達兵士を死ぬまで戦わせるための機能追加』に近い気がする。例えば戦場で戦意や意識を喪失したり、命令違反を犯そうとした者の身体と意識の主導権を握って、命令を遂行し切るまで、身体が使えなくなるまで(=死ぬまで)戦わせる、みたいな仕組みだった気がする。
先ほどあげたジェネラルの台詞「恐れを捨て、全てを捧げなさい」は意識ごと委ねなさいの意味に聞こえなくもない。

ここまで考えると今度は、砺波がどうやって自分に憑依を起こせる人間を襲ったのかという話になる。
生身の人間が誰かに憑依するとしたら、恐らく1人ずつしかできない。できても2人(砺波の意識が乗り移る人が1人+ゲームのプレイヤーのように身体だけ動かせる1人とか?) 複数人の視界や身体動作を1人の意識下で同時処理するのはディバイダーと人間の脳の機能上多分不可能。即座に憑依先を切り替えるのは可能。また、全く同じ動作をするように複数人を操るなら可能かもしれない。
それ以外に複数人同時に憑依で操るとしたら、2人目以降の憑依をジェネラルが肩代わりして、意識と身体の支配をジェネラルのみで全部やるとかなら可能かも。でもこれだと自分が憑依されずにジェネラルを奪えるのか問題がやっぱり出てきてしまう。ジェネラルが人に憑依できるなら、同時に憑依できる人数はかなり多そうだから。
あとはジェネラル単独で隊員の意識をコントロール(憑依)し、人間はその憑依のオンオフを弄るだけだった可能性もある。
どのみち、憑依できる人間を電波暗室に閉じ込める、ジェネラルの憑依機能をオンにできる人間に機能をオンにさせない、ラファエルとの接続を阻害する、などをすれば憑依されることを避けて襲えるかもしれない。
憑依できる人数が限られていれば、別の隊員が憑依されている隙に、憑依を行っている最中の人間を襲えたかも。砺波もそうであったように、誰かに憑依している時の人間はかなり無防備なので。(でも急に自分が憑依されたら終わりかw)
そんな感じで砺波はジェネラルの操作主を襲って殺し、主導権を奪った上でジェネラルの正体を知った。とか?
(逆に先にジェネラルの正体を知ったのなら、コンソールを操作してジェネラルの操作権が自分になるよう設定を変更してから元操作主を殺しに行ったとかもあり得るかも)
ジェネラルの正体を知った場所がもしコナ島であってもそうでなくても、ラファエル・ジェネラルの本体・憑依の際に必要な額のチップ等の各種デバイスが全て近くにあった可能性は十分高く、『ジェネラルの操作主(憑依主)の殺害→ジェネラルの正体を目の当たりにする→改心&ジェネラルを手中に治めて自分がジェネラルの操作主(預言者のような立場)になる→PB解体』の一連の流れも可能と見る。※先述したようにジェネラルの正体を知り改心してから操作主殺害のルートも有り。
なおジェネラルの正体を知る前後で、国内では1期の「お前は狡噛慎也だ/槙島聖護だ」をやっている時期。ノナタワー襲撃事件後に「シビュラの完全復旧まであと6日」みたいな会話もあったくらいでシビュラは国内案件で手一杯だった。そこで非常時ということで、ジェネラルが普段と違う使われ方や動きを見せたのではないかと考えたりも。普段と違う動きをするというのは、安全性が揺らぐ機会にもなり得るわけで、砺波はこのタイミングでジェネラルの正体に勘づき、正体を知るに至った可能性も高い。

くどくど語ったけど、砺波の改心前から医療用AIの仕様変更時に憑依に関する機能も追加されジェネラルになった説には下記の疑問が残る。
・ジェネラルの正体を知る前に人間が操っていたことを事前に知っていたら、ヘイトは人間に向くだけでジェネラルにヘイトは向くのか?問題
→姿を見せないジェネラルがあたかも人間のように振る舞い、その裏でジェネラルを操る人間がいることを改心の直前まで知らなければヘイトは向く。そしてジェネラルの正体を目の当たりにした時に、『ジェネラルは人の脳でできていながら人の意思に左右されず、シビュラと同様全てを平等に裁定できる神に等しい存在だ』と砺波が改心できるような一面をジェネラルが砺波に見せれば解決する?
・ジェネラルに憑依の機能があることとその仕組みを外務省側(篤志や矢吹)は知っていたはずなのに、PPPのグローツラング号や海外情報センターでの戦闘時に憑依対策がされなさすぎでは?
→外務省職員がクラッキングにより操られるとまでは思っていなかった?憑依の技術に関する情報は、そのままビフロストや医療用AI、シビュラの正体にまで繋がる最重要機密だから、知っている前提で迂闊に動けなかった?出来たのはせいぜいが煇の記憶チップを介してディバイダーのオーバーロードを起こす対策くらい?

一方で、砺波が改心してから憑依の機能が追加されたと考えるにも、別の疑問が出てくる。
・シビュラやジェネラルの正体を知ったところで、脳の集合体による演算処理システムの技術に関しては何も知らない砺波が、医療用AIの機能を応用して憑依の機能と額のチップを開発、実装することが可能なのか?そんなに砺波は優秀なのか?
→砺波はそのくらい優秀だった、としてしまえばそれまでではあるw 解体後にPBに加わったメンバーにディバイダーを入れる技術は所持・使用できているわけだし。また、シビュラ周りの技術に関する情報もクラッキング等で手に入れた可能性も0ではない?
・砺波が改心してからPBが解体するまで長くて半年くらいしかないけれど、その間に憑依の機能は作れたのか?
→解体してから開発したのかもしれない。ただその場合、解体時に誰一人外務省に残らなかった=全員が砺波についていった、をどう解釈するか。砺波ってそんなに慕われてたのか?憑依せずともジェネラルを上手く使えば可能?逆らって国内に残ろうとした隊員は全員始末しただけ?

憑依の機能は改心後の砺波が考えて実装したのかい?それとも改心前にビフロストが裏で動いていたとかで外務省・厚生省(矢吹・篤志)側が仕様変更したのかい?どっちなんだい!
考察の結果少しは腑に落ちる答えが出せるかと思ったら、迷宮入りして「どっちもあり得る」で終わってしまった…。
個人的には、改心前に憑依の機能が存在した説を推したい。

仕様変更によって追加された機能まとめ

ここで医療用AIからジェネラルへの仕様変更で追加された可能性がある機能を整理しておく。
・戦闘係数の測定
・憑依
・その他(戦闘係数の測定以外で、2113年12月以前に確立したストロンスカヤ文書に含まれていた理論)

戦闘係数の測定については文書によって仕様変更時に追加された機能と予想。
その他に関しては篤志か矢吹、シビュラの正体を知る厚生省や外務省上層部の誰かが仕様変更時に追加していたかもしれない。文書の中身を知り仕様変更を行った人間の匙加減次第。
憑依の機能は、文書を入れることで可能になる機能ではなく、医療用AI時代の機能の延長と見て、仕様変更時(砺波改心前)に加えられた可能性の方がやや高いと見る。またこの時、ジェネラルがPB隊員に憑依していたのか、ジェネラルを操る人が砺波のように額に着けるタイプか何らかのデバイスを用いて憑依していたのかについては不明。どちらの可能性もある。

【ストロンスカヤ文書入手のタイミング】

文書の理論が確立したのは2111年〜2113年ではないかという話を上でしたけれど、だとしたら篤志や矢吹が文書の入手に動いたタイミングはどうして2118年1月だったのか?
彼女の経歴を見ていると、2112年7月にゲッティンゲン大学の教授で、その次に2117年9月に総合タリン大学の教授になっている。経歴からして研究はずっと続けていたようで、論文も理論の発展に伴って複数回書いていたんじゃないかな。そしてこの所属が変わる前後で、何か動きがあったのではと想像してみる。(制作側にとって、ミリシアさんの所属が変わるタイミングに何の意味も持たせないことは逆に難しい)
その動きとは、
2112年7月の前後→ストロンスカヤ文書が確立した。
2117年9月の前後→ストロンスカヤ文書が更新され完成した。

ではないだろうか。
SEAUnに関するシミュレーションの時点で既に文書をシビュラに取り込ませていた可能性があるのにもかかわらず、ストロンスカヤ文書が確立してから2118年1月までに篤志達が文書を入手しようとせず、PPPのタイミングで行動に移ったのは、紛争係数を測定できるシミュレーション基礎理論の真の完成の時を待っていたからでは?
でなければ、篤志・矢吹はもっと早く文書の確保に動いていたはず。SEAUnについて予測したりしてた時から5年くらい待つだけの理由があったと見る。

PBに煇が潜入したのはいつから?

公式からは多分情報は出てなかった…はず。無意識で5年くらい前からかと思ってたけど、もう少し後なのかもしれない。炯達の驚き具合からして、長すぎず短すぎない、1〜2年とか?
記憶チップは文書のデータをはじめとした機密情報のやり取りをするため(ディバイダーをオーバーロードさせられる細工済)?記憶チップとディバイダーをそれぞれ煇の脳に埋め込んだタイミングも気になる…どうやって考察しよう…。
まず5年前にPBが解体してから、2116〜2117の間で定期的に行動記録として東南アジアやインドでの虐殺映像等を入手するようになるまでに情報のブランクがある。「慎導篤志。こいつも捨て駒にしたのか」と砺波が言ってるから、5年間の間定期的にPBにスパイとして捨て駒=潜入捜査官を何度か送り込んでたのかも。
でも多分失敗した→砺波に殺された。最初のうちは日本人を送り込んでいた→失敗。日本人隊員は全員砺波に殺される→(その後も篤志・矢吹の息がかかったスパイを送り込む?→全て失敗→)砺波は日本人不信を強める→殺された結果脳の記憶装置の中身は篤志達の元に届かないので、外務省の元には潜入で得た情報は入らない。そこで煇が決死の覚悟で潜入する。……とか?
であれば、外務省が唯一入手できたっぽい2116〜2117のPBの活動記録は、煇の功績が大きいのでは?(ちなみに最初の東南アジアでの活動記録は2116.2.11。ここでも2月11日か〜!)そうすると、煇の潜入期間は2116年2月11日の少し前からなのかもしれない。約2年。そうなると煇の潜入捜査期間は命日(私の予想で2月5日)と同じ2116年2月5日〜2118年2月5日の可能性もないとは言えない……。
2年くらいの間煇が潜入しているなら、PBがロシアまで活動の場を広げるのに煇の存在が一役買った可能性もある。けれど、逆にPBがロシアへと活動範囲を広げた段階で、現地で『PBへの入隊を希望するロシア人』を装って煇が入隊した可能性もあるね(ロシアへの活動拡大も篤志達やビフロストが誘導した可能性まで考えられる)。
ところで、砺波がPBに所属してからの砺波またはPBの情報について、フレデリカさんが握っているのは恐らくヘリ内で共有された『実行履歴』のみ(2116年2月以前の実行履歴の情報はあるのかなぁ)。朱ちゃんも疑うほどに不自然な情報の少なさ。PB解体後に限らず、PB解体前の情報もかなり規制されている様子。PBに関する情報の殆どがビフロスト絡みで、フレデリカさんのようなビフロストが全く絡まない人達に共有するわけにはいかなかった、みたいな背景がありそう。フレデリカさんは一部の情報しか公開していないというより、彼女が握っている情報は本当にPPPで説明があったアレだけなんじゃないか。
いや〜ここまでフレデリカさんに情報渡されてないと思うと可哀想になってくる。でもこれも彼女が余計なことを知りサイコ=パスを濁らせないため、ビフロスト側に巻き込まないためかと思うと……。
話を戻して、煇の潜入期間約2年説の他はどうだろう。煇はディバイダー対策(オーバーロード)を記憶装置に施した上で潜入しているようだし、その記憶装置にストロンスカヤ文書を入れることも織り込み済みだったとしたら、煇の潜入期間は数ヵ月程度で、ストロンスカヤ文書改訂後だったかもしれない。ストロンスカヤ文書の改訂=『文書が完成した。ジェネラルに文書を入れて完成させた上でシビュラに取り込む時が来た』みたいな。
※ディバイダーのオーバーロード対策は篤志の案で、PPPでのオーバーロードが起きたタイミングも篤志がコントロールしてたりして……とか思ったり。オーバーロードに関しては監督のスペースで少し言及されてた気がするんだけど忘れてしまった。

煇の潜入目的は何だろう。上にも少し書いたように、ストロンスカヤ文書の入手のためというのは部分的で、『PBの実態を内部から調べつつ、ジェネラルがある場所を特定するため』かなという気がする。ではジェネラルの場所を特定してどうするのか?
ここまで考えた時、煇と篤志達にとって、ジェネラルの場所特定という目的までは同じでも、その理由や背景、そしてその先にある目的は違うことが見えてきた。
煇は多分、最高指揮官ジェネラルの場所を特定して、ジェネラルを倒し世界平和の枷になるPBという部隊そのものを消滅させることが目的だったように思う。一方篤志達はちょっと違う。煇と共通の目的を持ちつつも、ジェネラルの場所を特定した後、文書を入れてジェネラル(医療用AI)をシビュラの一部としてアップデートすることが最終的な目的だった。この目的はジェネラルそして医療用AIの正体を知らないと持ち得ない。でも煇はジェネラルの正体を知らなかった。脳の集合体でできているか以前にAIであることすら…。
つまり煇は、ジェネラルや医療用AIについて篤志達からは意図的に何も知らされず、ジェネラルの場所特定のため(そして文書を砺波に渡さず持ち帰らせるため)に潜入させられている、という見方ができそう。
煇は狐の1人で、ビフロストやシビュラ周りのことは何も知らずに自分の目的を果たそうとしていたのかもしれない。全容を知らずに部分的な役割を果たすことで、犯罪に加担していると認識せず、故に色相も濁らせずに事に及んでいた3期の狐達と同じ構図。
でも顔焼いて潜入してるから昔砺波と面識はあったんだよね。解体前のPBと共同戦線張ってたことがあるとか、外務省勤務だったとか?この辺は色々想像できそう。

【文書をジェネラルに入れてからシビュラのアプデに移った理由】

煇の話から文書の話に戻る。
篤志達は改訂により完成したと思われる文書を入手しようとした。また、ジェネラルの場所を探っていて2118年1月〜2月に漸く見つけた。そして多くの命の犠牲があって文書は公安(シビュラ)の元へ渡り、最終的にはジェネラルに文書を取り込ませ、そのジェネラルをシビュラの一部としてアップデートしてジェネラルは不要になった。
ここで疑問。
シビュラはジェネラル、もっと言うと医療用AIの機能を自身に取り込みアップデートしたかった様子。その際に何故最新の文書が必要だったのか?
何故ジェネラルに文書を入れてからアップデートしたのか?

ドミネーター経由でジェネラル(医療用AI)と接続するだけなら文書はいらないはず。そしてシビュラのアップデートには2111〜2113年に確立した文書でなく、2118年1月時点での最新の文書を必要とした。それだけなら、煇の記憶チップから得られたデータ解析が終わった時点でシビュラが文書を取り込み文書の役目は果たされ、あとはジェネラル(医療用AI)と接続できれば、UIを調整して機能を吸い上げるだけでいいはず。でもそうではなかった。
その理由は、
ジェネラルに文書を入れることで医療用AIとしての機能を調整またはデータを解析し、調整後の機能または解析データをシビュラに入れることでシビュラをアップデートする必要があったから。
では?
もう少し詳しく掘り下げてみる。ドミネーターに文書のデータを入れてた時点で、シビュラはもう文書のデータは解読済み(取り込み済)。シビュラに吸収予定のジェネラルへの文書取り込みが不要なら、ただのドミネーターをジェネラルと繋いでシビュラに取り込めばいい話だった。
なのにジェネラルに文書を入れてアプデすることをシビュラが求め、ジェネラルに文書を入れてからUIを調整してシビュラの一部にした。つまり、ジェネラル、医療用AIの機能をシビュラの一部にするのは、文書をジェネラルに読み込ませないと不可能だった
砺波が「システムを完成させるのに必要だ」と言っていた背景も多分ここにある。
砺波のこの台詞についてだけど、ジェネラルが2111〜2113年時点のストロンスカヤ文書を入れて仕様変更されていたとして、
1.当時の文書の内容を全て入れた→2118年1月までの間に文書が更新された
2.戦闘係数の測定等に関する一部の理論だけ→そもそも全ての文書の内容がインプットされてない
という背景があれば、未完成のジェネラルに文書を入れて完成させたがる理由として矛盾はない。
なお、砺波のこの台詞内の『システム』がジェネラルを指すのかシビュラシステムを指すのかによってニュアンスが変わってくる。ジェネラルを完成させるのに必要、と言うのなら、文書を入れることで、戦闘係数の測定等だけしかできず機能が不完全だった部分が補完されて、砺波が求めていた完成、というそのままの意味になる。
シビュラシステムを完成させるのに必要なのであれば、シビュラは既に文書のデータは入手しているので、医療用AIの機能をシビュラに担えるよう調整するためか、もしくはジェネラルの持つデータを文書を用いて解析して得られたデータが必要、という側面が強くなる。文書を巡ってシビュラやビフロストが動いてた理由そのもの。

最新の文書をジェネラルに入れてからアップデートが必要な根拠は、医療用AIが持つ機能とデータの調整や解析。ではなぜそうする必要があるかというと、ジェネラル(医療用AI)に使われた脳が『情動的共感能力』を持つことが必須だったから。
医療用AI時代からある機能(罪悪感を受け持ちサイコハザードを緩和する)のベースになっている理論と、その理論を用いて得られたデータ(感情の共有に関するデータ?)の解析を行うためには、他人の心と共鳴できる『情動的共感能力』が必要だった。サイコハザード対策機能を最初からシビュラに実装せず、補助システムとして開発した理由の1つ。厚生省との共同使用とはいえ、外務省がシビュラのような高度な演算処理システムを使いたかったからとか政治的な理由も少しはあるか?

ともかく、ジェネラル(医療用AI)の機能は、そのままではシビュラには担えなかった。シビュラ構成員の脳は『情動的共感能力を一切持たない免罪体質者の脳でできている』から。シビュラ構成員はサイコハザードを全く起こさないし、他人と感情の共有はできない。
でも、最新の文書をジェネラルに取り込めば、単に古い文書の内容をアプデして紛争係数の測定を可能にするだけでなく、医療用AIの機能の根幹にあった理論&データをシビュラでも運用・解析できるものへと進化させることができるようになる。文書をジェネラルに取り込むことで、今まで医療用AIにしかできなかったことをシビュラにもできるように機能やデータを更新した。だから回りくどいやり方をしてシビュラはアップデートした。シビュラが文書を先に手に入れた上で、朱ちゃんに文書をジェネラルの元まで届けさせた理由として、正解かはともかく成立はする。
ビフロスト側の人達や朱ちゃんの台詞からも、『ジェネラルに文書を入れる』はビフロストやシビュラ、そして朱ちゃんの共通認識だったように思うし。
ジェネラルをシビュラの一部として取り込みシビュラをアプデしたい派が代銀と裁園寺、文書を取り込んだジェネラルをシビュラの一部にはせず、独立運用させたい(ただしPBからは取り上げる)派が法斑だったのかな?ビフロストわからんw

とすると最新の文書の中身は、紛争係数の測定を可能にする理論がベースにあり、かつジェネラル(医療用AI)のデータを解析してシビュラにも解析できるデータへの昇華を可能にする理論??
そのためには、ミリシアさんが上記のような理論を考えようと思う動機と情報を持っている必要がある。シビュラと医療用AIの正体が何であるか知っていたらどちらもクリア。あの世界で行動経済学、統計学、人文学、人文科学に精通していて篤志や雑賀先生と付き合いがあるなら、知ってたり勘付いたりしててもおかしくはない気はする。
もし正体を知らなかったら……?
→医療用AIに旧ストロンスカヤ文書を入れて仕様変更が行われジェネラルになり、それがPBに奪われて悪用された。(ジェネラルは篤志達が意図的に仕様変更したものだとして、ミリシアさんがそのような文書の使われ方に納得したかどうかが疑わしく、彼女には一部の真実を伏せているかも。ミリシアさん自身はジェネラルを生み出すために文書を確立させたわけではないはず。)
それでミリシアさんは責任を感じている。これが動機?篤志や矢吹は医療用AIの機能に関する情報は手に入る立場だから、それをミリシアさんに共有する。その情報を元にして、医療用AIの機能を"情動的共感性を持たないシステム(=シビュラを含む、医療用AI以外の全てのコンピュータやAI)"でも使えるよう、医療用AIに蓄積された、憑依や感情の委託などの情動的共感性が絡むデータの解析を可能にする理論、そして得られた解析データを統計データとして、医療用AIに似た機能を情動的共感性無しでも担えるようにする理論を考案して欲しい、とか言って上手いこと研究を誘導したとか。
こんな感じかもしれない。……そんなわけないかw

紛争係数とは

ここまでずっと何かのピースが欠け続けている感覚があったので、紛争係数の測定の内容に立ち戻ってみる。
『民族対立や大衆の暴走を予測し数値化』。よくよく考えたら大衆の暴走というのは、サイコハザードのことか、サイコハザードに極めて近い状態では?(民族対立の方は集団単位でのサイコハザードとも取れる?)
ということは、紛争係数の測定≒サイコハザードの数値化とも言えそう。なるほどこれなら最新の文書の中身として紛争係数の測定以外の理論を考える必要もなくなりそう。紛争係数の測定を可能にするには、サイコハザード対策を行う医療用AIの機能と医療用AIが蓄積してきたデータが必要で、そうして算出された係数のデータがあって初めてシビュラでも同じことができるようになるのかもしれない。
戦闘係数についてもこの観点で考え直してみる。戦闘係数がもし客観的な人間の(精神)状態や周囲の状況などから戦闘の可能性を予測し数値化した、情動的共感性の関わらない係数だったとしたら、シビュラにも測定は可能。そしてここに情動的共感性が関わるサイコハザードの影響を含めて予測し数値化することを可能にしたのが紛争係数か。なら戦闘係数の上位互換が紛争係数で、紛争係数の方はそのまま(最新の文書だけ)ではシビュラには測定できない。まずジェネラル(医療用AI)に最新の文書を入れて、これまで蓄積されてきたデータを使って初めて理論が完成(数式の定数の値が決まるとか?)するか、もしくはシビュラが紛争係数を測定するために必要なサンプルデータが揃う、という流れがしっくりくる。
こうして戦闘係数→紛争係数の測定が理論の進化として線で結べるなら、やっぱり2111〜2113年に確立した文書を医療用AIに入れて仕様変更したという考え方で良さそう。

こうして考えてみると、シビュラに必要だったのは、『最新の文書を入れることでシビュラには出せないデータ(=情動的共感によって起こるサイコハザード(を数値化した)データ)を算出できるようになった完全体ジェネラルの機能(理論)を"ジェネラルで算出したデータごと"吸収すること』であり、最新の文書とジェネラルの機能だけの吸収ではなかった。ジェネラル内に蓄積されたデータが不要なら、完成された文書は先にシビュラが取り込んでいるんだし、北方領土で文書無しのドミネーターを経由してジェネラルの機能をシビュラの一部にしてから、シビュラ内で『文書+ジェネラルの機能→完成!』で良かった話。だからジェネラル内の蓄積データが必要だった。じゃあ文書を入れてないドミネーターを経由して、そのデータごとジェネラルを文書入手済みのシビュラの一部にしてしまえば良かったか?というとそうでもない。情動的共感性を持つジェネラルなら文書を元にそのデータを解析できても、シビュラにはそのままでは解析できないから。
ジェネラルが医療用AI時代から持つ機能はそもそもシビュラは持ち得ないはずだけど、最新の文書によってジェネラルが弾き出した(サイコハザードの数値化)データをサンプルとして学習することによって、シビュラでも医療用AIとほぼ同じ機能(サイコハザード対策)が担えるようになれば、確かにジェネラルの端末は不要にはなる。
それにジェネラルが持っている機能の停止や無効化をするだけならわざわざ文書が必要とは思えず、それならジェネラルを「破壊すればいいだろ」となってしまう。

……上手く言語化できなくて伝わってるかわからない汗 伝わってなかったら書き方が悪いですごめんなさい。

そんなわけで、ストロンスカヤ文書の確保に動いたタイミングがPPPの時間軸、2118年1月だった。
そして今までのジェネラル(医療用AI)は『シビュラにはできない機能を持ったシビュラに近い存在≒シビュラの弱点を穴埋めしていた存在であり、シビュラの不完全性の象徴でもあった』みたいな捉え方もできると。
うーんそりゃビフロストが注目するわけだ〜〜!
そもそもがビフロストが開発にも関わってた可能性が少なくないのだけれど…!

【医療用AI、そしてジェネラルに使われた脳は】

医療用AIにはどういう人間の脳が使われたんだろう。
使われている脳の数と機能面の両方から見て、免罪体質者の脳ではないことは確定だと思う。砺波はPPPで無差別に脳を追加しようとしていたようだけど、医療用AIに使う脳の適性については事前に診断済みだったのかな?
個人的には医療用AI開発時に『認知的共感性・情動的共感性がどちらも極めて高く、かつストレス耐性の高い人』みたいな適性基準が何かしらあったのでは?と考えているけど、もし免罪体質以外なら誰の脳でもOKだったとしたら約199万9999人/200万人の中から探せば良くなるので、使われた脳は出島に来た難民、PBが海外で狩った人々、免罪体質者探しの傍ら、など色々考えられる。
五芒星の形に並んだ脳は300個で、残りの280個が後から追加されたとしたら、そのタイミングはきっとジェネラルへの仕様変更時。最初から580個並べるならもっと違う並べ方になっていた気がする。
処理能力の向上のため以外の脳追加の理由は何だろうか。サイマティックスキャンを用いて人々の精神状態に関する生データを現場から大量に吸い上げて統計を取れるわけではないから、脳の追加によって共感性や人間の行動に関するサンプルや理解の幅を増やしたかった、とか???あとは憑依の機能追加に伴う、ディバイダーを介した精神調整の精度向上とか?

PPPで破棄されていたケース入りの脳は…

砺波が「博士の脳で代用しようとしたが不完全だった」と話していたシーンで、破棄されたケース入りの脳が映る。ミリシアさんの脳を文書の代わりにジェネラルに組み込もうとしたが不完全だっだから、脳を破棄したと受け取れる。でも破棄された脳はミリシアさんの以外にも沢山あった。この脳達は一体?
思いついた可能性をあげておく。
①砺波には特殊な脳の保存液を量産・維持する技能や設備はなく、脳の状態の維持に限界があったから(メンテが上手くいかなかったりした脳から脱落?)。
②何らかの機能を追加しようとしていた→文書の内容を知っているミリシアさんの周辺の人間を片っ端から狩って、脳で代用しようとした。でも不完全だった。ならば文書を確立し最も脳内に正確な理論が入っている博士本人の脳であれば何とかなるかも、とプランBを考案した?
③不毛な紛争犠牲者たちの脳を、せめて神の一部にしてやろうとした砺波なりの慈善行為(ただしジェネラルの機能を担うには不向きだった脳、既にダメージが大きくまともに機能しなかった脳もあり、廃棄したとか)

【ここまでの考察の要約】

考察だけで約2万5千字、自分でもどこに何を書いたのか把握しきれなくなったので、これまでの考察の内容を元に、時系列であらすじっぽく書いてみる。

〜〜〜〜〜
PB創設の前後において、非一般市民向け、国外案件向けのサイコハザード対策で使用される医療用AIが開発された。PBの活動中に現地で発生するサイコハザードに巻き込まれて任務や精神状態に支障が出ないよう、隊員がディバイダーを介して悪意や罪悪感を委ねることで、医療用AIは機能を発揮していた。
そして2111~2113年の間に、ストロンスカヤ文書が確立された。文書は戦闘係数の測定等を行うための理論であり、シビュラが海外に与える影響を予測することを可能にする。
ある時、シビュラ・ビフロスト・医療用AI関係者の何者かによって、医療用AIの仕様変更が行われ、ジェネラル〈将軍〉が誕生する。仕様変更には文書が用いられた可能性が高く、またこのタイミングで憑依に近い機能が実装された可能性もある。
砺波達は最高指揮官ジェネラルによってより酷使されるようになる。砺波はジェネラルを人だと思っている、もしくはジェネラル(₌仕様変更された医療用AI)を人が操っていると思っており、敵意を抱いていた。
2113年2月、ヘルメット事件・ノナタワー襲撃事件の前後でシビュラ社会に激震が走った影響か、または2113年前半のコナ島独立派殲滅作戦の前後か最中の何らかのイベントによって、ジェネラル(医療用AI)が不審な動きを見せた。その辺りのタイミングで砺波はジェネラルを操っていた人間を葬り、ジェネラルの正体を目の当たりにして、改心した。そしてジェネラルを奪い利用し、PBの解体に至った。
篤志たちは消息不明となったPBのその後を追い、スパイも送り込むが失敗する。日本人では最初から疑われるため、煇が志願し潜入した。憑依対策を記憶チップに織り込み、ジェネラルの居場所を特定するために。(ジェネラルの詳細は敢えて知らされずに潜入した可能性がある)
2117年夏にミリシアさんの所属が変わる前後で文書が更新された。文書には、紛争係数の測定を可能にする理論、医療用AIが担っていた情動的共感性が関わるサイコハザード対策機能とそれによって得られたデータをシビュラでも運用・解析可能にするための理論が含まれる(この2つの理論は同一の可能性もあるが、どちらにしても文書を医療用AIに入れないと得られないデータや機能がある)。こうして、文書をシビュラが先に取り込んで文書の役割完了というわけでも、ジェネラルを文書の有無関係なくシビュラの一部として吸収するわけでもなく、ジェネラルに一旦文書を入れてからシビュラの一部にする機会が訪れた。煇の潜入開始時期はこのタイミングかPPPの約2年前のいずれかと予測される。
そして、2118年1月に、文書をジェネラルに読み込ませた上でシビュラに取り込みアップデートする(or文書を入れて完成したジェネラルをPBから取り戻してシビュラに入れず独立運用する)ためのリレーションが動き出すと同時に、海外で暴れまわっていたPBの後始末をするために篤志達が動き出した結果、PPPが始まる。
〜〜〜〜〜

考察では各項目で複数の可能性を書き出していたので、その中から比較的有り得そうな展開を繋げてみた。
どうだろう、妄想としてならアリ?

余談とあとがき

余談:冒頭の砺波の演説について

砺波は何で撤退時に狡噛含めた周囲一体に聞こえるようにミカエル(ヘリ)からテモテへの手紙の一節を唱えたんだろう?冒頭の戦闘前はまだわかる。部隊の士気を高めるためとか、心を束ねるためとか、宣戦布告とかかもしれない。でも撤退時にまで音声をオープンにして演説する必要性、砺波側にある?
狡噛には聞こえてなくてあくまでも視聴者にも向けた演説風にという話ならまだ良かったかも。でも狡噛にも聞こえてる。他の生存者は多分既に0。となると自分達と狡噛しかいないのにわざわざオープンに聞かせる砺波側の動機やメリットというか、何か意味があるのかな?
展開としては、ここで狡噛が声を聞くことで雑賀先生のプロファイリングの一助になるんだけど、それだと砺波の行動の理由が「狡噛達がヒントに気がつくため」「伏線にするため」みたいに、その後の展開や見せ方に繋げるためという制作者側の動機になってしまわない?
砺波の視点から考えた時の動機とかメリットとかが薄くてふと違和感を覚えてしまって。別にディバイダーやら無線やら使って戦闘員達の脳内と視聴者にだけ響かせればいいじゃない的な。
納得できる動機を考えてみると、「どこかで音声や情報を拾っているであろう矢吹、もしくは狡噛(外務省)への勝利宣言」「宗教的興奮を得るための演説」「戦闘によって濁った隊員の色相を緩和するため」「船に残った隊員(の死体)に仕掛けられた爆薬の起爆トリガーのため(?)」とか?
配信で改めてじっくり見た時に、砺波の撤退時の演説に『その行動をキャラがとって然るべき』というよりも『その後の展開のための伏線として行動させた』という要素をちょっと強く感じたのかもしれない。

……と上記を書ききった後で、ふと「砺波が公開演説した理由、内容も聖書だし宗教的な背景があるのでは?憑依のようにジュリアン・ジェインズの神々の沈黙にヒントがあったりして」と思い立ち、神々の沈黙をチェック。
一応それらしき記載を発見した。
分厚い本読み直すのが面倒なのでディバイダーの仕組み考察の後半を参照。神々の沈黙の、憑依と預言者(神託)の話が書かれているあたりを丁寧に読めば、もう少しちゃんとわかる気がする。

憑依された預言者が語る言葉は、厳密な意味での幻聴ではない。意識があるにせよ、なかばないにせよ、あるいは本格的な〈二分心〉時代のように完全に意識がないにせよ、声はその人間だけに聞こえるのではないのだ。外に向かって語られ、本人以外の複数の人間がそれを聞く。憑依されるのは正常な意識を持つものに限られ、憑依が起きている間、本人は意識を失っている。

ジュリアン・ジェインズ著 神々の沈黙 P414〜415

砺波を預言者(=神(ジェネラル)の声を伝える者)と考えれば、砺波の声がミカエルを通じて憑依した外務省メガネ職員以外、狡噛や撤退中の隊員にも聞こえるように響きわたってた冒頭のシーンも説明つくかも。
違和感を覚えるようなシーンではなかった…汗

あとがき

PPPの配信を一時停止祭りしながら見てる時に、文書とか砺波とかビフロストとかジェネラルとかについて、抽象的な理解のまま放置してたところが気になり始め、考察の沼に落ちた結果がこれでした。
公式ではどこまで考えられているんだろう。正直この辺の内容だけでスピンオフ1冊書けるのでは!!?

全体的に語彙力不足ですみません。そのくせ考察では思いつく可能性を全て書き出して1つずつ精査したいタイプで、どうしても長くなってしまって。過不足なく面白く書く力が切実に欲しいです。

正誤や妥当性はともかく、面白いと思える部分があれば嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました!!


※今回の考察は、下記noteの過去の考察も踏まえて行いました。どちらもアホみたいに長いですが、興味ありましたらどうぞ。


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