しみずだいすけ

学習院大学の学生。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。 ワインとフランス語の勉強を…

しみずだいすけ

学習院大学の学生。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。 ワインとフランス語の勉強をしています。 パリジャンになって、ワインと食事を楽しむ人生に憧れています。

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最近の記事

ワイン醸造の一つ。マセラシオン・カルボニックとは?【ボジョレーヌーヴォーの醸造法】

昨日一人で飲んでいて考えたこと。 ブラインドでワインを当てる際に、品種特徴だけを探しに行くのではなく、もっと「作り方からくる特徴」を探しに行くことが大切なのかなと。 例えば、マセラシオン・カルボニックは独特の香りを生む。そこから品種や生産地を割り出すヒントになる。。 ↑昨日飲んでいたワイン。Château Les Croisille Cahors Croizillon 2018 フランス南西のマルベック。20%がマセラシオン・カルボニック。 マセラシオン・カルボニックと

    • 【イタリア白】ソアヴェ Soaveとは?どんなワイン?

      先日、おいしいソアヴェを飲む機会があったので、今日は、ソアヴェがどんなワインなのか綴ります。 ソアヴェの特徴​ソアヴェは、イタリアの北部のヴェネト州でつくられるワインです。 ソアヴェ村は上の地図を見ると、アルプス山脈の麓にあり、標高が高く冷涼な生産地であることがわかります。土壌は石灰質であり、ミネラル感豊かなワインが生産されます。 先日飲んだジャンニテッサーリのソアヴェ。 ガルガーネガ90%で爽やかな酸味と後からくる苦味が特徴的です。 畑は、標高250m以上のところ

      • 【ブルゴーニュ】アリゴテとは?どんなワイン?フランソワ・カリヨンのアリゴテは別物でした。

        ブルゴーニュのアリゴテを飲んだことはあるでしょうか? ブルゴーニュの白ワインといえば、シャルドネです。しかし、ブルゴーニュ地方では、ピノノワールの影に隠れてガメイが栽培されているように、シャルドネの影に隠れてアリゴテが栽培されています。 爽やかな酸味とミネラル感が特徴的で、真夏にピッタシのワインです。 一次試験的なお話をすれば、ブルゴーニュのブーズロン・Bouzeronでしょうか?ムルソーの南にある、ブーズロン村は標高がやや高くアリゴテ100%のワインがAOC認定をされ

        • ワインエキスパート一次試験 私が使った、受かるための参考書・問題集

          2021年7月20日、今年もJSAワインソムリエ・エキスパートの一次試験が始まりましたね。一次試験は、8月末日までの期間で都合の良い日を自分で選ぶことができるので、自信のある人は、速攻受けて2次試験対策に入ると思いますし、自信のない人は、8月のギリギリに受けるでしょう。 かくいう私も、8月のギリギリになって受けました。 私は大学一年生(21歳の時)でワインの勉強を本格的に始めて、2、3ヶ月ほどの勉強時間で1次試験を突破しました。(その後の2次試験で痛い目を見るわけですが笑

        ワイン醸造の一つ。マセラシオン・カルボニックとは?【ボジョレーヌーヴォーの醸造法】

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        • ワインについてあれこれ
          4本

        記事

          なぜ奇跡のヴィンテージと呼ばれるのか?。ドン ペリニヨン 2010を飲みました。

          日頃からワインをよく飲む人でも、「有名ワイン」は滅多に飲むことはできません。(よほどの金持ちではない限り。) 有名ワインは、やはりそれなりに値段がするからです。僕なんかは、ここ数年、週に少なくとも7日はワインを飲みますが、例えば、「オーパス・ワン」を飲んだことがありません。お金がないことに加えて、機会がなかったからでしょう。(僕は、どちらかというと、重めの赤は好き好んで飲まないのです。) しかし、今週は幸運なことに、ドン ペリニヨン、通称「ドンペリ」を飲む機会がありました

          なぜ奇跡のヴィンテージと呼ばれるのか?。ドン ペリニヨン 2010を飲みました。

          GI(地理的表示制度)とは何か?【長野/山形/大阪 GI認定】

          2021/6/30、長野・山形・大阪の三府県のワインがGI(地理的表示制度)に登録されました。GIというのは、フランスで言うところのAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)や、イタリアで言うところのDOC(Denominazione di Origine Controllata)に該当します。 (長野県小諸市 マンズワイン小諸ワイナリーにて。ソラリスシリーズ最高!) 簡単に言えば、「その土地で作ったワインであることの証明証だよ!」というこ

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          ワインの競技「ブラインド」とは

          今日は、ワインの「ブラインド」という競技について語ります。ブラインドとは、正体のわからないワインを 「色/輝き」「香り」「味」「舌触り」などから推察し、 ワインの正体「生産国/生産地域」「ブドウ品種」「ビンテージ」「生産者」などを当てる競技です。 これが非常に難しくて奥が深いんです、、 先述べた通り、「色/輝き」「香り」「味」「舌触り」と言ったものを、自分の感覚をフルで使って、自分が今まで飲んできたどのワインと近いか、記憶を引っ張ってくる能力が求められます。 答えに

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          本当に美味しいワインが買えるワインショップ【東京編】【随時更新するかも】

          今回は、5年間東京でワインショップを探し続けた私が、東京のおすすめワインショップを紹介します。 都内にいる時に、 ・「贈呈用のワイン買わなくちゃ!」 ・「今日の宅飲みで美味しいワインを仕入れたい!」 となった時に参考にしてくださいね 東京の美味しいワインショップ都内にはデパートが無数にありますが、美味しいワインを買うことができるデパートは限られています。デパートに足を運ぶたびにワインコーナーを確認するという習性がある私が、お勧めするデパートは2軒です。 ・松屋銀座

          本当に美味しいワインが買えるワインショップ【東京編】【随時更新するかも】

          【Cave d'Occi】新潟の世界に通用するワイン。アルバリーニョ。

          日本ワインについて、どのようなイメージがありますか? ワインは外国の酒という印象を持っている方が多いと思いますが、実は、1890年(明治23年)に川上善兵衛という人が新潟に「岩の原葡萄園」を設立したことが日本のワイン作りの本格的な始まりです。 今回、私は新潟の優良ワイナリー、Cave d'Occi(カーヴドッチ)さんに訪れることができました。 Cave d'Occiは、新潟の日本海近くに位置します。この土地は、日本海からの風が数千年の年月をかけて作った砂丘となっており、

          【Cave d'Occi】新潟の世界に通用するワイン。アルバリーニョ。

          日本人よ、ワインを選ぶときは「インポーター」に注目せよ。

          ワインを普段買わない人がワインを選ぶとき、ワインの何を見ればいいか分からない人は本当に多いです。 『「シャブリ」っていう白ワインが美味しいと聞いたから、シャブリと書いてあるワインを買ったが、よく分からなかった。』 というようなエピソードは飽きるほど聞きます。この場合、「シャブリ」とはフランスの地名のことです。お米で例えると、「新潟県産と書いてあるから新潟産の米を買った」と言っていることと同じです。新潟の米がピンキリなのは分かりますよね? パトリック・ピウズ「シャブリ」(

          日本人よ、ワインを選ぶときは「インポーター」に注目せよ。

          「赤ワインを冷蔵庫で冷やせ!」は本当か?

          先日、「日本人よ!赤ワインを冷蔵庫で冷やせ!」と言った内容のツイートがバズっていました。 https://twitter.com/mkms_/status/1396769059241226241?s=20 結論から言うと、これは正しいです。 25度を超えるような日本の夏の環境で、ワインを常温保存しておくと、 いわゆる「熱劣化」と言う状態になってしまいます。 ちなみに極端に「熱劣化」したワインは、シェリー香(酸味の強いブランデー香)がするようになってしまいます。 そこまで行かな

          「赤ワインを冷蔵庫で冷やせ!」は本当か?

          【フランス語mémo】勝利するには大胆であれ​" Pour vaincre, il nous faut de l'audace, encore de l'audace, toujours de l'audace. "

          こんにちは!しみずだいすけです。 どでかい台風が過ぎた今日も元気に勉強します。 今日はフランスの有名な政治家、ジョルジュダントンの言葉を引用します。 "Pour vaincre, il nous faut de l'audace, encore de l'audace, toujours de l'audace." 勝利するには大胆であれ。さらに大胆であれ。常に大胆であれ。勇気が、常に勇気が、さらに勇気が必要なのだ。 pour 〜ために vaincre 打ち勝つ

          【フランス語mémo】勝利するには大胆であれ​" Pour vaincre, il nous faut de l'audace, encore de l'audace, toujours de l'audace. "

          【フランス語mémo】愛情は理性を盲目にする​" L'affection aveugle la raison. "

          こんばんは〜。絶賛フランス語勉強中のしみずだいすけです! フランス語勉強の記録として、習った表現を書き綴ってみようと思います。 ​" L'affection aveugle la raison. " (愛は理性を盲目にする) affection 女性名詞。愛情。 aveugler 動詞。目を眩ませる。 raison 女性名詞。理由。レゾンデートル。 ラフェクション アヴェグル ラ レゾン 僕も理性を失ってしまうほどの大恋愛をしてみたいものです。をはり。

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