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読書記録

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主に通勤中に読んだ本のアウトプットを行っています。
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記事一覧

【読書記録#17】メンタル脳(アンデシュ・ハンセン)

「現代人のメンタルは『史上最悪』」という帯が目を引いた本著書。 心の問題に対して、10代向けに執筆されたこの本を入門として読んでみることに。 ティーン向けの本ということもあり、この理論でこう説明されているからこうだとか、小難しいことはあまり書いていない。この著者の入門としては非常に読みやすいのではないだろうか。 本書で言われていることは、「現代において抱える不安というのは、狩猟時代から変化していない脳が起こしている正常な防衛反応である」ということ。我々の脳はまだ狩猟時代だ

【読書記録#16】頭のよさは国語力で決まる(齋藤孝)

以前読んだ『読書力』と同じ著者の本。 そんなタイトルつけられたら読むしかないじゃない!と思いまんまと購入。 著者の問題意識としては下記の通り。 確かに、著者の言っている「自分の国語力に自信がもてない人」は自分の周りでもちらほらいる。「コミュニケーション能力を高めたい」「語彙力を増やしたい」と嘆いている人がいるが、そういう人に限って、活字の本を読むのは難しそうとか、アニメとか他のことに時間を使いたいとか、何かと理由をつけて避けようとしている。 著者の言う「江戸時代の子ども

【読書記録#15】どくとるマンボウ青春記(北杜夫)

【読書記録#12】で読んだ、齋藤孝『読書力』の末尾に挙げられた、読書力を鍛える文庫本の1つとして挙げられていたため挑戦。 恥ずかしながら北杜夫先生の作品を読むのが初めてのため、いわゆる「マンボウもの」に触れたのも今回が初めてである。 wikipediaいわく、本書はその「マンボウもの」の作品群の1つで、随筆・エッセイにあたるとのこと。 本作品では自身のことを「マンボウ氏」として扱っており、マンボウ氏が戦後間もない旧制松本高校時代と医大生時代とで過ごした青春時代を記してい

【読書記録#14】ニューロマンサー(ウィリアム・ギブスン)

単刀直入に言う。非常に難解な作品だった。 読了直後にwikipwdiaを見てなるほど?となったところで書き始める。 職場の同僚に勧められて読み始めたものの、1日20ページも進まず1か月近くでなんとか読破。おすすめしてくれた同僚は「これを読めればすべてのSF作品が読めるようになるといっても過言ではない」というようなことを言っていた。 そもそも自分がSF作品に慣れ親しんでいないということもあるが、状況の把握に非常に時間がかかってしまった。「電撃的文体」という表現らしい(本書裏

【読書記録#13】一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方(加藤俊徳)

30代になって、読書を基本とした勉強に改めて興味を持つようになった。学生の時は勉強して様々な意見を出せるようにすることがある種ステータスみたいなところがあった。 実際自分の学部の研究以外にも授業受けたり、学校外で他の分野の活動したり、非常に精力的に取り組んでいた。(しかし何を学んだかほとんど記憶がない) 今回は大人になってからしっかり勉強するのも十分可能だよ、むしろ大人になってからの方がしっかり学べるよ、という本。 「学生の時はあんなに覚えられたのにな…」と感じることが多

【読書記録#12】読書力(齋藤孝)

以前noteで見た記事で、記述能力が上がる本の1冊に紹介されていたため購入。 本書を読み終えて、今までの自分がやっていた読書について、改めて考える機会となった。2002年の本ということもあり、さまざまな人が感想を書いているはずなので、自分は印象に残ったことを3点残すのみとしようかな。 ①「読書力がある」状態は4年間の間に読み応えのある文庫本を100冊・新書を50冊以上読む、という経験を積んだ時に言う 本書特有の基準だと思うが、改めて基準を出されるとわかりやすい。近年出てい

【読書記録#11】成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈)

本屋で話題書としてピックアップされていて気になったので購入。 「最強の主人公」として紹介される、クセの強い女子中学生「成瀬あかり」の物語。 本書籍は基本的に成瀬ではなく、親友の島崎をはじめとして、成瀬の周囲にいる人物の視点となっている。クセのある成瀬の言動を、それぞれの人物がツッコミや感想など入れていくような形式。 読んでみた感じ、成瀬の突拍子もない発言から物語が始まるので、成瀬のクセの強さに目が行きがちだが、実は最初に成瀬について語る親友の島崎も成瀬に負けず劣らずクセ

【読書記録#10】『学びを結果に変えるアウトプット大全』樺沢紫苑

読書記録がついに大台の2桁に乗って嬉しいどめすです。 週に1回だけど、このくらいアウトプットを続けられたのは自信になっています。 さて、今回はタイトルの通りアウトプットにまつわる本。アウトプットには様々な形があり、本書でそれぞれのメリットが語られている。 本書で勉強になったところはこちら。 ①自己成長量はアウトプットを行うことでさらに増える 本を10冊読んでそのアウトプットをしない人と、本を3冊読んで3冊ともアウトプットを行う人だとどちらが成長するか。後者の方が記憶の定

【読書記録#9】『トヨタリーダー1年目の教科書』(株)OJTソリューションズ

できる限りプレイヤーとして働きたいどめすです。 本屋でビジネス書を探しているとトヨタのコーナーを発見し、帯に『これからのリーダーに必要なのは「協働する力」だ』と記載があり、自分が職場で進めていきたい方針だったため、大企業はどんなものか知れたらいいなと思い購読。 読んでみて、学んだこととしては下記の3つ。 ①トヨタではリーダーが新入社員を教育する際に、「めんどう見」というシステムを用いている。作業を綿密に教えるだけでなく、徹底的に新人のフォローを行い、業務内容だけでなくき

【読書記録#8】『任せるコツ 自分も相手もラクになる正しい“丸投げ”』山本渉

仕事は自分でやった方が早いと感じているどめすです。 会社員として働いていると、教育係になったり昇進をしたりして、いわゆる後輩・部下といった存在ができるようになる。 どうやったらその人たちを成長させることができるのか。上司として働くうえで、毎日の課題として向き合うべき事柄である。 実際に「仕事を処理する」という一点であれば、自分が対応に回った方が早いときが多い。しかしそれでは後輩・部下が成長しないだけでなく、仕事ができる人間が育たなくなるので、会社全体の成長につながらない。

【読書記録#7】『エレファントヘッド』白井智之

今まで本をあまり読んでいなかったので、著者の白井智之さんを知らなかったのだが、近くの本屋のミステリ大賞みたいな特集の中にあったため、ジャケット買い。 もしかしたら読んでいない人がこの記事を見てくださる可能性もあり、滅多なことは書けないのだが、展開が非常に読めず、読み進めると「次はどうなるんだ!?」というわくわく感がとどまることを知らなかった。 いつも通り通勤時に読んでいたが、心拍が上がるのを感じられるほど魅力的な作品だった。作品紹介にもある「多重解決ミステリってなんやねん

【読書記録#6】『厨房の哲学者』

朝の情報番組、「羽鳥慎一モーニングショー」で紹介されていたので購入。 著者の脇屋友詞さんが、中学生からお父さんに命じられた形で中華料理店で働くことになり、そこから中華料理の道を究めるという内容のエッセイ。 多くの人は、自分の夢や職業について、なりたいと思ったものを志していく。実際なれるかどうかはさておき、自分の意志でなりたいものまでの道筋を決めていく。だから若いうちはどんなものにでもなれる、そんなことを考えてしまう。 しかし脇屋さんは違った。易学者(簡単に言うと占い師みた

【読書記録#5】『嫌われる勇気』

やはり嫌われるのは怖いどめすです。 発売当初手に入れていたものの積読になってしまっていたので、どんなものか読んでみることに。 本書は悩める青年とアドラー心理学を研究している哲人との対話形式で進んでいく。「アドラー心理学」の入門書として、身近なこととしてとらえやすい構成となっている。 自分が幸福に生きるにはどのような考え方、世界観を持つ必要があるのか。本書では自らが属するコミュニティに対する「貢献感」が重要になるとのこと。自分が所属する他の人のために何ができるか。そういう

【読書記録#4】『カメラマンになっていきなり月収を100万円にする方法』

月収を上げたいどめすです。 自分自身写真が趣味なので、それを独立して仕事としている人はどのようなことをやっているのか気になったので、キャッチーなタイトルなこの書籍をチョイスして読んでみることに。 やはり「いきなり月収100万円」ということはなく、下準備をしてから徐々に徐々に100万円に近づけていく。カメラだけで生計を立てるのは安定しなさそうな印象を得たので、自分自身できることを増やしていく必要がある。カメラに関連性が高いものといえばレタッチの部分で、写真だけでなく動画撮影