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トレッドミル狂想曲・その5

壁作り

いよいよ防音壁作りに取り掛かった。ここまでもトレッドミルをじりじりと動かしては施工という苦しい作業だったが、ここからもクソ重たい石膏ボードとひたすら格闘することになる。また、骨組みのためにコーナンへ出かけて一番安い赤松の角材をたくさん買ってきた。

既存の壁の内側にどうやって防音壁を作り込めばいいのか、だいぶ考えあぐねた。そんなことを前提に説明してくれてる人などいないから自分で上手いことやるしかない。やはり「DIY=どうなってもいいからやってみよう」でいくしかない。

方針としてはこうだ。まず遮音シートを既存壁に打ち付け、そこに一層目の石膏ボードを貼り付ける。その上に垂木で枠を組み、隙間に吸音材を詰め込む。さらに上から再度石膏ボードを貼る。

壁の構造

元の壁も入れると①外壁材 ②防湿シート ③構造用合板 ④断熱材+2x4 ⑤石膏ボード ⑥遮音シート ⑦石膏ボード ⑧吸音材+垂木 ⑨石膏ボード という9層構造、厚さは200ミリである。ここまでやればいくらなんでも大丈夫だろうという目算だ。

施工開始

まず遮音シートをタッカーで貼っていく
これはわりとサクサク進む。まず南面を一枚済ませて
吸気口を開ける。内側はすぐ開くけど
外側は悶絶した。写真だと簡単そうに見えるが、ここは狭過ぎてサークルカッターが使えず、カッターでグリグリ広げるハメに
次に石膏ボードを立てかけるように置いて(この時点では固定してない)
垂木を打ち付けることで一体化するようにした

吸音材

次に吸音材を詰めていく。もちろん吸気口のところはくりぬく。こういう作業は楽しい
吸音材のグラスウールはケーキのように切れるからどんどん進む。
その上からさらに石膏ボードを貼ってまずは一面できあがり。

こんな風にして一面作ってはまた次の面、という感じで少しずつ進めていった。ただ、この時点ではまだ天井をどうやって施工すればいいか、答えがでておらずとりあえず天井の予定の厚みだけ抜いた形で壁を作ってある。

引き続き他の壁面も同様に作り込んでいく。

元の窓枠が引っ込んだ形になってしまうが、仕方がない。
このあたりもトレッドミルをズリズリと動かしては施工、と相変わらずしんどい
石膏ボードを置いたらどんどん枠を組んでいく
枠ができたら吸音材を詰める。あちこちすごくセコイ詰め方をしてるのがわかる
残りの面も遮音シートを貼り終えた
そして石膏ボードもどんどん置いていくが、この時点では仮置きなのでちょいちょい落ちてきて事故がおこる
枠を組んでようやく安定する。石膏ボードもかなりセコイ使い方をしている
そして吸音材を詰める。この作業だけは楽しい
この面も石膏ボードを貼って
これまたセコイ使い方をして、、、後でパテ作業で苦しむのは目に見えている
最後の東面にも枠組んで吸音材詰めて
あと、一息
壁、出来た〜ッ!!

壁、完成

ついにここまできた。もうこれで相当防音性能が高まっている筈だが、まだ大きな難関が残っている。防音ドアだ。今の状態はすごく立派なバケツの底に大穴が空いているようなものだ。実際、中で大音量で音楽を流してみたら、既存ドアからガンガン響いてきて話にならないことがよくわかった。

ここまででまた一ヶ月、もう2021年がくれようとしていた。

つづく

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