トレッドミル狂想曲・その7
天井隙間埋め
前回述べたように、当初施工する予定だった天井はやらないことにした。なので隙間を開けていた壁の上端を埋めることになる。垂木と細く切った石膏ボードで地道に埋めていくが、そもそも壁の精度が無茶苦茶なので一筋縄でいかない。
ファイバーテープ
パテ埋めの前に隙間にぐるりとファイバーテープを貼り付ける。この日は12月30日。だんだん焦りの色が濃くなってきた。
パテ埋め・研ぎ
明けて大晦日。どうやら年内に間に合いそうにないことを覚悟しはじめる。
今回は一度目の普通パテのあと、仕上げパテを使ってみた。そんな違うものかねと思っていたが、これがキメの細かさが全然違った。一回目で取りきれなかった細かい段差をかなり埋めることができた。
やはり年内に済ませようと言うのは無理があった。しかし、正月休みはまだ数日ある。頑張ろう。
塗装
2022年の正月となった。お雑煮・お節をいただき、初詣を済ませて速攻で作業に戻る。例年は初日の出ランに行くのだが、もう一月半も練習をサボっていて、いまさらそんなことに拘っても仕方がなかった。
色は、前の内装と同じ色のペンキを選んで買ってきたつもりだったが、間違って
半ツヤの、しかも色味も全然違うやつだった(節穴か・・・)しょうがないので塗り始める。
塗装は着手すると早い。壁四面塗り終えることができたが、元旦の作業はここまで。
JETTロゴ
1月2日。この日は箱根駅伝の往路中継を見ながら(聴きながら)の作業となる。ここでちょっと遊びを入れる。正面の黒壁にJETTロゴをドーンと配置してやろうと思ったのだ。
まぁいいかと思っていたが、後にディスプレイの位置を最適化したらロゴがほとんど見えなくなって意味がなくなった(笑)。
床施工
そして実はまだ床ができていない。ダメ押しで遮音シートを敷いて、さらにフローリングで仕上げる。
巾木〜内装完了
巾木と周り縁はもともとつかっていたやつを剥がして取ってあったのを使う。これも部屋が狭いこともあってあっという間に施工完了。
あとは吸排気口のラビリンス構造だけだが、さすがに1月2日はもう無理だった。
吸排気口
明けて1月3日。箱根駅伝は復路中継を見ながらの作業。なんとしてもこの日中に仕上げておきたかった。
吸排気口は、そのままだとせっかく他の壁で防いだ音が文字通り筒抜けになってしまうので、迷路のようなダクトに吸音材を敷き詰めた構造を作って取り付ける。工作自体はさほど難しくはないが、かなり面倒臭く、時間がかかった。
書くとあっという間だが、これだけでほとんど半日かかって、箱根駅伝はとっくにゴールしている。
完成
これにて、Zwift小屋の防音施工が完了した。すべての練習を放り出し、着工から1ヶ月半。よくぞここまでやり遂げたものだ。あきらめずによくやったぞ自分。やればできるものだ!
あとはディスプレイをセットし、スマトレを配置するだけ。だけなんだが・・・
わかってはいたが、ただでさえ狭い3畳間が、防音壁の厚みでさらに一回り狭くなり、その狭さは息がつまるほどである。トレッドミルとスマトレの間を行き来するにもあちこち手足がぶつかったりして、最初のうちは悶絶した。
そして嫁さんに聞いてもらいながら恐る恐るトレッドミルで走ってみる・・・「すごいな、あんまり音せえへんなった!これやったら大丈夫!」ヨシ!!3月に導入して9ヶ月ホコリを被ってきたトレッドミル、ここに日の目を見る!(実際には、もう1月3日の夜だった・・・)
練習不足の代償
忘れもしない、その日の夜は月曜だったので20時40分からJETTのBase Rideがある日だった。めちゃくちゃ久しぶりにみんなに会える!喜び勇んで、でも多分脚がだいぶ弱ってるだろうから、とCに参加した(実際には間に合わず、レイトジョイン)。
いくらなんでも着いていくぐらいできるだろうと思ったら大間違いだった。50代後半に突入したオッサンが一ヶ月半も練習をサボったらどうなるか。ジョインしてからわずか5分も経たずに苦しくなり、みんなが一斉にLeg Snapperで出力を上げたところで軽々と千切れてしまった。なんやこれ・・・(ポカーン)
ベースライドの大切さを思い知った私は、それ以来土曜のインターバルライドにはごく稀にしか出ず、月金のベースライドと水曜のエンジョイ、日曜のエンデュランスで練習を組み立て、バイクのあと必ずトレッドミルで走るルーティーンとした。その甲斐あって、約1年が過ぎた現在、スペシャルイベントの金曜B100キロを完走してなおハーフのランをこなせるまでに回復した。
投資回収
それから狂ったようにトレッドミルで走るようになった。デュアスロンリーグはトレッドミルで参加すると「このペースで走る」と決めた速度で走らざるを得ないし、安全にぶっ飛ばせることもあってランの成績が爆上がりした。
普段の練習も「この強度で何キロ」と決めたら苦しくてもそう簡単にはやめられない。陸上トラックで鬼コーチにどつかれながらタイムを逐一読み上げられているようなものだ。
効果はどんどん現れ、次第にライド後にヘロヘロになっていてもキロ5で普通に走れるようになっていった。この1年で走った約2,400キロのうち、トレッドミルで2,200キロぐらい走っている。もう、十分に元を取った気分である。
今回も長編になりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。次は「まったく別の話」を短編で書く予定です。
おわり
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