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diary

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つらつらと、何があるわけでもなく
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2020.12.10 am3:46

良い、悪い。善、悪。肯定、否定。 なんかもう全部いやだった。 私は彼らに謝罪を求めるも中止を求めるもなく、ただ悲しかった。でもそれすら、許されないかもしれない雰囲気に、いつしかこころが窒息しそうだった。その中で自分の立場がマイノリティだったとしても、ただ息をしたかった。かなしいって言いたかった。理解を求めるのではなく、誰かと対話したかった。 何より悲しかったのは、楽しかった同じ人を愛でる人々に見えない線が引かれるような感覚だった。 そして本人から伝えられた「見てから言ってほ

2019.09.06

自分が思う良いところも悪いところも、いろんな私があって、ひとつずつ面が増えていって、いつかまあるい球体みたいになるのかな。それが"わたし"で、そこに良いも悪いもなくて、"ただある"ということだけ。 今の私は、今の自分にとってのテリトリー外で生きていけるのだろうか。 それに挑戦しないのは、なんかんだがんばってしまう私がまた身体を壊すかもしれないという不安から? 「人生100年時代」と言うけれど、今20歳の私がどこかに5年勤めて身体を壊し、また5、6年療養していたとしても30

2019.09.04

最近、「自分が本当に病気を治したいのか」というところで素直に「はい」と言えないような気がする。 前に京都旅行で清水寺に行った際におもかる石を持ち上げたら、とても重たかった。持ち上げるには相当な力が必要だと感じたけど、前に並んでた小学生は軽々と持ちあげていた。願い事を叶えられる場合は軽くて、反対の場合は重いという石が、"重く"思えた私はもちろん「病気は治りますか?」と聞いて持ち上げたのだった。つまり、そう簡単には治らないというお告げになるわけだけど、その時は「えー治らないの〜こ

2020.09.28 am3:58

人にはこの状況下で生まれた相談にのり、私が持つすべての言葉をもって達観した意見を述べることができたとしても、結局私の方は解決できたと思っていた問題に再度向き合う羽目になっている。 私は他人の悲しみや虚しさを勝手に想像して傷ついて苦しむ人であり、そこには何の意味も理由もなかったとしても、考えることから逃れられず、抗えない人。かつてのように、その渦に抵抗できず飲み込まれてしまうことはなかったとしても、頭の中が考えや感情でいっぱいになることは今もまだある。 でもそうやって少しずつ自

2018.03.10 

桜はタイミング良く咲いてくれなかったけど、人生においての門出と呼ばれるようなものをまた一つくぐった。 というか、普通は何気なくくぐるその門は、私にとって、どうしてもいつもよりヒールの音をかつかつと鳴らさなければくぐれないものだった。 当初の人生計画より、1年多く通ったその場所はきっとこれからも通るだろう道の先にある。海が見えて、たくさん人の行き交う大好きな場所。 最近、言葉が出てこない。 少し前までは闇雲にキーボードを開かなくとも、散った桜の花びらを運ぶ小川のように

2020.05.06

こないだ、散歩中にいろんな気づきを得た。 途中どうにもこうにも喉が乾いて、近くにあった大きな薬局に駆け込んで命のOS-1を得た私は、またむっとした街中を歩くことにしたんだけど、ふと信号機の下に小さくて黒いものがあることに気づいた。 よく見るとさっきこの世に生まれたばかりなんじゃないかっていうくらい無垢な顔をした鳥の雛が、何者かに潰されて死んでいた。まだ紅く輝く血を流して死んでいた。雛は何にも染まらぬまま、まぶたを閉じていた。 すごく苦しかったし、できればその子に

2020.04.12

本当なら今頃はコンサートの余韻に浸ってるか、5万5000人の波に揉まれ疲れて意識を失ってるか、のどちらかだったはず、なのに。 私は今、別の疲労感に包まれながら暗い画面をのぞいている。 『外出自粛』というパワーワードにも驚かなくなるほど、この数ヶ月で世界は変わってしまった。今は愛する人に直接触れることもできない。みんなで集まって楽しさを共有することもできない。 見えないものと戦うには、あまりにも多くのエネルギーを必要とする。 週に何度か行くスーパーからの帰り道、何度

2019.09.11

ふと「何のためにこれをやるのか?」ということを考えた時、"経験を無駄にしないため"って浮かんだけど、それと同時に"そのことに縛られすぎてない?"とも思った。 私は病気の経験を無駄にしたくない、その経験を生かして...とか今まで思ってたんだけど、それを考えれば考えるほどそこから抜け出ることができない気がしていて、私の周りにぐるぐるとその"辛い経験"が飛び交ってて、隙間から見える先を見てなんとか歩いてるっていうイメージ。 辛いことや挫折を経験した人は何かそれをプラスに考えたい、意

2019.09.08

なんか50代60代になって結婚もしなくて子どももいなくてっていう生活していても、顔を合わせると嬉しい友人と時々お茶とかできればそれでいいかなあって思ってしまった。 キャリアが重視される世の中だけど、それだけが物差しになるのは少し窮屈な気がする。 お部屋の荷物も、20歳のいま、無理してすっからかんにしなくてもいい気がする。そこまで、"分別"つけて、"達観"してしまうと人生の面白みにかけるというか。 少し前までは自分の実年齢よりも、急速に老けていく思考に悲しむ一方で、なんだか周り