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#ハングルへの旅

『ハングルへの旅』(茨木のり子)読了

ハン・ガン氏の흰(すべての白いものたちの)を読んでから、私はハングルに興味を持つようになり、その"感覚"を掴みたいと今年から細々と学んでいる。 とはいえ、たった数ヶ月で劇的に進歩できるほど外国語の学びは甘くなく、ハングルを何とか音として読め、たまにわかる単語がある程度で、文を作る・話をするなどはまだ程遠いところにいる。 そんな中でたどり着いた本著は、50代にしてハングルを学びはじめた茨木のり子氏のエッセーである。さすがは詩人、ときどきハングルを使いながらも文字の歴史、国の歴