どうして大人は泣いちゃダメなの?
昔から泣き虫で人前でもよく泣いていた。
悲しい時、怒っている時、嬉しい時、感動した時…。
格好悪いな、恥ずかしいなと思う気持ちもあるけど我慢しようと思わなかった。
勝手に感情が溢れてくるんだもん。
感情が形になって表れるのが涙で、それは隠さなきゃいけないようなものじゃない。
とはいえ…私はもう30歳を越えた。
相変わらず、私はよく泣く。
涙腺崩壊、なんて言葉があるけどまさにそれだ。
去年は進撃の巨人のアニメでことあるごとに嗚咽した。
流石にもう人前で泣くのはやめようって思うようになったのは職場でよく泣いたからだ。
学校の現場は感動が多くて心から嬉しいことや悔しいことがあればその度に涙を流した。
担任をした年度の学年末は必ず泣いた。
妊娠中は特に感情的になりやすく、対職員からの厳しい言葉でも泣いた。
イタイイタイイタイ。
恥ずかしい。格好悪い。人に心配をかける。泣けばなんとかなると思っていると思われる。
そんな気持ちから泣いてはだめだと思うようになったし、そんな過去の自分のことを振り返るとまさに黒歴史。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない。
でも、こうして改めて考えていると
どうして大人は泣いちゃダメなの?
という疑問が改めて浮かぶ。
負の感情からだけでなく、前向きな気持ちから涙することだってあるので、そんな風に感情豊かに生きていけることは幸せなことなのかもしれない。
別に助けてほしくて、かわいそうをアピールしたくて泣いているわけでないのだから。
ただ私が泣いた時に周りがどんな顔をしていたかを思い出すと何も言えない。
みんなとても心配してくれた。
内心面倒くさいなと思って苦々しく思っている人も多くいただろうけど。
泣いてはいけない理由は、それに尽きるのかな。
涙を流すほど感情豊かに生きることは、人に心配をかけてしまう。
娘が産まれて母になった今はなおそのことを肝に銘じて生きていかなければならない。
でも…それでもこっそり言わせてください。
私は大人の涙が好きです。
出来るだけ涙を流さないように、人に心配をかけないようにして…
それでも溢れてしまうものが大人の涙なのだから。
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