見出し画像

文字

私は昔、祖母から書道を教わっていた。祖母は私の指導にとても熱をいれていた。

当時は祖母が厳しく指導するのが嫌で書道なんて全く好きではなかった。毎週土曜日のお昼が苦痛だった。みんなは遊べるのに自分だけ遊べないのが不満でしかたがなかった。

中学に入ってから書道から離れた。

離れてから文字を書くことに楽しさを感じ始めた。

自分が納得のいく形に整えて文字を書くことが楽しかったし、書き終えた後の本の少しの達成感が心地よかった。

今思うと、書道が嫌いだったのではなく、「昇段すること」を目的に書道を厳しく教わることが苦痛だったのだと思う。

文字を書くことを楽しんで書くようになってから、私はある考えに至った。

「人に思いを伝えられる文字を書こう。」

昇段をしたり、芸術的な観点からみて美しい文字ではなく、自分なりに精一杯きれいに書いて相手に書いた際の思いや伝えたいこと、自分がどんな人かが伝わる文字を書けるようになろうと思った。確かに芸術的に美しい書も好きだし、かけるようにもなりたい。

ただそれ以上に私は日常で文字を使う際に相手にしっかりと伝えたいことが伝わる文字をかけるようになりたいと思う。

あなたは何を思って文字を書いていますか?





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?