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リトルベイビー、危ない夜の世界に迷い込む in Canada

私のダメなところ

なんでも楽しんでそう!
K.Mっていつも明るいよね。
太陽みたい!!

よく周りに言われる言葉だ。
本当にありがたい限りである。

しかし、他者からみえている自分が全てではない。私の本質はの要素が大半を占めている気がする。
 
何でも寛容に受け入れることができて、それを柔軟に楽しめる人。
その楽しさを誰一人取り残さず、みんなを巻き込んで共有できる人。
それが本物の太陽だ。

しかし、私にはそれができない。
どうしても好きになれないものがある。ダメだとわかっていても悪態をついてしまう。


お酒。
飲み会。


そう、私は、酔ってる人間に対する耐性が異常に無さすぎるのだ。

飲み会に毎回顔を出し、馬鹿騒ぎすることがカッコいいと思ってる人がいる。アルコールをアイデンティティにすんな。そんな声が漏れ出てしまいそうになる。

ずっと気になってた人が酔ってほかの女子と物理的距離を縮めていたのを見た後は正直、滑稽なくらい落ち込んだ笑笑

父親が接待の後に帰宅した時。いつものように娘に対する謎のだる絡みが開始される。アルコールの匂いが鼻をついた時にゃあ、もうゲンナリ以外の言葉が見つからない。お願いだから水飲んで早く寝てくれ。

酔った人自身を嫌になるというよりかはお酒が作り出す酔いしれた空気がどうも合わないみたいだ。


お酒でできた立派なお腹をさすった後、ワイングラスをくるくる回しながら(なんか腹立つ)、
のけぞりハンプティダンプティー(父)は言った。

お酒はコミュニケーションの潤滑油なんだよ。お前も少しは嗜みなさい。留学に行く前にちょっと飲んでみないと。

20になってない子供にお酒を勧める
ハンプティダンプティ。

拒む娘。



前置きが随分と長くなってしまった笑笑
一言で言うと、
留学前にお酒に対する苦手意識を克服できなかった為、自分の飲める限界も、飲み会の楽しみ方も知ることもなくカナダに来てしまった、ということだ。
カナダでは19からの飲酒は合法なのだ。

ナイトパーティーに韓国人の友達に誘われた時は一瞬戸惑ったが、二つ返事でOKを出してしまった。

この留学で掴めるチャンスは絶対に逃したくない。誰よりも充実した時間にしてやる。
そんな生き急いだマインドをコントロールできていない不安定な時期だった。

I’ve never drunk before, so plz be kind to me lol

Oh, never???
U r a little baby I’ll take care of u babe🥰

りっ、りとるべいびぃ???
まあいいや、
べいびぃ上等。
気を取り直していざ出陣。夜の街に繰り出した。


20:00くらい??(時間覚えてない)

ナイトパーティーに行く前に友達の寮の部屋で行われた飲み会に参加した。
みんながお酒を飲んで馬鹿騒ぎをしている中、自分は部屋の隅で固まっていた。完全にFrozen状態。

他の子が分けてくれたお酒とオレンジジュースのミックス?みたいなのを恐る恐るちびっと飲んだだけであとはチップスをバリボリ食べただけだ。
リトルベイビー。あながち間違っていなかった。

そこではプロのスケーターの交換留学生に出会ったり、大学生ではない謎の社会人Aと話したり色々新鮮だった。
このAはなかなかに酔っていて視点が定まっていなかった。
What do you do for living?
I am pilot! (あいあむ、ぱいおっ!)
呂律が回ってない。
歩く姿はさながら墜落寸前の飛行機のようだ。
この人の運転する飛行機には乗りたくないなと思い失笑した。


21:00?? (覚えてない)

そしてついにナイトパーティーに向かう。みんなでぞろぞろと治安の悪いバスに乗り込む。これは治安がバチばちに悪いHasrtings Streetを一直線に通るバスなのだ。普通に怖い。マジでwe should make sure that we stick togetherなんよ。車窓を眺めているとホームレスのテントがずらりと並んでいる。バンクーバーが治安いいっていうのは嘘だと私は思う。


22:00前後??

無事に会場に着く。IDを見せるための長い列ができていた。
そこに並ぶと一緒に移動してきた仲間から袋が回ってきた。中に液体が入っている。
いや普通に怖いて。薬????え???
動揺していると、お酒だよと隣にいた子が教えてくれた。
みんなこぞって回し飲みし始める。袋の角をナイフで少しきってお酒を吸うのだ。
なんか絵面が、、、
またもやリトルベイビーはFrozen状態に。

すると突然友達が駆け寄ってきてパスポートの有無を聞かれた。
学生のパーティーだったから学生カードだけでいいと思っていたがどうやら違うらしい。
私も彼女もパスポートを持ってきていなかった。
このまま寮に戻って取りに帰れば往復で2時間はかかる。
韓国人の友達が自分のパスポートを託してくれてわんちゃんアジア人だからバレない、これ使え。と言ってくれた。
いや全然似てないだろ。バレるだろ、普通に考えて。
と突っ込みたいところだったが、よく考えてみればその子の優しさは桁違いなのである。命の次に大切なパスポートをその日にあった人に渡すなんて私にはできない。
それに気づいた時、私はものすごく感動したのだ。

結局私たちは寮に戻ることにした。
バスは危ないのでタクシーを呼ぶことに。
私はリトルベイビーすぎてUberの呼び方も知らず、その子が全部手配してくれた。本当に逞しくて、安心させられた。あの子がいなかったら私はどうなっていたことだろう。きっと不審者に襲われてこの世にいません。


0:00

怒涛のパスポート取りに戻るミッションを無事終え、会場に戻ってきた。
パスポートを見せる。
あのガードマン本当に失礼だったわ。私のパスポートの写真をジロジロ見て
You look miserable, especially your bang. 
ああ、無情。
怒りを三周くらいして悟りの境地にたどり着いた私は、仙人のような微笑みをたたえて、彼をじっと見つめた。
You can go. 
欲しいリアクションをもらえなかった彼はつまらなさそうに私のパスポートを突き返した。

リトルベイビーの圧倒的勝利である。

まあ実のところを言うとナイトパーティー、this is not my thingね。って感じ。ダンスを少しやっていたのが辛うじて功を奏し、音楽に乗る行為自体には楽しさを見出せたが、あの空間はもう息苦しくて仕方がない。
マリファナの匂い普通にするし(てかそこらへんで吸ってるし)、そこにいる人の目はいっちゃってるし、変な男が話しかけてくるし、なんかフロアベタベタしてして気持ち悪いし。
でもUber手配してくれた子がまたもやイケメンで
I'll watch you. It's OK. と言って、危険な場合の対処法とか教えてくれた。
ひとごみを歩くときは手を掴んで引っ張ってくれて、
変な人に話しかけられてちょっと危なかった時も腕を引いて距離を作ってくれた。
もう本当に感謝しかない。

一時間くらいで退散。
もちろんみんなでタクシーで帰るのかと思いきや、みんなバスでいいよ。バス停まであるこ!の一言。
Whaaaaaaaaaaaat.
あの治安一番悪い道を真夜中一時に歩くっていうのか君は。
バス停に着いたとしてもバス待たなきゃだよ?

バス停に着いたが、20分くらい待つことになった。
周りに3人くらい怪しいおっさんがいて、ある一人は薬で覚醒しているせいか頭をカクカク不気味に震わせていた。白目やし。怖い。

死ぬ思いでバスに乗り込み大学に到着。
この時の時刻2:30

I SURVIVED. YESSSSSSSSSSS.

シャワー浴びて速攻寝たけど、なんか髪の毛がマリファナとアルコールの匂いがして最悪だった。リトルベイビー夜泣き開始です。でも本当に生還できてよかった、、、


今回の大冒険でリトルベイビーが学んだこと。進撃の巨人の名言とともに。

結局お酒は嫌いなまま。
なんなら苦手意識、reinforceされたぞこれ。笑笑

だけど大嫌いなお酒の空間には色々なドラマがあった。
危険な世界も目の当たりにしたと同時に、思いやりや優しさにもたくさん触れた。
アルコールとマリファナの臭さとともに人生の面倒臭さと人間臭さがそこに溢れてる。そしてそれらと表裏一体の関係にある人間の美しい部分を垣間見た気がしてなんだか笑いたくなった。爽快だった。

みなさん、進撃の巨人はご存知だろうか。
ケニーという登場人物がいるのだが、私はこの人のセリフが一番好きだ。

「俺が...見てきた奴ら...みんなそうだった...。酒だったり...女だったり...神様だったりもする。一族...王様...夢...子供...力...みんな何かに酔っ払ってねぇとやってらんなかったんだな...。みんな...何かの奴隷だった...あいつでさえも...。」酔っ払ってないとやってられねえんだ。

誰かに認められたい、愛されたい。
人間誰しもそういうありふれた承認欲求に囚われた奴隷なのだ。
自分の人生に何か意味、価値を見出したいと思い、生き急いでしまう。

考えることに疲れた奴隷たちは思考を放棄する。
お酒を飲み理性を飛ばす。
そうすればそこは自分達だけのユートピア空間なのだ(シラフが飲み会で辛いというのはこういうことだと思う)。
奴隷たちは解放された。
目があった人に微笑み、
手を取り合って踊り狂い
そして酔う。
彼らは絶対的に自由だ。
今、ここの空間で生きることが許される。
それは無責任な行為でもあり、奇跡でもある。

生き急ぐしかなかった人々は、
酒を片手に仲間たちと肩を組みながら人生に遅刻するのだ。

大嫌いなお酒に大事な教訓を教えてもらったリトルベイビーでした。
一皮剥けたかもしれないから今はベイビーくらいかな。







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