Starving to live

最近日本のダンスサークルの友達とzoom会議をよくしているのだが、カメラオフで同期の声を聞いていると不思議な感覚になる。声しか聞こえないその不完全性が逆に人と繋がっている感覚を強めるというか。その人特有のトーンや抑揚が、ダンスの練習風景やキャンパスの匂いを想起させるなんてことも。

以前は情報過多くらいが刺激があって面白い、と思っていた私。煌びやかな衣装、照明、イケイケな音響とともに踊るダンスに惹かれたのも同じ理由だ。でもZoom会議を通じて、情報が足りない、いわば軽度の飢餓状態の時の方が、全感覚を音に集中させられるし、”今”を味わえるのだと知った。ちょうどいい不完全性がパーフェクションより強い威力を持つ瞬間もある。

そんな経緯もあって最近はラジオ局で活動をしたり、友達とPodcastを録音して遊んだりしている。ラジオ局でお世話になったConnorっていう人は終始weed(マリファナ)臭いですが、超いい人。彼のお陰でweedの匂いにも慣れてきました。帰国したらもう二度とweedの匂いを嗅ぐことはないが、何らかの音や風景がトリガーとなってあの危険な香りを思い出す日が来るんだろうかとふと思ったり。

こんな調子でつまらんことばっか考えてる私だが、最近はダンスサークルでも有志のPodcastクラブができたら超楽しそう!!と妄想中。

私個人の印象として今所属しているダンスサークルはすごくwordyな団体だ。このブログ文化も、長めな連絡事項のラインも、曲の歌詞の意味を考える人が多いこともこの団体の真面目さ、言葉を尽くして相互理解しようとする姿勢が表れているように思う。

そんなテキスト重視のサークルだからこそ、音声ベースのプラットフォームがあっても面白いと思う。アーカイブをいつでも聞けて、団体と離れても声を介してみんなのHomeとなりうるチャンネルができたら、激アツ案件では。留学生だけでなくOBOGさんとの座談会だったり外部Mの体験談等、内容に応じてチームを組んで語り合うのも楽しそう。サークルの練習にいく電車の中で聞いたら学年の垣根をこえる話題の種にもなりますし。新歓のPR素材としてもいけるか?なんちって笑  今はただの机上の空論でしかないが。


飢餓状態。


これは音声に限った話ではない。
ここ留学先ではいろいろ手をつけては失敗を繰り返していた。なんとなく空腹で何かを口にしてないと落ち着かない子供も同然。せっかく海外にいるんだから留学らしい経験を今のうちにたくさんしなきゃ。心の飢餓状態に陥った私は、手当たり次第何かをやってみることで得られる満腹感で焦りを打ち消そうとしてました。新しいことに挑戦することは大事。だけど挑戦する理由が”海外にいるから”、"留学らしいことだから"だと最初は良くても最後で躓きます。やっぱり”私だから”が軸になってないとダメなんだろうと思う。焦りに負けて自分を見失わぬよう、心の飢餓状態と付き合いながら強く生きるしかない笑 

情報の飢餓状態はすなわち不完全な空間で完全な繋がりを獲得すること。
心の飢餓状態は死(タイムリミット)を恐れること、その恐れに呑まれず自分で考えることが生きること。

飢餓状態ってそれほど悪いもんじゃないかも?というのが私の見解。
I starve to die live!!だと思ってこれからも気楽に頑張っていこうと思う。

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