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ヨクワカラナイこととタンタント歩むこと

安倍晋三元首相が射殺される二日前(7/6)に正面6m程の距離で僕は彼の演説を聴いていました。
横浜駅前でのことです。

夕方に山本太郎氏の選挙演説前座で3曲歌う約束があり少し早い現場入りをしたところ自民党の選挙運動に偶然出くわした訳です。

時間もあったので安倍さん三原じゅん子さんの話を聴いてみようと思いどうせならと聴衆の真ん中を掻き分けてかなり前まで行きました。

極端に内容の薄い演説については何一つ心に残りませんでしたが二人とも超がつく有名人の割にオーラ的要素を欠片も発していない地味さが逆に印象に残りました。とても意外でした。

三日連続の令和新選組応援ライヴということで初めての大阪へ移動し二日目の午前、安倍さんが射殺されたとの一報がスマホに飛び込み、まるで何かの冗談のように一瞬感じました。

ホテルのチェックアウト直前でバタバタと歯磨き等をしつつ先日見た安倍さんの無表情な顔を思い浮かべると何とも事件の実感がわかず『ヨクワカラナイ』感覚に自分が包まれているのが少し不快で、これから夕方ライヴまでの空いた時間に向かおうとしていた『太陽の塔』のことを想いました。

ヨ ク ワ カ ラ ナ イ
モヤモヤとした空気を纏いつつ意図的にその『事件』を思考から外し太陽の塔の作者である岡本太郎に集中しながら20階の部屋を出てホテルをチェックアウトし外に出た頃には気持ちはいつものワクワクに切り替わっていました。

迎えに来てくれた初対面の案内役と挨拶を交わして車に乗り『事件』について話した時はどこか外国の話みたいに感じました。

 ----------そしていよいよ憧れの『太陽の塔』に到着

想像を絶する圧巻に心拍は上がり存在の強さに『うわぁ〜かっこいい〜!』しか言葉が出ない様な状態で歩み寄ると、さっきまでのモヤモヤした空気は完全に忘れていました。

有り難いことに塔内部の観覧予約をしてもらっていたためそこからは怒涛の感服に包まれ、あれよあれよという間にライヴの現場(難波高島屋前)へ向かう時間…掛け値なく感動したと言える歓び胸いっぱいで車に乗りました。

 ----------予測していたとおりライヴは中止

現場スタッフ達と状況について話して一路東京へ向かう新幹線に乗り込みました。

元首相射殺という『曖昧な具体』と太陽の塔という『ハッキリとした抽象』の絡み合う実感について忘れたくないと強く思いましたので、岡本太郎の回顧に自作の音をつけてランドマークとし記録しておきます。
https://youtu.be/XlsqeteFIYo
女村女史、心遣いを沢山ありがとう。
大変助かりました⭐



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