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🟩ロームが中国の自動車メーカーと組む理由は?

ロームは中国自動車大手の吉利汽車と省エネ性能が高い次世代半導体分野で技術提携したことを明らかにした。

🟩吉利(Geely)がEV基幹システムにローム製SiCを採用

ロームと中国の吉利汽車(Geely)が技術提携を結び、吉利汽車が現在開発中のEVの基幹システムにロームの新世代半導体を使用する。SiC(炭化ケイ素)半導体は従来のシリコン製よりも消費電力を減らせる特性があるため、EVの基幹システムに活用すれば、電池の小型化や航続距離を伸ばす効果が見込める。

吉利汽車(Geely)は中国民営自動車大手で、スウェーデンのボルボ・カーを傘下に持ち、独ダイムラーにも出資している。

🟩ロームSiC(炭化ケイ素)半導体

ロームが製造するSiC半導体は、世界で約20%のシェアを占めています。自動車産業の将来の需要を見通し、2025年までに数百億円の追加投資を計画している。またSiCウエハー製造サイクリスタルを傘下に持ち、ウエハーから電子部品まで垂直統合型の開発ができる点がロームの強みです。

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🟩吉利汽車(Geely)のEVへの投資

吉利汽車(Geely)はEVの開発を積極的に行っていて、今年1月台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業とEVの新会社を設立することも発表している。SiCパワー半導体の省エネ性能に注目し、2018年から開発協力しているロームともタッグを組み開発加速している。ローム製のSiCは2022年から、吉利汽車(Geely)の全EVプラットフォームに適用される予定。

🟩まとめ

ロームと吉利はEV事業の強化のためSiC半導体の活用を検討している

自動車メーカーと半導体部品メーカーが直接組んで開発を行うのは珍しい。吉利汽車(Geely)は開発スピードを優先して、自動車部品サプライヤーを使わずにロームと直接開発しているのだろう。ロームも中国のスピード感に負けないように技術力を高めてほしい。

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