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JISTA北海道支部・ITC札幌共催オープンセミナー2023で基調講演してきました


札幌よ、私は帰ってきた!

XでJISTA北海道支部のひばまささんから「札幌で講演してくれないか」と声をかけてもらったのは、今年の1月。それからコミュニケーションを重ね、ついに9/30、札幌での講演が実現しました。

札幌で生まれ、小学校一年生までこの地で過ごしていた私にとって、札幌の地で講演をするという経験は感慨深いものがありました。
しかも基調講演。アジャイル界隈で登壇するようになってから数年、いつか基調講演のスピーカーとしてイベントの場作りに貢献するということをやってみたいと思っていたところにこのようなオファーをいただき、それはもう感激でした。

登壇までの障壁

今回、札幌で登壇するまでには、いくつか懸念事項がありました。

転職するタイミングと重なった

ひばまささんから連絡をもらったタイミングでは考えてさえいなかった転職。自身のキャリアを考える中で9月末での退職、10月からの転職を決断していったわけですが、登壇予定の9/30というのは前職の有給消化期間中という絶妙なタイミングになってしまいました。

最終出社日を迎えたあとに会社の名前を出して講演するというのは、自分的にはちょっと違うなと考えていました。一方で新しい会社にはまだ入社していないタイミングなので、新しい会社を名乗ることもできません。
そうなると、会社の所属が不明な謎のおじさんが講演するという体裁になる。果たしてそれでいいのだろうか…と、ひばまささんに相談したところ、とても温かいメッセージとともに受け入れてくれました。

ぜひですね、職場切り替えの息抜きに北海道を満喫いただければと。

転職するタイミングである旨を伝えた際の、ひばまささんからのメッセージ

XP祭りと日程が被った

毎年参加しているXP祭りと日程が被っている、というのが2つ目の懸念事項でした。しかも今年の基調講演は市谷さん。XP祭りだったりスクフェスだったりで市谷さんが話してるところを見たいな、とずっと思っていたので、これは見逃せない。さあどうしよう。

結論からいうと「朝、市谷さんの講演を観て、午後はJISTA北海道支部・ITC札幌共催オープンセミナー2023に参加する」というイベントのハシゴで乗り切ることにしました。

XP祭りもJISTA北海道支部・ITC札幌共催オープンセミナー2023もconnpassを使用しており、日程被りのイベントには申し込むことができないという制約のため参加まで少々バタつきましたが、両イベントの運営の方にご尽力いただきなんとか両方に参加することができました。あらためて、両運営の皆様に感謝申し上げます。

何を話したか

今回は「Be Agile -アジャイルマインドセットでいきいきと働く-」というタイトルで、私自身がアジャイルと出会い、アジャイルと向き合い、そして周囲を巻き込んでいったジャーニーについてお話しました。

ちょうど転職するタイミングだったこともあり、自分のキャリアを棚卸しする意味でもこれまで歩んだアジャイルの道をふりかえってみるいい機会になりました。

今回、始めて参加するコミュニティだったこともあり、コミュニティの人たちが求めている内容か、楽しんでもらえるかを確認したく、ひばまささんには何度もレビューにお付き合いしていただきました。
また、前職でずっと私のプレゼン資料をレビューしてくれていた方にもレビューしてもらっていました。今回は前職の仕事として発表するわけではないのでレビューする義理はないはずなのですが、いつもと同じ高いクオリティでレビューしてくださり、感謝しかありません。

現地ではどうだったか?みなさんリアクションしながら聴いてくださいましたし、会場を巻き込んでのコールアンドレスポンスにも応じてくださいました。北海道、温かい!

そして今回はハイブリッド開催ということで配信もされており、アジャイルコミュニティ仲間も何名か参加してくれていました。いつもありがとうございます!

何を学んだか

自分の発表を終えたあとはITC札幌、LOCAL、JISTA北海道、IPAの方々のセッションを聴講しました。

地方におけるスタートアップのあり方、地方でのコミュニティの育て方(学生さんが勉強会に参加するための交通費などの費用を支援したりしているとのこと。めちゃくちゃいい取り組み!)、IT系資格がキャリア形成にどう寄与するか、など、普段参加しているコミュニティとは違った毛色の話が聞けました。

私にとっても新鮮な内容ばかりだったのですが、今回は様々な団体の共催とのことで、参加された団体それぞれに新しい発見や学びがあったんじゃないかなと思います。こういう越境型のイベント、とてもいいですね。

終盤のトークセッション、その名も「That’s done 今だから言えるプロジェクト雑談」では顧客を巻き込んでアジャイルを実践する難しさなど、この場でしか話せないディープなトークが繰り広げられました。楽しかった!ここには話した内容は書けない!

自然と行われるふりかえり

イベント終了後は「夜空のジンギスカン」で懇親会。羊が、羊がうまい!

おいしいごはんに舌鼓を打ちながら、今日のイベントだったり今後のコミュニティのあり方について熱く語る皆さん。イベントが盛り上がったからそれでよし!ではなく、コミュニティとして今後どのような役割を果たしていくのかについて、よく冷えたサッポロクラシックやハイボールを片手に真剣に語り合う。

ああ、コミュニティっていいなあ。

札幌のみなさんと。ありがとうございました!

よき越境を

自分のキャリアを棚卸しできた。
生まれた街で話すことができた。
基調講演を経験できた。

これらはイベント前から得られることがわかっていた果実ですが、一番の収穫は想像していなかった「越境」にありました。コミュニティの垣根を超える。地域を超える。業種を超える。世代の差を超える。それがコンパクトな形で実現したのが今回のイベントで、そのひとつのピースとして貢献できたことを心からうれしく思います。


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