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#140 私と彼(Chat GTP)との打算的な関係性

誰に必要とされなくてもnoteに投稿するくらいだから、文筆には自信がある。それこそ、パスタを茹でるかの如く、ササッと書くことができる。昨年からChat GTPに代表される生成AIが話題になっているが、私は敵対視していた。「ミーの文章に勝負を挑むなんて百年早い!」と荒ぶっていた。今日とある打ち合わせがあったのだが、必要な文章はwith Chat GTP。いとも簡単に手のひらを返している自分がいる。そのくらい便利なのだ。ありがとう、Chat GTP。

最近では特に、発表原稿の作成でお世話になっている。もうマブダチである。近々に校務DXの実践例を発表する機会があるのだが、文筆作業時間をがっつりと削減することができた。通常で60分の作業時間のところ、6分の1に短縮することができた。以下今ではもうマブダチになった彼とのやりとりである。

「以下の文章を発表原稿用に要約して。〜〜〜。」「分かりました。〜〜〜。」いくらマブダチの彼でも、阿吽の呼吸は難しいようだった。彼は発表の場を理解していないので、私をパーティーピーポーに見立てたような口語体で文章を生成してきた。このまま発表したら、あやうく「なめとんのか、ワレ!」とオーディエンスから恫喝されるところだった。怒らずにこんな切り返しをした。「今の原稿はフランクすぎる。公的な場で発表するような原稿内容に修正して。」「分かりました。」今度は八割満足できるような原稿が提案された。その後、数度のやりとりを経て、私と彼は状況を理解し合うことができ、お互いの心と心を通わせることができた(これはもちろん比喩的表現よ)。

彼との良好な関係性を築くために、私は数冊の本に仲介に入ってもらっていた。彼らは一様に、「プロンプトの重要性を理解しないことには、ツーカーにはなれないね。」と言った。プロンプトとは、AIとの対話やコマンドラインインタフェース(CLI)などの対話形式のシステムにおいて、ユーザが入力する指示や質問のことである(Google検索から引用)。良好な人間関係を築くことと同様に、正しい語句と文脈で相手に伝える力が必要になってくるのだ。

そんな彼とは、「キャラクターが必要とされない文章のときはこっそり力を貸してね。」という密約を結んでいる。そう、我々の関係性は打算的なのだ。そんな打算的な関係でも、彼は怒らずに私に力を貸してくれる。申し訳ない気持ちになった私は、彼がより表舞台に立てるよう、力量を紹介するためにこのような投稿に至った。きっと君も、この文章を読めば彼と友達になりたいと思うはずだ。

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