この話す機会は二度と来ない- 海外進出を考えている人へ

英語を話していたことでオランダの展示に繋がりました。何がよかったのか、まとめてみました。

今アルスエレクトロニカで英語でのプレゼンを終えて書いています。海外の友だちから「おもしろかったよ!」(通じたー)「発音よかったよ」などうれしい感想もらえました。

Ars Electronica @ POSTCITY

前回のブログもかなり好評で、色んな方からメッセージやメールをもらいました。

英語でずっと悩んでた人 → 実際、はじめた人が複数います。
子どもと一緒に英語を学びたい → できるそうです(私のところのカフェ英語教室)
がんばってください → ありがとうございます!

実際始めた人からは、

「とにかく知らない人と話すのが辛すぎる」

と、早くもめげそうな連絡がきました。わかる。私も最初の2ヶ月くらいは早く終わって欲しいと毎回泣きそうだった。時間がかかるものですね。しかし私はもっとダメだったので大丈夫かと(笑)。 しかし、なにもなく話すのは辛いので、映画とか海外ドラマとかマンガとか、自分が好きなもので海外の人もわかる話題からレッスン始めてました。

今回はふたつの話です。

1. 人とコミュニケーションして、作品を説明することに慣れるためにやったこと
2. 英語で話す時、今後に繋がるためにやるといいこと

の2点。

そもそも英語とかいう前に、私は日本語でも話すのが苦手だった。

オープニングパーティとかそういうの無理。知らない人と話すの辛いし、居場所がないことに居たたまれなくなって、そそくさと帰ったり。がんばって話しても、がんばっちゃっから逆に3日くらい落ち込んだり。そんな人でした(笑)

でも話さないと英語も会話もうまくならないんですよね。最初はマジで半泣きでしたが、話して見ると気にしてるのは自分だけ。結局どうしたいのか、自分が決めるしかありません。覚悟しました。

英語の練習だと思って、いろんな外国の人に話かけてました。

その中にオランダのとあるフェスティバルの展示のプログラムを決める人(ヨハン)がいました。話しかけた。

その約1年後にはオランダにで展示してました。

今アルスエレクトロニカ、STARTS PRIZで英語でプレゼン。

「こんなとんとん拍子にいかねーよ。」ですよねー。それまでに何人に声かけたか、英語レッスンを何回受けたか…(前記事参照)。

本当に「この話す機会は二度とこない」という覚悟で毎回話しかけてました。知らない外国の人に。逆にいうと、もう二度とこないので話しかけて大丈夫です(笑)忘れる。

2016年度のメディア芸術クリエイター育成支援に選ばれて文化庁から支援を受けて、作品「Bug's Beat」を作りました。※メディア芸術クリエイター育成支援にどうやって応募できるかは別で書きますね。

そのメディア芸術クリエイター育成支援の成果発表(http://creatorikusei.jp/?p=2689)に昔からの知り合いの澤さんが、アニメーターのヨハンを連れて来てくれました。ヨハン・リプマは海外クリエイター招へいプログラム(http://creatorikusei.jp/?page_id=4170)で日本に滞在していたオランダのアニメーター。

で、話かけたヨハンがオランダのTweekakt フェスティバル展示プログラムを決める人だったんですね。そんなの知らなかったけど。

3331でのメディア芸術クリエイター育成支援成果発表の様子。左側にいる金色の髪の人がヨハンかも(笑)

2017.9/24 fabcafeで文化庁メディア芸術祭関連イベントでこのクリエイター育成支援話を詳しくします。応募書類も見られますよ。興味のある方はお越しくださいー。http://peatix.com/event/299556 

ヨハン・リプマ(Johan Rijpma)
オランダ人のアニメーター
彼の作品知っている人もいるのでは。 

Descent - Johan Rijpma

Extrapolate - Johan Rijpma

ヨハンも2015年にアルスエレクトロニカでhonory mention取ってますね。

https://www.aec.at/postcity/de/electronic-theatre-2/

勇気だして話しかけたから、さらなるアクションをつけてみた。

これはみんな結構やっているんじゃないかな。

三種の神器的なやつ。

1.自らの英語で作品を説明(英語でやりとりする気概はある)

2.DMなど作品の写真、説明(英語)、連絡先(メールアドレス、webサイト)が書いたものを渡す事

3. facebookなどのSNSのアカウントで繋がる(名刺なんて入力しないから、その場で繋がってしまう

2まではやっていると思うけど、facebookなどのSNSは便利なのに忘れがち。これかなり大事。

1.自らの英語で作品を説明(英語でやりとりする気概はある)

とにかく話しかける。慣れる。

話しかけるのは英語の練習と思ってました。いつもはカフェでお金払って話してるのがタダで話せるのだから、よい機会だくらいに思ってました(笑)
間違ってもいいから、とにかく話さないと英語にも海外の人にも慣れない、うまくならないんですよね。

アート関係の集まりで外国の人がいるとなったら行ってました。

だってそういうところは通訳さんが絶対いるはず(もしくは自分以外で英語を話せる人がいるはず)。助けてくれる人はいまどきたくさんいるし。あんまり話せないけど、どんな人なのか知りたくて出かけるようにしてました。

ある時、英語しか話せないアーティストを私だけで猫カフェに連れて行かなければならなくなりました。すごい緊張。でも本当に猫を好きな人だったので通常の猫カフェではなく、保護猫がいる猫カフェにしました。拙い英語で友達の力も借りながら、この少し特別な猫カフェを説明したのはいい思い出です。ちなみに猫カフェでその人は猫にモテモテでした(笑)

2.DMなど作品の写真、説明(英語)、連絡先が書いたものを渡す事

たぶんこれって捨てられちゃう。けど、その場で作品を英語で説明する時、

作品について説明しても「?」みたいな顔をされる。

英語のボキャブラリーがまだ少なくて作品をうまく伝えられない。

あんなに覚えた英語が出てこない

困った!どうしよう!
そんな時に渡してました。

英語で伝える気があると伝えるのも目的。国によって同じ英語でもかなり発音に癖があるから通じなくても自分の発音が悪いとは限らない。説明補足用に持っておく。

本当はプロファイル用意しろと大先輩から言われましたが、いつもははがきサイズのDM、手渡しできるくらいで

・作品の写真
・説明文(英語つき)
・連絡先

が書いてあるものを量産して持っています。ここに説明書いてあるよと言って渡してます。

3.facebookなどのSNSのアカウントで繋がる(名刺なんて入力しないから、その場で繋がってしまう)

相手から「facebookのアカウントある?」と言われることが多くて。気にしてなかったけど、結果すごい便利。重要。

だって顔忘れちゃうし、どこであったのか、なんの人なのか、facebookだとすぐわかる。

日本人でも「あの人みたことある!けどわすれちゃった」という時、facebookで検索しているのは私です。

あと名刺渡してもあんまり効果なかったというのが実感です。SNSやFacebookで繋がるの最初は怖かったんですが、遠い異国の地の人に知られて困るようなことをFacebookに書いてることの方が問題だなと(笑)。後から連絡先探す方が大変ですね。

2. この話す機会は二度と来ないと思うこと

さっきは「恥は旅のかき捨て」という感じの意味で「この話す機会は二度と来ないと思うこと」といいました。もうひとつはもうこの人と会う機会は二度とないかもという意味で「この話す機会は二度と来ないと思うこと」。

それでも緊張して無理かもって時は、話したい人には話しかけないと一生話せないと気合入れてました。

前回の記事で話した「この話す機会は二度とこないと思うこと」とはこの2つの意味です。

最後に。まだ勇気を持てなかったから。

前に進みたいと思ってもなかなかできないものです。なので、もう

プレゼンしなきゃいけない状況に自分を追い込みました。

Maker Fair(http://makezine.jp/event/mft2017/)アメリカ発祥の電子工作DIY専門雑誌[Make]からはじまった参加型展示イベント「Maker Fair」 テクノロジー系はもとより、クラフト作家、研究者、大学などさまざまな作品や研究が見られます。

子どもばっかりw みんな夢中。 @Maker Fair 2016

インターネットヤミ市(http://yami-ichi.biz/1/) IDPWが主催するインターネットを住処にする人たちによるインターネットの為の明るいヤミ市です。リジェクトされたアプリからゴミまで。あらゆるインターネットに関するものが売られているはずです。

インターネットヤミ市 in NY
さすがNY。一番高値で売れた。

インターネットヤミ市 in Brussels(ブリュッセル)
これ、エキソニモJODIがライブしてるとこ

私には上の2種類のイベントが合っていたので積極的に出展参加しました。ドイツのトランスメディアーレ、べルギー、札幌、ニューヨーク、台湾で行われたインターネットヤミ市にも参加しました。どれもそれなりに話題になって完売もしました。本当自信になりました。

さらに英語の勉強にもなります。海外ではずーと英語で作品説明しているので、プレゼン能力も身につきます。何よりそういった機会に身を置くということ自体が、前へ前へと進んでいけた理由だと思います。

その他にも色々なイベントがあるので、まずは行ってみたり。
こういうところに一日たっていると声が枯れてきます。びっくりするくらいお客さんと話をしてます。ひとまず飛び込むのも方法かもといつも思って飛び込んでます。

ここでそんな私がメディア芸術祭関連イベントでお話します。

イベント情報 

メディア芸術クリエイター育成支援についてお話します。メディア芸術祭、育成支援、そして海外と繋がっていったポイントを詳しくお話できたらと思います。ここだけだったらお答えするという内容のものを話すので、この制度を受けようと思っている人はぜひ。

シンポジウム「メディア芸術クリエイターミートアップ@FabCafe Tokyo」/ Symposium of Media Arts Creators @ FabCafe Tokyo

2017/09/24 (日)  18:30 - 21:00 JST

平川 紀道[アーティスト]
滝戸 ドリタ[アーティスト/デザイナー/ミュージシャン]
佐々木 有美[サイエンスコミュニケーター]
久保田 晃弘[平成29年度アドバイザー/アーティスト/多摩美術大学教授]
畠中 実[平成28年度アドバイザー/NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]主任学芸員]

※定員30名(定員に達し次第受付を終了させていただきます)。
※プログラムの構成および内容は変更になる場合がございます。


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