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西野亮廣氏講演会「Money」リテラシー

日本という国はどうして「Money」という分野においてこうシビアになったのでしょう。
戦後の経済成長で1億総中流を達成しました。そしてバブル崩壊前まで銀行に預けてさえいれば(何も考えなくても)お金が10年で倍になりました。
※金利7%換算

しかし、バブル崩壊後、支援や寄付をすると売名行為と言われ、企業は値上げをできず量を減らすとステルス値上げと叩かれ、インフレさせないと若者が苦しむのにインフレできない社会になっています。

前置きが長くなりました。
昨日、キングコング西野さんの講演会行ってきました。テーマは特に決まってなかったので地域通貨の話してくれたらいいなぁと思ってましたがそれはなしでした。経済学の話がほとんどでした。

国民に欠如している「Moneyリテラシー」

西野さんの講演を一言でまとめると国民の「Money」に対する知識不足です。
ちなみに西野さんは色々なビジネスをされているようですが、芸人は芸事だけをやれ!とも言われるようです。やはり日本人は「道」という考え方が影響しているのでしょうか?

私も農業、林業、スポーツ関連、カフェなど色々とやりたいのでマルチに動きたいのですが、、、
まぁメインの1本立ちさせるのは大事なのは間違いないのですが

では、ここからはいかに「Money」リテラシーがないかをみていきます。

❶成功者はチャレンジャー

●一般人のイメージ
成功者(西野さんの話ではイーロン・マスク、堀江貴文さんの名前が出ることが多かったです)はハイリスクハイリターンを勝ち抜いた人

★実際の成功者
ローリスクハイリターンで成功している。

◆成功者の思考
失敗が前提。成功確率10%で10回にやって1つ当たればいい。
但し、10回やれる体力が必要。

▲一般人の思考
1つのことで挑戦する。これこそハイリスクハイリターン

例として映画監督を挙げてました。
1つの映画で大ヒットさせた。しかし、2年後の映画でコケた。そうなると次の映画を出せない。
こうなった要因は映画で稼いだ金で映画を作ったからだ。と西野さんはいいます。

当の西野さんはオンラインサロンやシャンプーなどの日用品販売で利益(経営体力)を確保した上で、エンタメ分野でチャレンジできています。

❷ビジネスの仕組化

これはうまい!食ってくれたらわかる!
クウオリティ高い!使ってくれたらわかる!

こういうお店は評判で勝負する店だといいます。

しかし、実際に長続きするのは仕組化をした店だと言います。
この辺りは「竿竹屋はなぜ潰れないのか」に似た感じですね。

□:おいしいから鰻を食べる、チョコを食べる
◇:土用の丑の日だからうなぎを買う、バレンタインだから・・・

クウォリティ(評判)で勝負しているとすぐに終わってしまいます。例えばタピオカなんかがその例、一過性のブームで終わってしまいます。

●最強の仕組は「神社」
・正月参拝や定期的な参拝
・毎年お札やお守りを買う
・家には高い位置にお札が貼ってありオールウェイズ宣伝効果

言われてみれば、、、というやつです。

◆グッズ販売
グッズ販売でも
・利益を上げるためのグッズ
・ファンを増やすためのグッズ
が必要といいます。

後者であれば、サンリオは文房具に力を入れており、学校で毎日みるという形になります。

❸VIP戦略

日本の人口は減っていく
 ⇨定数(変えられない)
 ∴売上は下がっていく
という残酷な事実があります。そこで買えないといけないのは思考です。
「たくさん売る」ではなく「高く売る」です

しかし、デフレが蔓延してしまった日本では値上げ=悪とされます。
そして値上げを批判します。
そして企業側も値上げは禁忌とされ、その議論すらされていないのではないでしょうか。

2年ほど前に西野さんと市川團十郎(当時海老蔵)さんがコラボした歌舞伎があったそうです。
歌舞伎は通常SS席が2万円強程度だそうです。
しかし、西野さんはSS席の価格設定を3万円(50%UP)にしました。

これで一般人はおろか、メディアでも叩かれたそうです。
問題は中身です。なぜSS席の値上げをしたのでしょうか?
そこの議論が欠けています。

答えはA・B席の値段を下げるためでした。
特にB席は8,500円 ⇨5,000円(約40%↓)

歌舞伎界の課題としてB席のチケットが高すぎるということがありました。
そこに目をつけたのが西野さんです。これで一般世帯の方でも入りやすくなりました。

つまり、お客さんの仕分けが必要なわけです。
その仕分けが成功しているビジネスとして、飛行機があります。

ちなみにですが、飛行機においてVIP席を取り除き全員一律にしたらどうなるでしょう?
全員がエコノミークラスの席になったとします。
するとエコノミークラスの人は50%程度運賃が上がってしまうのです。

VIPは高待遇を受けつつ、庶民の負担を減らしてくれていたのです。
これは経済学でいう富の再分配という考えとも一致するのではないでしょうか?

飛行機には松山〜羽田へ飛ばすのに○○円必要だ!
VIP席ありだと200席しか用意できない。
全員をエコノミーにしたら300席用意でした!
100席増えても、エコノミーは50%程度の負担増

つまり一般庶民が、VIP層に文句をいうと一般庶民の負担が増えてしまうということです。
VIPはおだててお金を使ってもらうのが良いようです。

参考までに西野さんは伝統芸能「歌舞伎」を守るためにボランティアでこのとき活動していたそうです。歌舞伎界にも「未来」という視点ができた好事象ではないでしょうか。

まとめ

いかがだったてしょうか
結局は高度経済成長で無思考で「銀行預金」しかしてこなかったつけが今に来ています。そして、日本人は「同」を好む。1億総中流で「同」を形成できたのに金融危機や消費増税、グローバル化で格差拡大。
なのに「無思考」や金融知識の無さは高度経済成長期と今も変わっていないということですね。

VIPの経済学、勉強になりました。
物販にも出られていました。

コーヒーやシャンプー販売されてましたが大渋滞で買えず。東京行くので渋谷でコーヒー買ってこよ〜っと

企画された方ありがとうございました。

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