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ヤンクミ

※個人の感想です。


  「ごくせん」のドラマが好きだったので、原作を集めて読んでいた頃がありました。

  ドラマ版はドラマ版で今でも好きですが、原作のヤンクミ含めて登場人物が陰がある世界観とそれでも教師として、人としての熱意を忘れないヤンクミと生徒達が憎めない。

  山口久美子やまぐちくみこ自体が両親不在で家柄のことで虐められ、自分でカタを付けたいと喧嘩とスポーツに強くなる回想や、やたら男性キャラにモテるのが読んでて面白かったです。
制服バージョンの山口久美子に「なんで似合うんだ!」と生徒に突っ込まれるシーンもドラマ版では大幅な変更で無しに。
見たのはドラマごくせんシーズン2が最初でしたが。

  実は原作の山口久美子さんは自分ではあまり過去や多くを語る人ではなくて、周囲による回想で語られるのみで過去を話したがる人ではない。

  これは家柄のことを隠さないといけない理由もありますが、表情豊かな山口久美子が生徒や仲間の教師達など今に対して向き合っている姿を見て

「産まれを選べないし、暗い過去があっても熱意を持てるのか。」

  希望を少しだけ抱いた瞬間でした。

  山口久美子のキャラクターをドラマで再現するのは無理があったのか、ドラマ版の時代劇よろしく生徒を喧嘩から救う展開の連続と説教が様式美過ぎて人気が出たのも事実なのでギャップ差って大事だなと。

  ごくせん原作を全巻読んだのもかなり昔でまた買いなおす必要がありますが、スピンオフか何か原作であったっけ。

  アニメ板も知ってますがシリーズ構成はアニメ板ジョジョや特撮で有名な脚本家、小林靖子さんだったとは今更知った。

  非差別主義で辛い過去を乗り越えても誰かを思いやれる山口久美子と取り巻く登場人物の物語は微笑ましいものから、辛いものまであった原作とエンタメ寄りではあるもののヒーローとして突き抜けたドラマ版ヤンクミと生徒達のワンシーンは忘れられない。

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