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百怪:人の悩みを傍から聞く趣味を持つ

黎不和苧くろいふわお


  仮の名でもあるし、偽名でもある。
  人じゃなくても手続きには苦労した。

※フレーバーテキスト
  果たして私は性別を公表する必要があるのか?
  人間ではないゆえ、分からぬことばかり。
  むかしむかしに自慢話しか芸のない書き手へミスを  おかしたら、不寛容な言葉の羅列に
「それでも乱筆家かよ!」
  と言わずに放置して私は聞き手という主役の意味を知る。
  正しいかは別として、そういう回避の仕方もあるのだと知ったのだ。



黎不和苧くろいふわお


   カフェもラーメン屋も人が多い。
  人が多いということは悩みも多いということ。

  思わず耳に入る悩みは忘れたい記憶だ。
  世にメスを入れるのには大事なことではある。

  それほど混沌としているのか。
  怖いのは人間と言われるがまさにその通りかもしれない。

  我々の復権はいつになるのだろう。
  ヒントを探しては後悔し、寄せ集めた倫理観と六法全書を手に考察する。

  解決する為の行動が裏目に出るのなら、何をすれば良いのか。
  ただ私は傍聴ぼうちょうするのみ。

なぜなら、人間ではないから。

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