※真相は伏せる

いつも痒くてしかたがない

金欠だからと言えなくて

友だと思った人間達にいじめられた

隙を見せた裏切り者を待ち構え

歌を歌って近づいた

「オルガン 鳴るぞ と冷やかして

お前の 血筋を 根絶やすぞ

森の奥に 潜む影から そっと君達よっといで

恨みの 資金を 今ここで

やっと用意ができました」

ついリズムに乗って裏切り者へゼロ距離まで迫ってみた

痒くて我慢できなかったから見せつけるように裏切り者の前で皮膚をかく

声すら出ない裏切り者の顔を見た時に

自分はこういうのが好きなんだと思った

裏切り者はたったこれだけで失神してくれた

あとは資金調達のために

裏切り者を掲げるだけ

ヒトの皮膚は痒くて酸っぱい

ようやく皮を捨てられる

そして準備は整った

次にカウンターを仕掛けるのなら

より本能と理性を保てそうのない富裕層が集う場所へ

ヒトじゃないから出来ること

先に裏切ったおまえたちのえいきょうだ

さあ

じゅんびしろ