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いつでも糸を切る幽霊

※動画にしようか迷いました。
個人の好みです。
ウェブ投稿の癖で怪談チックになっております。


  幽霊は天然の監視カメラと例えられるようになった時代。
  そんな現代かつ夢女子ゆめじょしの話をお聞きしていたら心当たりがあったので書いてみたいと思います。

  かぼちゃワインという漫画を見た時に「低身長男子にほれている長身女子」を知って初めて青葉あおばくんに嫉妬する感情が芽生えました。
  今思えば恥ずかしいのですが朝丘夏美あさおかなつみさんの非現実的感と当時の大人っぽさがこちらにマッチしていたのです。

  それからしばらく経ってホラーにハマり、赤い服で長すぎる髪を持つ女性型の「こちら側ではない存在」を何度か夢に出てきてから

「なぜこんなに見るんだろう?」

  と考えるようになり、ミステリアスな存在で暗闇になじむ赤い服を来ている設定を考えた方がいたら賞を上げてほしいくらいのシンプルで様々な物語がふくらむ存在へ興味を抱くようにアップデートされていきました。

  幽霊って種類が人によって違う。
  ゾンビや絶体絶命都市ぜったいぜつめいとし系統は怖すぎて後味も悪いので手をつけることがなかなか出来ずそろそろ楽しもうとは思っております。

  そしてどのホラー作品か忘れましたが物語が終わったあとラストに窓をあけている青年が赤い女性型幽霊?に引きずり込まれるシーンが忘れられない。

  そこである考えが浮かんだ。
「いつでも糸を切るような霊はいないのか」と。

  タイミングは相手側の幽霊が選ぶことになりますが説得して老衰ろうすいするように糸を切ってくれないか話し続けてそのうちに終わる…そんな人生。

  ただ!
  人生を相手にゆだねるわけには行かないので必死に霊とは話し合いを続ける。
  失敗したら引きずり込まれる。
  リスクなき選択肢がないのならこれくらい物語があれば釣りあうかもしれないと意味のない葛藤かっとうを繰り返す。

  さっとロウソクの火が風で消されるか、ロウが溶けきって消えるか。
  そこに糸を握る異形いぎょうがいたら痛みなく切ってほしいとだんだん考えるようになった。

  景色を眺めていたら自然と消えるぐらいがリアリティがあるかもしれない。
  かつて部屋で見た灰色の霊がまぼろしで赤い服の霊がいつでも糸を切るかもしれないという都合がいい  未来がもしあるのなら。

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