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お砂糖ひとさじの往復書簡

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千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット、お砂糖ひとさじの往復書簡。ほのかに甘くて儚いものやことを形にします。 instagram: @osatouhitosaji
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2019年2月の記事一覧

フリーランスへようこそ

由香、フリーランスへ、ようこそ(笑)。 社員編集者とフリーランス編集者の違い、私はあまりきちんと考えたことがなかった(私は、しっかりと意志をもってフリーランスになったわけではないから)けど、確かに由香の言う通りかも。 社員編集者は管理職的な、予算管理や進行管理、スタッフのマネージメントのような部分が求められることが増えるよね。でも、私もその部分は、実際にはそんなに好きな業務ではない(笑)。 やっぱりモノを作る楽しさみたいな、そういうのを仕事にできたらいいなと昔から漠然と

ひらめきの瞬間について

Hello! フリーランス1日目の私です(笑) フリーの先輩として、色々教えてくれてありがとう。 分からないこともまだまだあるけど、自分なりにマイペースで少しずつやってみるね! あすかが書いてくれたように、 長女の私たちは知らず知らずの内に、ひらめきや感覚で表現することを自分で抑えつけるクセがついていたよね。 編集者ってもちろんクリエイティブな部分もあるけど、それと同時に、というかそれ以上に、予算管理とか進行管理とか、みんなのスケジュール調整とか、アポ取りとか校正

優等生気質ってなかなか抜け出せなくて…

平成が終わるって、今年はなんだか世間がセンチメンタルになってて、確かに私もそんな気分に引っ張られてた。でも、自分史と年号がぴったり重なるわけでもないしね。 ただ、平成の最初のころ=90年代は、カリスマがいた時代で、というか「カリスマ」が存在し得た最後の時代だったよね。 ロンバケをみんな観てて、ミリオン越えCDがバンバン出てて、そんな時代だった。 SMAPが解散して、安室ちゃんが引退して、小室哲哉も引退して、私たちの青春期のカリスマたちがいなくなっって、本当に平成が終わっちゃう

昭和、平成、そして今。

カリスマじゃなくていいんだよね、っていうタイトルすごくいいな、って思った! 今のみんなの気分というか空気感を言い当ててる! 思い返せば私たちが10代の頃(つまり90年代)は、カリスマ美容師とかカリスマ歌姫とかカリスマ店員とか、カリスマって言葉が時代のキーワードだったのかもしれないね。 少し前に詩人の最果タヒさんが、勝手に始まって勝手に終わる平成に、私の30年をくるっと包んで「いい感じ」にまとめるつもりは毛頭無いけどってツイートしてて、それを見て私も確かにそうだよな、と思っ

カリスマじゃなくていいんだよね

由香のご両親の若い頃の話もとても素敵! デニムやオーバーオールを着ていた、当時の若いカップルのイメージがすごく鮮烈に浮かんだよ。 私は、村上春樹が自身の若い頃を書いたエッセイが好きなんだけど、そんなイメージだな。私たちの親世代=70年代の若者は、きっとそれまでの世代と違って、デニムを着続けたり、上の世代の常識を排除したりして、若者であることを長めに楽しめたんじゃないかな…となんとなく思うの。 私たちは、そんな時代よりももっと、永遠のモラトリアムかもしれないけどね(笑) 由香

表⇄裏のはなし

パークハイアットはやっぱり気持ちがよかったね!華美じゃないし、スタイリッシュすぎなくて、東京で一番好きなホテルだなって改めて思ったよ。なんせ私たちの大好きなロストイントランスレーションの舞台だしね。(あと、帝国ホテルも好き) そして、あすかのご両親の晩酌エピソードがとっても素敵で、読んでからしばらく余韻に浸ってたよ。 私の実家はマンションなんだけど、私が生まれる前、両親がそれまで住んでたアパートから実家のマンションに引っ越してきたとき、手持ちの家具も大してなかったからか、ス

私たちの仕事のこれから

サントリーのザ・カクテルバー、懐かしい!  すぐに思い浮かんだのが、永瀬正敏が、夏の終わりの空気感を漂わせてしゃがみこんで、「チチ、チチ」って線香花火をやっているCM。チチっていうお酒の宣伝だったはず。夏の恋…みたいなイメージだった。 平成がひとケタだった頃だよね。私たちは中学生だったかな。 うちは、父がお酒好きで毎日晩酌を欠かさない人なんだけど、母は下戸なのね。でも、あの頃、父は、ときどきは母と一緒に飲みたくて、ザ・カクテルバーを週に何本か買ってきてたの。それで、だいたい土

愛だろ、愛っ。

あすかの宝物の話、すごくよくわかる。 他人から見たらどうでもいいような物やことでも、自分にとっては本当に大切なもので、大事に愛情を注いでいるものが宝物だよね。 言葉にしてしまうと本当に陳腐に聴こえてしまうのだけれど、 すべてのことは、 結局は愛があるかどうか、だよなぁって最近よく思う。 セール期間中に洋服見に行ったとき、結局セール品じゃなくてプロパーの価格の服買ってた、みたいなことってよくあるじゃない? (単に私が買い物下手ってこともあるけど...笑) それっ

こっそりときめく宝物、みたいなもの

このお砂糖ひとさじ、由香とけっこう前から計画していたけど、実現できて本当によかった!  CUTiE編集部での新人時代に、ランチに行ったり、夜カフェに行ったりしたときも、ず~っと好きなものとかやりたいことについて、話していたよね。あのときみたいに、由香とはいつも好きなものを共有したいなって思ってたから。 -------------------------------------------- さてさて。 こんまりさんのときめきお片付けメソッドは、私はタイトルくらいしか知らな