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本の処方箋、始めてみます

インスタグラムで #堂坂本棚 というタグを付けて、自分なりに読んで面白かった本を気まぐれに投稿しています。
昨年POP UP#堂坂本棚としてリアルな古本屋さんを一度やらせてもらったとき、「そのときの気分に合った本をおすすめ(処方)する」というスタイルを実験的に試してみました。
ただリアルに本の処方をさせていただく機会もなかなかないため、noteでテーマごとにご紹介してみようかな、と思い立ちました。

正直、本の内容の紹介はそんなに長々書いてもつまらないと思うので、インスタくらいの文章の短さがちょうどいいなと感じていたのですが、「こういう気分のときに」というまとめをするにはインスタはちょっと不便でnoteがいいなと気がつきました。

私は、母が元々中学の国語の教師をしていたり、自分自身も文学部を出て出版社に就職するくらいなので、本を読むことはとても身近なのですが、昨年pop up古本屋さんをやったとき、「普段あまり本を読まないのですが、読みやすい本はありませんか?」と言われることが結構多かったことが印象的でした。なので、なるべく読みやすい(文体、ボリュームなど)ものを中心に、と思っています。

それから最後に私の基本スタンスとして、本なんて読んでも読まなくてもどっちだっていいと思っています。
世の中に楽しいことはたくさんあるし、ごはんは食べないと死んじゃうけど、本を一冊も読まなくたって元気にハッピーに生きていける。
本って言っても学術書もマンガも芥川賞とか取った本も自己啓発系もゴミみたいな中身すっからかんの本だってたくさんあるし。

ただ私自身はやっぱり、落ち込んだときとか迷ったとき、言葉にできないもやもやが拭えないとき、きれいになりたいって思ったとき、本に助けられたことが何度もあります。
出版とか編集を仕事に選んだのもやっぱりどこかで、そんな本というアイテムにわずかながら恩返しをしたいという気持ちがあったような気がします。

2、3年くらい前に、卒業以来ずっと会っていなかった中高の同級生と再会する機会がありました。
彼女とはいわゆる違うグループだったけれど、席が近かったのか、たまに本の話をしていたような気がします。
(私は片道1時間半かけて学校に通っていたため、毎日の電車では本を読むか寝るかしかやることがなかったのです。スマホなんてないし……)
10年以上ぶりに会った彼女が「あの頃いつも本を読んでた堂坂さんが本の仕事に就いていて嬉しい」と言ってくれてとても嬉しかったです。

そういう想いもあって、私のnoteを読んでくださるどこかの誰かのささやかな光になれたら、と思って書いてみます。

#エッセイ #コラム


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